カテゴリ:パリコレ( 875 )

ラフ・シモンズ 20019/2020秋冬

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 今朝はショーが1つも無く、アリーグル市場へ出かけようと思ったら大雪になってしまい、諦めてしまいました。ということで、ゆっくりブログをアップできることになったのでした。
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 本日はラフ・シモンズ。ディオール時代は、見ていて本当に辛かったですが、今回ショーを見て、彼は自身の名前でメンズをやり続けるべき、とあらためて思ったのでした。
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 会場は、ナポレオン・ボナパルトの弟の孫、ロラン・ボナパルトの邸宅跡であるシャングリラ・ホテル。前半と後半に分かれていて、前半はベーシック&ダークカラーのアイテムばかり。バンド演奏を挟んで、発色の良いアイテムが登場しました。
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 比べて頂くとわかるのですが、全く同じモデルが色違いのアイテムを着用しています。
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 両肩に付いている星や花、蝶などのチャームが変わっていたりはしますが、パターンは同じ。
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 両肩には1986年のデヴィッド・リンチ監督作『ブルーベルベット』の中のローラ・ダーンが登場するシーンのプリントをアップリケしています。どうしてブルーベルベットだったのかわかりませんが。ドロップショルダーでオーバーサイズ、というトレンドをしっかりと抑えながらも、相変わらずカッティングが素晴らしいですし、チャームを取り付けたり、不思議アップリケをしたりで、ラフ・シモンズの独自性には凄まじいものを感じます。彼はパリメンズの中でも、自らの名前を冠した希少種で、やはり今後も希少種の中のスターであり続けるのだろうと確信したのでした~。


今日はショーが2つのみ~

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by tomoakishimizu | 2019-01-22 20:05 | パリコレ | Comments(0)

アンダーカバー 20019/2020秋冬

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 すみません。メンズコレクション終わり2日間が物凄くハードで、ブログをアップしている余裕がありませんでした。で、本日は、久々にメンズコレクションを発表したアンダーカバーです。書くことがいっぱいあるのに、写真が全然撮れていませんでした。遠かったし暗かったので仕方がない。
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 見て直ぐに察した方もいらっしゃるかもしれませんが、1971年のスタンリー・キューブリック監督作『時計じかけのオレンジ』がモチーフになっています。主人公のアレックス・デラージ少年は、ベートーベンをこよなく愛していて、そこからベートーベンのモチーフが引き出され、様々なアイテムにあしらわれていました。そして、ルネッサンス期のコスチュームもミックスされています。
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 こちらはエドガー・アラン・ポーのモチーフ。実は今回ヴァレンティノのコレクションでも、ベートーベンのモチーフとこちらのポーのモチーフが使用されていました。というのは、アンダーカバーの高橋盾とヴァレンティノのピエールパオロ・ピッチョーリが東京で出会い、コラボレーションが実現したためだそうです。ショー終盤では『時計じかけのオレンジ』中、少年達が作家宅に押し入る場面で歌う『Singing in the rain』が流れ、かなり怖かったのですが(映画観た方にしかわからないでしょうが)、フィナーレでジーン・ケリーの『Singing in the rain』がかかってホッとしました~。


今日からオートクチュール~

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by tomoakishimizu | 2019-01-21 23:31 | パリコレ | Comments(0)

アクネ 20019/2020秋冬

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 アクネのメンズコレクションは、北マレ地区にある市場跡であるカロー・デュ・トンプルで発表されました。写真のセレクションが偏っていて、色物ばかりですが、実際はリアルに着用可能なベーシックな色のアイテムも揃っていました。
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 まだプレス資料が届いていないので、何ともいえないのだけれど、これまでの流れからすると、ファッションとは関係のないところにインスピレーション源がありそうです。
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 以前は、アーティスティック・ディレクターのジョニー・ヨハンセンの友人、それもファッション業界以外の友人たちからインスパイアされたコレクションがあったり、音楽だったり、故郷スウェーデンの田舎の家だったり、ファッションとは繋がりのないところから着想を得ていました。
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 でもそういった姿勢がオリジナリティと新しさに繋がっていて、今までに見たことのないものを生み出してきたと言えるかもしれません。こちらは長く織られた毛糸のニットにチュールを乗せたセーター。不思議だけれど美しく、未だかつて見たことの無いタイプのアイテムです。
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 今回のメンズは、様々なブランドで秋冬なのに華やかなピンクが登場していて、もしかしたら来年はピンクがトレンドになるのかもしれません。まぁ、僕なんかはずっと前からピンクでしたけれどね。不況の時は派手な色が出てきて、好況の時は地味な色合いになる、というのがファッション業界の傾向としてあるのですが、今回は如実に反映されているかもしれません~。


