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花芯ティアラ

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 花芯と同じ素材を利用したティアラです。買ったのは10年くらい前で、場所はパリ郊外の古物市。売っていたのは北アフリカ系のムッシュで、ティアラの他にも帽子を沢山売っていて、大量のストックを譲り受けたのでしょう。その後彼の姿を見ないので職替えしたのかも。

 おそらく50年代のもの。タグが付いていたので新品です。台座の付いたラインストーンに針金を通したものを所々に散らしながら、造花用の花芯をつなぎ、シルクの糸を巻きつけて作ってあります。これ、かなり大変な作業です。

 ショーメのティアラを買えない人がこれを被ったのでしょうが(笑)、いずれにせよ一回使ってお終りですからね。ショーメのティアラだろうがこの花芯ティアラだろうが、もったいないことには変わりがありません。

 で、使い終わったティアラはどこへ行くか。ノルマンディ地方では、グローブと呼ばれる大きなガラスケースの中に入れて生涯飾っておいたようです~。

離婚が少なかった時代の遺物?

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# by tomoakishimizu | 2011-09-23 17:42 | 装飾品 | Comments(0)

1910年代の総ビーズ刺繡バッグ

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 このバッグは本の中で紹介されていません。目利き術のページ用に候補として写真を提出しましたが、バッグが多すぎたので編集の段階で落とされたようです。でも実は表紙の中で使われています。目を凝らして探してみて下さい。ってど真ん中にあるので直ぐにわかるか。

 買ったお店はクリニャンクールのデルフィーヌのお店、D.B.。もちろん本でも紹介しています。フランの時代だったので、かれこれ13~4年くらい前でしょうか。裏側が破けているし、結構いい値段だったので2週間くらい悩みましたが、コントラストの美しい色使いが大好きだったし、口金の精巧さに惹かれて買ってしまいました。

 昔の方がお金使ってますね(笑)。今は「良いものをいかに安く買うか」にばかり関心が行っているので、こんなお宝に巡り合うことはほとんど無いかもしれません。でも、高くても絶対的に良いものは沢山あるわけで、そういったものに出会った時にはバシッとお金を出せるようにこれから頑張ります~。

いつの話になるかナゾですが~

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# by tomoakishimizu | 2011-09-22 21:48 | 服飾 | Comments(0)

1930年代のドレス

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 今回本の中で自分のコレクションを紹介できたのは良かったのですが、ちょっとした説明文を添えるだけで、買った時の状況や詳しい情報を書けなかったのがフラストレーションでした。ですので、ここしばらくは主だったアイテムに限って、本の中では書けなかった詳細を書いていきたいと思います。

 これはクリニャンクールで購入した30年代のドレス。確か3ユーロでした。ビーズは取れている箇所がいくつもあるし、所々切れているので状態としては今一つ。お店の人も簡単に売れず困っていたのかもしれません。でもオンボロではないので3ユーロは安いですね。

 アールデコ様式のモチーフで、ジャポニズムの影響といえるかもしれませんが、この色合いからすると、もしかしたらアフリカのモチーフという可能性もあります。どうなんだろう。やっぱり日本の着物柄なのでしょう。

 切れている部分を繕って洗濯し、ビースを刺繡し直そうなんて思って10年くらい経っています。文化服飾博物館の学芸員の方が、歴史的価値ある服は洗ってはいけないと言っていたので、多分このままにしておくはず。これ持っててどうするの?って声が聞こえてきそうですが、こんな状態じゃ博物館に寄付できないし、蚤の市展では売れないし、やっぱりタンスの中に閉まっておいて、たまに眺めてニタリとするしかないようです~。

ただの観賞用じゃもったいない?

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# by tomoakishimizu | 2011-09-21 23:23 | 服飾 | Comments(2)