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バルマン2020春夏

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 バルマンのショーは、パリ5区にある植物園の中の特設会場を舞台に行われました。丁度のその日は『音楽の日』。メンズコレクションとレディースのクルーズコレクションの披露をメインにしながら、『音楽の日』に合わせてチャリティーのミュージックイベントを開催したのでした。1500枚のチケットを無料配布し、飲食スペースでの収益をエイズ基金に寄付。会場に到着すると、こんな風にやぐらが組まれていて、ミュージックフェスさながら。そしてランウェイに近づくと、そこにはバルマンの服をまとったサポーターたちが無数にいて圧倒されてしまいました。
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 肝心のコレクションは、とにかくバルマンです。派手。前回がモノクロームな世界だったので、ちょっと安心しました。
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 もちろん日常着的なアイテムもあり、Tシャツとジーンズの組み合わせといったカジュアルなものも見られましたが、やはりバルマンはこうでなくちゃいけません。
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 そして80年代の香りもしていないとダメ。ゴルチエとかミュグレーとかモンタナとか、その辺りの雰囲気を取り込みつつ、よりフューチャリスティックに仕上げています。
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 最後の方に2~5人のモデルがいっぺんに登場するパターンが続きましたが、普通、パリコレで5人同時に歩けるランウェイというのが中々無いため、あまり現実味が感じられず、映画やCMを見ているようでした。全100体以上。バルマンらしさ全開のコレクションは、サポーターたちを十分に納得させたに違いありません。その規模と迫力からすると、今シーズン一番のショーだったと思いますし、より多くの人にコレクションを見せることが出来たという点で、今回の企画は素晴らしかったと思います~。


そろそろ新ロゴの偽物が出回りそう~

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by tomoakishimizu | 2019-06-30 22:08 | パリコレ | Comments(0)

ドリス・ヴァン・ノッテン 2020春夏

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 18区の外れにある、倉庫スペースを会場にショーを行ったドリス・ヴァン・ノッテン。今シーズンは、典型的なメンズウェアに遊びを加える、というコンセプトでコレクションを作り上げています。ヒョウ柄のブルゾンとショーツ。ヒョウ柄といったら日本では大阪か埼玉のおばちゃんをイメージしますが、フランドル派の花の絵のプリントのショートパンツを合わせて、ヨーロッパらしいアレンジを施しています。
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 ファスビンダー監督の『ケレル』、ケネス・アンガー監督作といわれている『ピンク・ナルシサス』、『蜘蛛女のキス』など、ゲイにまつわる映画からもインスパイアされていて、こちらのコートのサイケデリックな色合いは、何となくピンク・ナルシサスの影響を感じます。
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 ジャカード織でヒマワリを表現したコート。素敵だなと思いましたが、ショールームで実物を目の前にして、「自分が着たら最後、お笑い芸人だって言われそう」なんて思いました。
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 こちらは見るからに『ケレル』っぽい雰囲気。ジャン・ジュネの原作で、原題は『ブレストのケレル』、邦題は『ブレストの乱暴者』。ケレルというのは主人公の名前ですが、フランス語で喧嘩を意味するので、乱暴者というのはピッタリだと思います。大学の時に翻訳本を買ったものの、実は今の今まで読んでいません。映画は見ましたけれどね。
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 蜷川実花さんの作品のコラージュをプリントしたシャツと、迷彩プリントのショーツ。
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 実はこのジャケットを買うことを決意した僕。「やっぱりお笑い芸人じゃん」と言われそうですが、腹をくくりました~。


膨張色ゆえ、腹を引っ込めないと~

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by tomoakishimizu | 2019-06-30 00:30 | パリコレ | Comments(0)