明日は戦々恐々な土曜日です~

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by tomoakishimizu | 2019-01-18 23:28 | パリコレ | Comments(0)

ファセッタズム 2019/2020秋冬

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 落合宏理によるファセッタズムは、ポンピドーセンター近くのサン・メリー教会でショーを発表しました。
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 レディースも併せて発表していましたが、メイクやディテールなども含めてどれも可愛く、メンズ・レディース両者とも僕好みでした。こちらのスーツのジャケットですが、バックサイドに全く違う素材が使用されていて、印象が異なるというアイテム。
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 一見してどのような構造なのか、どういった重ね着なのか良くわからなかったりするケースが多いのですが、それぞれルックとして完成されていると思いました。あくまでも個人的な意見ですが。
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 ちょっぴりジョニデ。このルックをそのままコーディネイトしてしまうと、街着としては厳しいですが、パンツだけ、とかブルゾンだけ、とすると中々素敵。若い人だけでなく、年配の方にも挑戦してもらいたいです。あ、僕はどちらかというと年配の方に近いですね。
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 レディースが可愛い。ちなみに左端でスマホのカメラを構えている女性は、RIKACOさんです。
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 個人的にはこのポンチョ風のコートが大好きでした。もうクローゼットに入らないので、眺めるだけですけれど。アーガイル風のパンツも素敵。フランスではどこで販売されているのかわからないので、日本へ戻った時にブティックへ行ってみようと思います~。


見に行くだけです~

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by tomoakishimizu | 2019-01-17 22:19 | パリコレ | Comments(0)

フミト ガンリュウ 2019/2020秋冬

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 昨日からメンズのパリコレクションがスタートしました。僕にとっての1つ目のショーがこちら。18世紀初頭建立のエヴルー館で開催された、丸龍文人によるフミト ガンリュウのショーです。コム デ ギャルソンから独立し、パリで初めてランウェイショーを開催しました。
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 オーバーサイズのアイテムから身体にフィットしたもの(フィットしているように見えるという表現の方が正しいかも)まで、そしてフォーマルウェアからストリートウェアまでバリエーション豊か。でも、それぞれに共通しているのは、カッティングの巧みさです。
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 着物や袴などのディテールやシルエットを取り入れていたりして、それがうっとりするくらい優美に映りました。これ以上書いてしまうと、お仕事を請けているアパレルウェブさんとモードェモードさんでの記事で書くことが無くなってくるのでこの辺で。本日も夜まで頑張ります~。


今夜最終のショーは21時からです~

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by tomoakishimizu | 2019-01-16 21:05 | パリコレ | Comments(0)

サカイ 2019春夏

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 阿部千登勢によるサカイは、パレ・ドゥ・トーキョーで開催されました。今回はランウェイの突き当たりの席を頂いたので、こんな真正面の写真が撮れています。SNSでの拡散を考えてのことか、光の加減も丁度良く、非常に撮りやすかったです。やはり光量のある、見やすいショーが一番。ムード優先の真っ暗なショーは、ジャーナリストにとっては中々辛いものがあります。
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 今までに異素材同士のミックスや、ジャンルの違うアイテムをドッキングさせるなど、ハイブリッドの手法を貫いてきましたが、今回もその作風を保持しつつ、新しいバランスを追求したのだそうです。
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 大きな変化は見られませんでしたが、相変わらずスタイリングが美しく、アイテムごとのミックスの手法がより一層洗練されていると思いました。
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 大まかには、レース、トレンチ、チェック、ミリタリー、そしてフローラルプリント、という構成で、それぞれが絶妙なミックス具合。
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 ヴィンテージ風のフローラルプリントを用いたルック。コレクション全体としては様々な要素を盛り込みながら、無闇に体数を多くすることなく丁度良いボリュームにまとめていたと思います。やはり、見やすくて適度なルック数のショーが一番、と改めて思ったのでした~。


