カテゴリ:パリコレ( 870 )

サカイ 2019春夏

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 阿部千登勢によるサカイは、パレ・ドゥ・トーキョーで開催されました。今回はランウェイの突き当たりの席を頂いたので、こんな真正面の写真が撮れています。SNSでの拡散を考えてのことか、光の加減も丁度良く、非常に撮りやすかったです。やはり光量のある、見やすいショーが一番。ムード優先の真っ暗なショーは、ジャーナリストにとっては中々辛いものがあります。
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 今までに異素材同士のミックスや、ジャンルの違うアイテムをドッキングさせるなど、ハイブリッドの手法を貫いてきましたが、今回もその作風を保持しつつ、新しいバランスを追求したのだそうです。
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 大きな変化は見られませんでしたが、相変わらずスタイリングが美しく、アイテムごとのミックスの手法がより一層洗練されていると思いました。
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 大まかには、レース、トレンチ、チェック、ミリタリー、そしてフローラルプリント、という構成で、それぞれが絶妙なミックス具合。
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 ヴィンテージ風のフローラルプリントを用いたルック。コレクション全体としては様々な要素を盛り込みながら、無闇に体数を多くすることなく丁度良いボリュームにまとめていたと思います。やはり、見やすくて適度なルック数のショーが一番、と改めて思ったのでした~。


クタクタ~。今から飛行機に乗ります~

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by tomoakishimizu | 2018-10-07 01:48 | パリコレ | Comments(0)

エルメス 2019春夏

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 エルメスのショーは、今月再オープンしたロンシャン競馬場で開催されました。建物全体をリフォームをしたのですが、眩しいくらいのキンキラキンで、一瞬エルメスがショーのためにデコレーションしたのかと勘違いしたほど。
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 で、昨日の記事の続き。1つ前のコム デ ギャルソンのショーが終了したのが6時ちょっと過ぎ。エルメスのショーは6時からだったので絶体絶命状態。コム デ ギャルソンのショー前にクチュール組合のシャトルバスの先導役に「我々のこと待っててくれるわけ?」と聞いたら「今電話して決める」という返事で、とても不安でした。結局バスは待っててくれて、5名ほどを乗せて競馬場へ向かい、到着は6時40分頃。すでにショーは始まっていましたが、こんな風にモデルが並んでくれていたので、全てのルックを見ることができたのでした。
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 競馬場の客席前に大きな鏡を置いていましたが、これは空と海、あるいは地平線と水平線を曖昧にするというコンセプトによるもの。デザイナーのナデージュ・ヴァンヘ・シビュルスキーは、乗馬する女性が水兵だったら、という空想の物語を思い浮かべ、そこからコレクションに発展させたのだそう。
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 セーラースタイルやフィッシャーマンスタイルなど、ワークウェアは変わらず登場していて、それをエルメスらしい最高級の素材使いと豊富なアイデアでエレガントに仕上げています。
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 ショールームで間近で見ましたが、細かなところまで本当に良く考えて作られていて、いつもながら驚きの連続でした。そんなナデージュ・ヴァンヘ・シュビルスキーのアイデアを具現化できるアトリエも凄いです。このドレスのように、格子状にレザーを組み合わせたアイテムがいくつかあり、驚くことに、ハンドバッグと同じように職人が手でステッチを縫っています。
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 カーフレザーでトリミングしている、ネオンオレンジのダブルフェイスカシミア製のコート。レザーを編みこんでいるロープがフィッシャーマン風。
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 ブライトレッドのジャンプスーツ。全体的に赤に見えますが、良く見るとフューシャピンクのラインがジャカードで織り込まれています。細かい部分にアイデアが散りばめられていて感心の限り。
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 ワークウェア風のジャンプスーツ。このブルーも差し色として登場し、とても印象的でした。
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 こちらのブレザーには、セラミックアーティストのローレンス・オーウェンの手による舵を象ったメタルボタンがあしらわれています。ナデージュ・ヴァンヘ・シビュルスキーの夫がキュレーターで、そのつながりでコラボレーションが実現したのだとか。
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 エルメスの職人が使用しているエプロンからヒントを得てデザインされたレザーのトップス。ロープをあしらうことで、途端に海をイメージさせるアイテムに変身するのだから不思議。とにかく間近でご覧になって頂きたいアイテムばかりなのですが、商品化されるものが少ないというのだから残念。確かに、エルメスの購買層であるオバサマ方にワークウェアを着せたら、ただの作業着・野良着になってしまう可能性大で、危険かもしれません。それだけハードルの高いアイテムが多いわけですが、あれだけの顧客を抱えているわけで、似合う人は絶対にいるはず。せめてパリの本店だけでも販売してもらえないだろうか、なんて思います~。


明日日本へ向けて発ちます~

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by tomoakishimizu | 2018-10-05 21:44 | パリコレ | Comments(0)