オム プリッセ 2020春夏

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 イッセイミヤケのメンズのプリーツライン、オム プリッセのショーは、パリ支社のあるヴォージュ広場の中央にある公園で開催されました。当初は高橋悠介がデザインするメンズコレクションが発表される予定だったものの、前シーズンの評価が高かったためか、急にプリーツラインに変更となりました。ちなみに、オム プリッセは直訳すると「プリーツをかけられた男性」となりますが、もしかしたらパトリス・シェロー監督の『L’homme Blessé(傷ついた男)』からインスパイアされたのかも、なんて思いました。まぁ、違うか。
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 プリーツラインもそれはそれで素敵なのですが、新素材や新しいシルエットが登場するメインのコレクションを見たかった、というのが個人的な意見です。
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 前回同様、ダンサーたちが様々な動きをして、プリーツの可動性を存分に見せてくれます。
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 動きが速すぎて、どんなアイテム構成なのか見えなかったりもするのですが、基本的には全てプリーツ素材のオーソドックスな形のアイテムなので、「そんなに懸命にならなくてもいいか」となります。
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 ということで、「純粋にショーを楽しんでください」というメッセージがあったのかもしれません。
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 フィナーレ。スタッフが支柱を支え、モデルたちがリボンを編んでいくメイポール・ダンスを披露。メイポール・ダンスはゲルマン民族のものなので、フランスでは見たことがありませんでした。
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 太鼓隊が登場し、モデルたちが客席から客の手を引いて一緒に踊り、興奮のるつぼに。お陰様で、物凄い高揚感に包まれながら会場を後にすることができました。そういった意味では、今季メンズコレクションの中で特別な印象を残したショーだったかも。ということで、今回もイッセイミヤケにまんまとしてやられました~。


明日はドリス~

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by tomoakishimizu | 2019-06-28 23:29 | パリコレ | Comments(0)

ラフ・シモンズ2020春夏

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 ラフ・シモンズのショーは、パリ郊外のノワジー・ル・グランの大学内の体育館で開催されました。パリから郊外電車で20分くらいと場所が遠く、スタートが夜の9時。きっと挫折する人も多いはず、と思っていたら、案の定、招待客の集まりが物凄く悪く、客席は全然埋まりません。もう少しパリに近い場所で開催すれば、より多くの人に見てもらえたはず、なんて思いました。
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 昨年、ラフ・シモンズはカルヴァン・クラインのアーティスティック・ディレクターの職を離れましたが、どうやらしこりを残したようで、今シーズンはアメリカに対しての攻撃的な態度が随所に現れていました。先ずBGM。アメリカを蔑むアナウンスが流れます。
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 そして服の端々に、アメリカを否定するようなモチーフが現れていました。Stone(d) Americaは様々な解釈が出来ますが、Stone Americaだと「アメリカに石を投げつけろ」となり、Stoned Americaだと「ラリってるアメリカ」という意味。いずれにせよネガティブ。
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 白衣にはRS-LAB(ラフ・シモンズ実験室)の文字が入っていて、実験的な作品をカルヴァン・クラインに否定されたシモンズは、今後も自分の創作態度を堅持する強い意志を示していたのではないか、とされています。
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 星条旗の上からペイントしたり、スマイルマークを逆さまにしたり。徹底的に不満をぶちまけたようなコレクションでした。
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 セレブ。女優のローラ・ダーン。前シーズンで、デヴィッド・リンチ監督の『ブルー・ベルベット』のシーンをアップリケしたアイテムが登場していましたが、その縁で招待されたようです。ヴァレンティノのアーティスティック・ディレクター、ピエールパオロ・ピッチョーリと歓談。このコレクションを見て、アメリカ人の彼女はどう思ったのでしょうかね。
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 世界のムラカミ。春樹ではなく隆。特にコメントは無いのですが、ショーに来ていたということは、今後ラフ・シモンズとコラボレーションする可能性があるのかもしれません。本日は以上~。


どうしましょう。土曜は37度ですって~

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by tomoakishimizu | 2019-06-27 19:42 | パリコレ | Comments(0)