クタクタ~。今から飛行機に乗ります~

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by tomoakishimizu | 2018-10-07 01:48 | パリコレ | Comments(0)

エルメス 2019春夏

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 エルメスのショーは、今月再オープンしたロンシャン競馬場で開催されました。建物全体をリフォームをしたのですが、眩しいくらいのキンキラキンで、一瞬エルメスがショーのためにデコレーションしたのかと勘違いしたほど。
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 で、昨日の記事の続き。1つ前のコム デ ギャルソンのショーが終了したのが6時ちょっと過ぎ。エルメスのショーは6時からだったので絶体絶命状態。コム デ ギャルソンのショー前にクチュール組合のシャトルバスの先導役に「我々のこと待っててくれるわけ?」と聞いたら「今電話して決める」という返事で、とても不安でした。結局バスは待っててくれて、5名ほどを乗せて競馬場へ向かい、到着は6時40分頃。すでにショーは始まっていましたが、こんな風にモデルが並んでくれていたので、全てのルックを見ることができたのでした。
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 競馬場の客席前に大きな鏡を置いていましたが、これは空と海、あるいは地平線と水平線を曖昧にするというコンセプトによるもの。デザイナーのナデージュ・ヴァンヘ・シビュルスキーは、乗馬する女性が水兵だったら、という空想の物語を思い浮かべ、そこからコレクションに発展させたのだそう。
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 セーラースタイルやフィッシャーマンスタイルなど、ワークウェアは変わらず登場していて、それをエルメスらしい最高級の素材使いと豊富なアイデアでエレガントに仕上げています。
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 ショールームで間近で見ましたが、細かなところまで本当に良く考えて作られていて、いつもながら驚きの連続でした。そんなナデージュ・ヴァンヘ・シュビルスキーのアイデアを具現化できるアトリエも凄いです。このドレスのように、格子状にレザーを組み合わせたアイテムがいくつかあり、驚くことに、ハンドバッグと同じように職人が手でステッチを縫っています。
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 カーフレザーでトリミングしている、ネオンオレンジのダブルフェイスカシミア製のコート。レザーを編みこんでいるロープがフィッシャーマン風。
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 ブライトレッドのジャンプスーツ。全体的に赤に見えますが、良く見るとフューシャピンクのラインがジャカードで織り込まれています。細かい部分にアイデアが散りばめられていて感心の限り。
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 ワークウェア風のジャンプスーツ。このブルーも差し色として登場し、とても印象的でした。
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 こちらのブレザーには、セラミックアーティストのローレンス・オーウェンの手による舵を象ったメタルボタンがあしらわれています。ナデージュ・ヴァンヘ・シビュルスキーの夫がキュレーターで、そのつながりでコラボレーションが実現したのだとか。
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 エルメスの職人が使用しているエプロンからヒントを得てデザインされたレザーのトップス。ロープをあしらうことで、途端に海をイメージさせるアイテムに変身するのだから不思議。とにかく間近でご覧になって頂きたいアイテムばかりなのですが、商品化されるものが少ないというのだから残念。確かに、エルメスの購買層であるオバサマ方にワークウェアを着せたら、ただの作業着・野良着になってしまう可能性大で、危険かもしれません。それだけハードルの高いアイテムが多いわけですが、あれだけの顧客を抱えているわけで、似合う人は絶対にいるはず。せめてパリの本店だけでも販売してもらえないだろうか、なんて思います~。


明日日本へ向けて発ちます~

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by tomoakishimizu | 2018-10-05 21:44 | パリコレ | Comments(0)

