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サカイ2019/2020秋冬

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 昨晩から今日にかけては、本当にヒヤヒヤ&モヤモヤしました。「どうしてこんなことが起きちゃうかなぁ」と頭の中が疑問符でいっぱいになったのと、よりによって今日がノートルダム大聖堂の真横にある警察署での滞在許可証の更新日だったからです。で、朝3時半頃に目が覚めて、ネットでニュースを見たら鎮火されていてホッとしました。アリーグル市場へ向かうバスから見たノートルダムは、思っていたよりも黒くなっておらず、外壁も汚れていません。国の威信を懸けて消化したのだと思うと、特にノートルダムに思い入れのない僕だけれど、ジーンと胸が熱くなりました。消防士さんたち、本当に偉い。帰宅して昼食後に警察へ。地下鉄4番線に乗ったら、シテ島はもちろん、その手前のサン・ミッシェルも止まらなくて、ちょっと不安に。その先のシャトレで降り、歩いてシテ島の警察へ。当然ながら大聖堂へ通じる道は塞がれていましたが、招集状を見せたら通れました。とにかく警察が閉鎖されていなくて良かったです。それから2時間近く待たされたけれど、実質的に10分程度で仮の滞在許可証が出たので一安心。帰りはアパートまで歩きましたが、途中のサン・ミッシェルの橋の上は野次馬で溢れんばかりでした。
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 さて、本題。サカイのショーはパレ・ドゥ・トーキョーで開催されました。Loose Joints の『Is It All Over My Face』やTaana Gardnerの『Work That Body』など、阿部千登勢が好むガラージ・クラシックがBGMとして流れる中登場したのは、サカイらしいハイブリッドなアイテム群。こちらのプリントは、ジャクソン・ポロックのアトリエの床からイメージを膨らませたそうです。モデルがランウェイを曲がった直後の場所で写真を撮ったため、傾いた写真ばかりですみません。
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 実用性を重視しながらも、別のアイテムの要素を加えて装飾性を高めているのが特徴。
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 イングリッシュレースのプリーツドレスに、ミリタリー風のニットリブを付けてスポーティに仕上げています。
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 ミリタリー風のベルトを付けたタートルネックのセーターには、アランニットのセーターのパーツをあしらって不思議なバランスを創出。
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 ミリタリージャケットとダウンジャケットのパーツをミックスしたアイテム。一見マニッシュですが、ボリューム感を出すことでエレガント&フェミニンなラインが生まれています。コレクション全体としては、これまでのサカイの作風の延長線ではあるものの、ミックスの仕方に自由な雰囲気が感じ取れました。その分、人を選ぶエッジーなアイテムが多かったかもしれないけれど、おそらくブティックでは上手にアレンジされたものが並ぶのでしょう。で、本日でパリコレリポートは終了。明日から古物の紹介記事を再開します~。


修復費用の寄付金合戦が始まっていて怖い~

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# by tomoakishimizu | 2019-04-16 23:25 | パリコレ | Comments(0)

トム・ブラウン 2019/2020秋冬

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 そういえば、この人もアメリカ人でした。トム・ブラウンは、ボ・ザール(国立高等美術学校)のホールを会場にショーを開催。冒頭にスーツ姿のモデル達が登場し、ランウェイに設置されているブラインドに囲まれた箱型オフィスに入り、タイプライターを打ち始めます。
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 コレクションは、メンズのスーツを再構成した内容。1月に行われたメンズコレクションと同じ流れを汲んでいて、こちらは、ジャケットとベストとシャツとスカートを着用しているかのように見える、トロンプルイユ(だまし絵)の手法を用いたドレス。アラン模様なので一見ニットにも見えますが、実は総刺繍。二重のトロンプルイユになっています。
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 トレンドであるチェックを組み合わせたルックは、レザーによる花モチーフをパッチワークしています。
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 こちらも全面にスパンコールを刺繍した、スーツのように見えるトロンプルイユ・ドレス。
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 こちらはそのゴールドバージョン+ファー。ゴールドも今シーズンのトレンドカラーです。
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 チハルちゃん着用のドレスもトロンプルイユの手法によるものですが、こちらはロメーン・ブルックスによるウナ・トラブリッジの肖像画を刺繍しています。ロメーン・ブルックスもウナ・トラブリッジも、19世紀末生まれのアッパークラス出身のレズビアン。今回のコレクションも1月のメンズコレクション同様、ジェンダーの曖昧さがテーマとなっていたはず。メンズとレディースの両方のコレクションを連ねて、1つのコレクションとして巧みに完結させていたと思います~。


明日のサカイでパリコレリポート終了~

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# by tomoakishimizu | 2019-04-15 21:08 | パリコレ | Comments(0)

トミー・ヒルフィガー 2019/2020秋冬

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 トミー・ヒルフィガーのショーを初体験してきました。場所はモンテーニュ大通りにあるアールデコ建築、シャン・ゼリゼ劇場で、ショーは21時から。入口のフロアはセレブ狙いのパパラッチでごった返していて、早々に中に入ることに。そうしたら、80年代ディスコに合わせてランウェイ上でダンサーたちがローラースケートに興じていました。とにかく派手。アメリカ人はやることが違うなぁって思いました。まぁ、そう思ったのは単なるエキゾティズムによるものなのかもしれませんが。
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 今回は女優のゼンダヤとのコラボレーションで、モデルは全員ブラック。しかも年齢も体型もバラバラ。
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 いわゆるプラスサイズモデルが沢山出てきました。多様性を謳うのは良いことですが、突然大きな人が出てくると、体型にばかり目が行ってしまうのが難点かもしれません。
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 尋常性白斑を一つのキャラクターとして表に出し、世界中のランウェイで活躍するウィニー・ハーロウ。
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 60~70年代に活躍したスーパー・モデル、パット・クリーヴランド。68歳。アナ・クリーヴランドの母親、といった方がわかりやすいでしょうか。この直後に、直腸癌でアメリカン・ホスピタルに入院し、直ぐに帰国できなかったようです。
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 そしてオオトリのモデルがこの人。『Pull up to the bumper』に乗って登場したグレイス・ジョーンズ。70歳
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 最後にゼンダヤとトミー・ヒルフィガーがグレイス・ジョーンズを伴って登場。トミー・ヒルフィガーは、トルーマン・カポーティとアンディ・ウォーホールを足して2で割ったみたいな『ザ・白人』的ルックで浮いているかも。こんなにブラックモデル押しだったのだから、自分ももう少しストリートな格好で出てくれば良かったのに、なんて思いました。それはともかく、ショー終了時刻はほぼ22時だったけれど、服の好き嫌いは別として、一つのエンターテイメントとして楽しむことができました。パリにいる人間からすると、アメリカの華やかさはヨーロッパのそれとは異質に感じられ、時々でもNYからパリコレに参加してくれるデザイナーがいると、パリにとって良い刺激になるかもしれないと思ったのでした~。


明日も米国人のトム・ブラウン~

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# by tomoakishimizu | 2019-04-14 23:32 | パリコレ | Comments(0)