アンダーカバー2020春夏

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 すみません。今回のメンズコレクションのシーズンを、2020年ではなく2019年にしたまま1週間ほど書き続けていました。我ながらウッカリし過ぎ。それはそうと、本日はアコーホテルのアリーナでショーを行ったアンダーカバーのご紹介です。
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 これまでのアンダーカバーは、自ら考案したストーリーに則った見たことのないアイテムだったり、ストリートスタイルに根ざしたアイテムだったり、カジュアル&アーティスティックな方向性にありましたが、今シーズンは趣が全く違いました。それも、とても良い意味で。
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 一見、ディオールやジバンシィなどのウルトラハイブランド、あるいはベルルッティやダンヒルなどのトラディショナルなメンズブランドのショーかと思うようなテーラードの連続。でも良く見ると、蜘蛛の巣状のプリーツが施されていたり、ドラキュラのシルエットがアップリケされていたりで、とてもアンダーカバーらしいです。
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 中盤から、シンディ・シャーマンの写真作品をコンピュータジャカードで表現した素材のジャケットやコート、あるいは、こちらのようにアップリケで描いた作品が登場。
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 シンディ・シャーマンとのコラボレーションは、レディースの2018年春夏以来。その時は様々なモチーフの中の1つとして登場していましたが、今回は大々的にメインモチーフとしてあしらっています。今回、どうしてこんなに大胆な方向転換をしたのか、それがナゾだったのですが、とある先輩ジャーナリストが、とても興味深い推測をしていました。アンダーカバーは前シーズン、ヴァレンティノとコラボレーションをしましたが、デザイナーの高橋盾は、自分の作品がヴァレンティノのテーラードのモチーフとなり、それが美しくまとまったことに刺激を受けたのではないか、というのです。僕としても、多分、そういうことだったのだと思います。それにしても、急にテーラードをやっても、こんな風にやってのけてしまうのだから、やはり凄いデザイナーだと思ったのでした~。


現在18時半ですが、33度です~

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by tomoakishimizu | 2019-06-26 23:54 | パリコレ | Comments(0)

アクネ ストゥディオズ 2020春夏

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 ジョニー・ヨハンソンによるアクネ ストゥディオズのコレクションは、フランス国営ラジオ局で開催されました。ショーの前に自分のアパルトマンに戻っていた僕は、郊外線のC線に乗れば1本で行けると踏み、サン・ミッシェル駅へ行きましたが、駅が閉鎖されていて大慌て。仕方なく地下鉄を使って最寄り駅まで行き、丁度バスが来たので乗ることができて滑り込みセーフ。でも、ヒヤヒヤドキドキの連続でした。
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 肝心のコレクションですが、今シーズンは美術学生の装いをイメージ。父親からもらった服、あるいは古着屋で買った服、自分で切り刻んで作った服などを想定していて、適度にレトロ、適度にあか抜けない、でもとてもクリエイティブでモダンなコレクションに仕上げていました。こちらは反射板のような、アセテート素材のレインコート。
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 フリンジのブルゾンは一見ニットに見えるのですが、実は紙の繊維に糸を巻き付けたものを織った素材が使われています。アクネらしい特別感。
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 こちらもアクネらしいクラフト感溢れるアイテム。ナイロン素材などをリボン状にカットして織っています。適度にアーティスティックで、適度にオーソドックス、適度にモードっぽく、場合によっては適度に過剰(?)。そんなバランス感覚がとても心地良い、アクネらしいコレクションでした~。


2003年よりマシだけど、暑いです~

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by tomoakishimizu | 2019-06-25 23:58 | パリコレ | Comments(0)

ファセッタズム 2020春夏

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 やっと終わりました。メンズのパリコレ。これまで以上にヘトヘトです。というのは、昨夜、最後の最後に大失敗をやらかしたからです。会期のオオトリ、セリーヌを見ることができませんでした。1つ前のショー会場からクチュール組合のシャトルバスに乗ったら、セーヌ河岸の道で大渋滞に巻き込まれ、到着したら門はクローズ。楽しみにしていたので、本当にガッカリです。気を取り直して、明日、ショールームでジックリと服を見てきたいと思います~。
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 さて、本日はこちら。落合宏理によるファセッタズムです。今回は北マレのギャラリーを会場にショーを行いましたが、客席を少なくし、ほとんどの人がスタンディングでした。モデルとの距離が近くて、非常にライブ感のあるショーだったかもしれません。
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 今シーズンは、レディースとメンズの違いを曖昧にするブランドが多く見られ、このコレクションでも、特別女性らしかったり、男性らしかったりするルック、というものが少なかったです。そしてモデルたちに同じウィッグを被せることで、男女の違いを薄くしているのも興味深かった点。ジェンダーレスがまた一歩進んだかもしれなせん~。