コム デ ギャルソン 2019春夏

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 コム デ ギャルソンのショーは、国立高等美術学校(ボ・ザール)のホールを会場に開催されました。『ミニショー』と題していたので、点数が少ないのかと思ったらそうではなく。物凄く小さな囲いの中で、二百数十名のみに見せるという贅沢なものでした。2回ショーが行われ、僕は後の回。実は直ぐ後にエルメスのショーが控えていて、気が気じゃなかったのですが、コム デ ギャルソンのショーはそう簡単に見られないので、ドキドキする気持ちを必至に抑えながら見たのでした。
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 今回のコレクションは、上質な素材と高いカッティング技術により形作られたテーラードに、あえてハサミを入れ、肌に直接服をまとっているかのような効果を出したのだそうです。こちらは羽を全面に刺繡したジャンプスーツ。お腹部分には樹脂で作られたボディが入っています。
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 上の2体はお腹がポッコリしていて妊婦のようですが、妊婦に見せているわけではなく、肌を意識させるためのものだったそう。こちらはヒップが大きく飛び出たようなボディを合わせています。
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 これを着用してパーティに出席したら、周りにショックを与えること間違いないでしょうが、普通のドレスを着用している人とはハッキリと違いを打ち出すことができるでしょうね。レッドカーペットで誰か着てくれないかなぁ、なんて本気で思います。
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 1997年の春夏コレクションを彷彿とさせますが、服の作りや構造が全く違い、コンセプトも異なります。今回ショールームへ伺って驚いたことが、このボディがブティックでの販売を想定してコマーシャルピースと共とにラックにかけられていたことでした。ファッション史に残るアイテムになるはずで、自分のコレクション用に買っておいた方がいいかも、なんて思ったのでした~。


置き場がないのでやっぱり買えませんが~

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by tomoakishimizu | 2018-10-04 20:42 | パリコレ | Comments(0)

ノワール ケイ ニノミヤ 2019春夏

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 二宮啓によるノワール ケイ ニノミヤは、ジュンヤ ワタナベと同じく、パリ南部のエスパス・ルフェーヴルでショーを開催しました。テーマは『フュージョン』。素材の特性の違いや硬軟の違いを、1つのコントラストとして見せていました。
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 冒頭にはPVCのフリルを飾ったアイテムが登場。こちらはビニール素材をハトメで繋いだスカートを合わせたセットアップ。相変わらずミシンを使わないアイテムが多かったです。
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 モデルの頭にはタンポポの種子が載せられていて、ウォーキングをすると会場中に舞います。鼻をムズムズさせる人もいましたが、あれだけの数が飛ぶと壮観で、中々素敵でした。
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 植物や羽を思わせるドレス。こちらもミシンを使っていません。カットしたオーガンザに芯を通しているのですが、その通し方が独特。オーガンザのパーツに切込みをいくつも入れて、その間を互い違いに芯を通すことでしっかりと固定。接着剤を使っていないところに二宮さんのこだわりが感じられて、ショールームで感動を覚えたのでした~。


本日ショールーム巡りを終えてパリコレ終了~

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by tomoakishimizu | 2018-10-03 21:27 | パリコレ | Comments(0)

ジュンヤ・ワタナベ 2019春夏

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 ジュンヤ・ワタナベのショーは、市内ギリギリのパリ南部に位置するエスパス・ルフェーヴルで開催されました。
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 特にテーマは設定していないそうですが、“ロックの中のロマンティック”という言葉がキーになっていたそうです。
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 デニム地のアイテムが中心。今季は特にリーバイスとコラボレーションはせず、またヴィンテージのデニムを解体することもせず、一から全部アトリエで作ったとのこと。
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 ショールームでパタンナーさんとお話しする機会を得たのですが、今回もかなり大変な作業をしたのだそう。こちらのドレスについては、デニム地の横糸だけを残して裏からチェックやレースを貼り、ミシンでたたいて固定し、ローエッジの糸を出すために洗いをかけてから縫合しているのだとか。最初の写真のドレスについて言えば、裾の方にポケットの跡が付いていますが、わざわざポケットを縫い付けて洗いをかけて外したのだそうです。元々あったジーンズを使用していません。
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 後半はデニムの生地がリネンになったり、フローラルプリントになったり。ほとんどのルックにTシャツが合わせられ、多くのアイテムがアシメトリーになっています。
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 最後はビュスティエ部分にシルクサテンをあしらったドレス。マリエ(ウェディングドレス)と言ってもいいかもしれません。ロックを象徴するものがTシャツだとすると、ドレスはロマンティックな何かを体現するものなのでしょう。そんな不思議なコントラストを描くことで、1つの強い世界観を提示したコレクションだったと思います~。


今夜はファッション通信の打ち上げ~!

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by tomoakishimizu | 2018-10-02 23:30 | パリコレ | Comments(0)