人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アイム メン イッセイミヤケ 2026/2027秋冬

アイム メン イッセイミヤケ 2026/2027秋冬_e0074478_00581065.jpg
 パリコレ会期3日目の昨日は、それなりにショーがあり、僕のスケジュールはまぁまぁの詰まり具合でした。午前中にイッセイミヤケのショーへ。冒頭はとても落ち着いたトーンのアイテムが続きましたが、後半から美しい色合いのアンサンブルが登場。これまでにダンサーを起用して、凝った演出でショーを見せて来ましたが、今回は中世の修道院の廊下を使ってただモデルを歩かせるだけ。とてもシンプル。でも、服自体の美しさが際立って見えました。一度部屋に戻って昼食を挟み、14時半に日本のブランド、ヨークのショーへ。一見地味なのだけれど、ワイヤーを内蔵させて造形的なシルエットを描いたり、凝ったボンディング加工を施したりしていて、間近で見るべき服なのだろうと思いました。日本では売り上げが好調とのこと。そこからアミリのショーへ。ザ・ハリウッドなコスチュームのブランドで、セレブが大挙して来場。でも僕が知っている人は皆無で、世界的なチャンプであるメキシコのカネロ(サウル・アルバレス)のことも全く知らず。一応写真は撮りましたが。そこから日本のブランド、バウルズのプレゼンテーションへ。17時からスタートで、既に時間は過ぎていたのだけれどオープンしておらず。17時半からヨウジヤマモトのショーがあったため、焦りましたが、17時13分くらいに門が開き、5分で見てバスに飛び乗って移動。何とか間に合いました。会場はパリのショールームで、後ろに立つと何も見えない。前回、カメラマン達の脇に立つと見やすいと学習し、今回は最初から友人のジャーナリストと共に場所を確保。お陰で、間近に見ることが出来て良かったです。そこからジュエリーブランド、レポシのプレゼンテーションへ。20年程前に、あらゆるパーティ会場で顔を合わせていたフランス人のオッサンに久々に遭遇。一応貴族の称号を持ち、田舎にお城も持っているのだけれど、職業はコンサルタントと称するだけで、実際に何をしているのかは謎。広い交流関係を辿り、他人の名前を語ってパーティに潜入するのは良いとして、頻繁にお皿やグラスを失敬していたらしく、警備員に捕まったところを目撃したと友人が証言していました。でも真相はわかりません。ヨーロッパには、彼のように封建時代や帝国主義時代の遺産で生き延びている、ある意味恵まれた人が結構いたりします。呑気な話ですよ。シャンパンを二杯頂いて帰宅。お陰様で、一日を幸せな気分のまま終えることが出来ました。感謝。
アイム メン イッセイミヤケ 2026/2027秋冬_e0074478_00582017.jpg
 さて、本日はそのアイム メン イッセイミヤケのコレクションをご紹介します。それぞれのアイテムを1枚の布で構築するというコンセプトを守りながら、世界にあるフォーマルウェアの型を無くしたアイテムでコレクションを構成。
アイム メン イッセイミヤケ 2026/2027秋冬_e0074478_00580766.jpg
 フォーマルウェアの空気感やエレメントだけを残しながら、“ちゃんとした”雰囲気を醸し出す物作りを目指したそうです。
アイム メン イッセイミヤケ 2026/2027秋冬_e0074478_00580526.jpg
 今回のコレクションは、色合いで日常の始まりと終わりを表現。夜と日中、朝日、夕焼け、そして月夜をイメージさせる色をチョイス。
アイム メン イッセイミヤケ 2026/2027秋冬_e0074478_00580244.jpg
 先述の通り、中世の修道院の回廊とモダンな装いとのコントラストが新鮮で、息を呑む程美しかったです。感動~。


今日もそれなりにショーを見ました~

人気ブログランキングに投票!
# by tomoakishimizu | 2026-01-23 23:29 | パリコレ | Comments(0)