今日は原稿を書きます~

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by tomoakishimizu | 2019-06-24 22:02 | パリコレ | Comments(0)

アミ アレクサンドル マテュッシ 2020春夏

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 アレクサンドル・マテュッシによるアミのコレクションは、グラン・パレで開催されました。このスケール感でのショー発表は、中々の贅沢です。
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 ブラックのスタイリングでスタートし、途中ベージュのシリーズや、ピンクやオレンジの差し色アイテムもありましたが、全体的にはダークトーン。
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 カジュアルでオーソドックスなイメージだったアミですが、それを覆すかのような内容です。とってもモードな感じ。
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 何となく、リカルド・ティッシ時代のジバンシィっぽいなぁ、なんて思ったら、アレクサンドルはジバンシィ社にデザイナーとして仕事をしていたことがわかりました。なるほど、と納得。
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 今後、大きなクチュールメゾンからアーティスティック・ディレクターの仕事が舞い込む可能性があり、「僕ったら、こんなこともできますよ~、いつでもお話受けますよ~」という意思表示のためのコレクションだったのかもしれません~。


やっと明日が最終日~

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by tomoakishimizu | 2019-06-23 00:38 | パリコレ | Comments(0)

タカヒロミヤシタザソロイスト2020春夏

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 90年代にナンバーナインを手掛け、今年になってからパリで再デビューを飾った宮下貴裕によるザソロイストのショーは、パリ医大のホールで開催されました。ややフェミニンな味付けのジョッキースタイルでスタート。
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 アイテム一つ一つを見ると、非常に凝った作りで、それらを組み合わせているので、全体的には装飾的な印象です。プリーツスカートやネックレスなども相まって、フェミニンさが強調されています。こちらのルックは海軍風ジャケットを合わせ、マスキュリン・フェミニンのコントラストを表現。
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 こちらのジャケットのバックサイドには、ミッキーマウスのシルエットがアップリケされています。ミッキーの登場は唐突。
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 もしかしてライセンスを取らずに海賊的に意匠を使っているのかも、なんて思いましたが、こちらのスカートにもミッキーがジャカードで織られていたので、コラボレーションという形になっていたはずです。様々な要素が出てきたのにもかかわらず、1つの世界観でしっかりとまとめられているという、何とも不思議なコレクションでした~。


今日は僕の大嫌いな音楽の日~

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by tomoakishimizu | 2019-06-22 01:24 | パリコレ | Comments(0)

フミト ガンリュウ2020春夏

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 前シーズンのコレクションが素敵だったので、期待して臨みました。丸龍文人によるフミト ガンリュウ。会場はシャイヨー宮の舞踏会用ホール。こちらはマキシ丈のダッフルコート。前面から見ると、オーバーサイズのコートですが、バックサイドから見ると、袖には着物のような切り込みが入っていて、とても東洋的。
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 春夏コレクションなので、こんなルックも登場。でも、単純なアイテムにはせず、バックサイドにギャザーやボックスプリーツを入れて、新しいシルエットを見せています。
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 カジュアルなルックも良いのですが、やはりテーラードが美しかったです。マキシ丈のトレンチコートは、何となくAラインで、ゆったりしたシルエット。
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 こちらもAラインになっていて、まるでドレスのよう。そういった点で、今回のコレクションにはフェミニンな要素が見え隠れしていました。ただ、当のデザイナーは男らしさとか女らしさは全く意識しておらず、新しいシルエットを追求していたら結果的にこうなった、だけの話かもしれません。でも、今シーズンはフェミニンな作風のコレクションが目につき、もしかしたらトレンドになっているのかも、なんて思いました~。


3日目。ヘロヘロなので早寝します~

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by tomoakishimizu | 2019-06-21 02:07 | パリコレ | Comments(0)