キディル 2026/2027秋冬

キディル 2026/2027秋冬_e0074478_22135471.jpg
 昨日はご招待に与ったショーの数がゼロ。展示会とプレゼンテーションとカクテルパーティを巡りました。朝11時にアクネ・ストゥディオスのショールームへ。早々に切り上げて、ケンゾーのプレゼンテーションへ移動しました。場所は高田賢三さんが住んでいたバスティーユの住居スペース。実は賢三さんが住んでいた時、30年程前に伺ったことがあるのだけれど、その後転売されて建築家の隈研吾氏が改装し、かなりモダンな感じに仕上がっていました。様々な思い出を重ね合わせながらの訪問で、中々面白かったです。そこからルイ・ヴィトンの展示会へ。僕は招待されませんでしたが、ルイ・ヴィトンの美術館の敷地内に建てられた特設テントにて前日にショーが行われ、そのテント内で展示会は行われました。リバーシブルのモノグラムのバッグやジャケット、ステンドグラス製の大型トランク、水滴のようなクリスタルが散りばめられたブルゾン、どこを見てもラグジュアリーで、キラキラの世界。でも、水を掛けるとモノグラムが浮き上がるバッグや、体温を調節してくれるテクノ素材のトップスなど、素材開発にも力を入れていて、キラキラだけではない側面もしっかりとアピールしていました。デザイナーのファレル・ウィリアムスは、やはり音楽プロデューサーとしてのイメージが強いのだけれど、ここに来て、一つのコレクションを創り上げるデザイナーとしての力量を発揮出来るようになってきたと思います。とにかく、他を寄せ付けないブランドとしてのパワーの違いを感じました。というのは毎度のことですが。それから部屋に戻り、昼食を挟んでプレゼンテーションを兼ねたパーティへ。3カ所をハシゴし、グラフペーパー、エクスタティック・リサーチ、そしてゴールドウィンという全て日本が絡むブランド。それぞれカジュアルでスポーティな側面が強く、ある意味保守的なパリのファッションとは異なる、よりモダンに仕上げられた服ばかりです。これが世界の潮流である、と再認識させられたのでした。
キディル 2026/2027秋冬_e0074478_22135268.jpg
 さて、本日は末安弘明によるキディルのコレクションをご紹介します。コレクションタイトルは『Heaven』。Heaven(天国)は、タブーや抑圧からの解放、そして社会規範への疑問を象徴するものとして表現され、コレクションは常にパンクの精神に支えられています。
キディル 2026/2027秋冬_e0074478_22134853.jpg
 グロテスクなものとキュートなもの、大胆さと繊細さなど、コレクションを通してコントラストを描く、というアイデアを貫いていました。
キディル 2026/2027秋冬_e0074478_22134663.jpg
 東京を拠点に活動するアーティスト、トレヴァー・ブラウンによる少女のアートワークをあしらったり、ALPHA INDUSTRIESやUMBROとの協業によるボンバースジャケットやブルゾンを見せたり、コラボレーションアイテムも目を引きました。
キディル 2026/2027秋冬_e0074478_22133990.jpg
 最後のルックは天使を思わせる羽を背負っていましたが、ショー中盤には黒い羽根を背負ったルックも登場していて、コンセプトに沿って、しっかりと両側面を見せていました。今回も、これまで通り、誠実な物作りをする姿勢が端々から感じ取ることの出来るコレクションだったと思います。それは、多くの日本人デザイナーに共通していて、そこはかとなく滲み出て来るもの。パリコレが始まる前は、服そのものにスポットが当たらず、周辺の付加価値にばかり着目される現状にウンザリしていたのだけれど、今回、キディルのコレクションを見て、少し救われた気分になったのでした。


今日はイッセイ、アミリ、ヨウジを見ます~

人気ブログランキングに投票!
# by tomoakishimizu | 2026-01-22 22:12 | パリコレ | Comments(0)

オーラリー 2026/2027秋冬

オーラリー 2026/2027秋冬_e0074478_00042012.jpg
 昨日はメンズのパリコレ初日でした。でも、ショーは夕方からだったため、午前中にアリーグル市場&蚤の市へ。蚤の市では、いつも可愛い割れ物を売っているスタンドにて、古い陶製ピルケースと紙製チョコレートボックスを見つけましたが、結構なお値段に驚き、一旦その場から退散。昨日は1ユーロが185円を超え、過去2番目の高さ。ちなみに本日は最高値を更新です。このままだと、もしかしたら200円を超えてしまうかもしれない、なんて思い始めていて、買い付けの時はいちいち躊躇してしまいます。一方のフランスは、インフレ状態が続いていて、蚤の市・古物市の業者は販売価格にインフレ率を転嫁して全体的に値上がり傾向。ということで、どちらにとっても辛い状況には変わりがない。ただ、蚤の市・古物市業者の生活が成り立たないと、僕も仕入れ先に困ってしまう訳で、やはり彼等の生命線を維持してもらうために、こちら側が少し辛い思いをしてでも買い付けておかないといけない。ということで、再びそのスタンドに戻り、少し安くしてもらって購入することにしました。値切るのも申し訳なかったけれど、背に腹は代えられない。ところで、ヴァレンティノの創始者、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏が亡くなったというニュースが昨日流れて来ました。享年93歳ということで、91歳で去年亡くなったジョルジオ・アルマーニ先生よりも長命で、デザイナーとして稀有なケースだったと思います。パリ市庁舎の舞踏会ホールにて開催されたパリ名誉市民授賞式に行ったことや、最後のショーを見たことを昨日のことのように思い出し、あの時はとても良い時代だったなぁ、と改めて思うのでした。ヴァレンティノという偉大なブランドを築き上げ、栄華を誇りましたが、時代は大きく変わり、今後は彼のような一世を風靡するようなデザイナーは出て来ないでしょうし、ファッションがカルチャーの一翼を担う状況は二度と戻って来ないはず。一番良い時代の最後の瞬間をデザイナーとして過ごせたラッキーな人だった、とも言えるかもしれません。それだけに遺産が膨大であることは想像に難くなく、イヴ・サン・ローランや高田賢三さんのように、今後所蔵品がオークションに掛けられることでしょう。ファッションにまた一つの区切りが出来ました。合掌。
オーラリー 2026/2027秋冬_e0074478_00041059.jpg
 さて、本日はこちら。トロカデロ広場の人類博物館のホールでショーを開催した、岩井良太によるオーラリーのコレクションをご紹介します。
オーラリー 2026/2027秋冬_e0074478_00040953.jpg
 今季は、暗闇や陰鬱な側面を持つ冬を、違った形で思い描いたらどうなるか、というアイデアを出発点にしたそう。
オーラリー 2026/2027秋冬_e0074478_00040788.jpg
 コートやブルゾンなど、重衣料は軽い素材で作成。カーフスキンによるダウンブルゾンやウールのダッフルコート、ムートンのジャケットなど、ボリューム感を出しつつも、重々しさを漂わせない色使いをしています。
オーラリー 2026/2027秋冬_e0074478_00042850.jpg
 これまでのパステル調のカラーパレットとは異なる、秋冬らしくない強めの色合いも今季の特徴。
オーラリー 2026/2027秋冬_e0074478_00040412.jpg
 軽さも備えているので、通年は難しくても、春先まで着られそう。サイズが微妙に大きなデニムパンツが、何となく垢抜けない感じもしましたが、それは計算されてのコーディネイトだったはず。適度な“普通感”を持たせるのも、今後のファッションの流れの一つとなりそうです~。


本日見たショーはゼロでした~

人気ブログランキングに投票!
# by tomoakishimizu | 2026-01-22 00:11 | パリコレ | Comments(0)