コム デ ギャルソン 2019春夏

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 コム デ ギャルソンのショーは、国立高等美術学校(ボ・ザール)のホールを会場に開催されました。『ミニショー』と題していたので、点数が少ないのかと思ったらそうではなく。物凄く小さな囲いの中で、二百数十名のみに見せるという贅沢なものでした。2回ショーが行われ、僕は後の回。実は直ぐ後にエルメスのショーが控えていて、気が気じゃなかったのですが、コム デ ギャルソンのショーはそう簡単に見られないので、ドキドキする気持ちを必至に抑えながら見たのでした。
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 今回のコレクションは、上質な素材と高いカッティング技術により形作られたテーラードに、あえてハサミを入れ、肌に直接服をまとっているかのような効果を出したのだそうです。こちらは羽を全面に刺繡したジャンプスーツ。お腹部分には樹脂で作られたボディが入っています。
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 上の2体はお腹がポッコリしていて妊婦のようですが、妊婦に見せているわけではなく、肌を意識させるためのものだったそう。こちらはヒップが大きく飛び出たようなボディを合わせています。
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 これを着用してパーティに出席したら、周りにショックを与えること間違いないでしょうが、普通のドレスを着用している人とはハッキリと違いを打ち出すことができるでしょうね。レッドカーペットで誰か着てくれないかなぁ、なんて本気で思います。
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 1997年の春夏コレクションを彷彿とさせますが、服の作りや構造が全く違い、コンセプトも異なります。今回ショールームへ伺って驚いたことが、このボディがブティックでの販売を想定してコマーシャルピースと共とにラックにかけられていたことでした。ファッション史に残るアイテムになるはずで、自分のコレクション用に買っておいた方がいいかも、なんて思ったのでした~。


置き場がないのでやっぱり買えませんが~

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by tomoakishimizu | 2018-10-04 20:42 | パリコレ | Comments(0)

ノワール ケイ ニノミヤ 2019春夏

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 二宮啓によるノワール ケイ ニノミヤは、ジュンヤ ワタナベと同じく、パリ南部のエスパス・ルフェーヴルでショーを開催しました。テーマは『フュージョン』。素材の特性の違いや硬軟の違いを、1つのコントラストとして見せていました。
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 冒頭にはPVCのフリルを飾ったアイテムが登場。こちらはビニール素材をハトメで繋いだスカートを合わせたセットアップ。相変わらずミシンを使わないアイテムが多かったです。
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 モデルの頭にはタンポポの種子が載せられていて、ウォーキングをすると会場中に舞います。鼻をムズムズさせる人もいましたが、あれだけの数が飛ぶと壮観で、中々素敵でした。
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 植物や羽を思わせるドレス。こちらもミシンを使っていません。カットしたオーガンザに芯を通しているのですが、その通し方が独特。オーガンザのパーツに切込みをいくつも入れて、その間を互い違いに芯を通すことでしっかりと固定。接着剤を使っていないところに二宮さんのこだわりが感じられて、ショールームで感動を覚えたのでした~。


本日ショールーム巡りを終えてパリコレ終了~

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by tomoakishimizu | 2018-10-03 21:27 | パリコレ | Comments(0)

ジュンヤ・ワタナベ 2019春夏

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 ジュンヤ・ワタナベのショーは、市内ギリギリのパリ南部に位置するエスパス・ルフェーヴルで開催されました。
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 特にテーマは設定していないそうですが、“ロックの中のロマンティック”という言葉がキーになっていたそうです。
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 デニム地のアイテムが中心。今季は特にリーバイスとコラボレーションはせず、またヴィンテージのデニムを解体することもせず、一から全部アトリエで作ったとのこと。
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 ショールームでパタンナーさんとお話しする機会を得たのですが、今回もかなり大変な作業をしたのだそう。こちらのドレスについては、デニム地の横糸だけを残して裏からチェックやレースを貼り、ミシンでたたいて固定し、ローエッジの糸を出すために洗いをかけてから縫合しているのだとか。最初の写真のドレスについて言えば、裾の方にポケットの跡が付いていますが、わざわざポケットを縫い付けて洗いをかけて外したのだそうです。元々あったジーンズを使用していません。
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 後半はデニムの生地がリネンになったり、フローラルプリントになったり。ほとんどのルックにTシャツが合わせられ、多くのアイテムがアシメトリーになっています。
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 最後はビュスティエ部分にシルクサテンをあしらったドレス。マリエ(ウェディングドレス)と言ってもいいかもしれません。ロックを象徴するものがTシャツだとすると、ドレスはロマンティックな何かを体現するものなのでしょう。そんな不思議なコントラストを描くことで、1つの強い世界観を提示したコレクションだったと思います~。


今夜はファッション通信の打ち上げ~!

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by tomoakishimizu | 2018-10-02 23:30 | パリコレ | Comments(0)

イッセイミヤケ 2019春夏

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 イッセイ・ミヤケのショーは、パレ・ドゥ・トーキョーで開催されました。コレクションタイトルは『Trace of Hands』。直訳すると手の跡。
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 今回は新素材『DOUGH DOUGH』をお披露目するコレクションでした。ねじったり丸めたり、形状記憶合金のように自由自在に形を変えることが可能。このルックだと、帽子がその素材に当たります。
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 実際に手にしていないので何とも言えないのですが、布自体はイレギュラーなラインが入っていて、ニュアンスのある風合。色も中間色が多く、とてもきれいでした。
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 こんな風に、所々を立体化して彫刻のようなシルエットを形作ることができます。2年くらい前でしたか、デザイナーの宮前義之さんはプリーツから離れたものを作りたいと言っていましたが、それが前シーズンから実現していっているよう。次回以降、この新素材の進化形が見られそうです~。


明日でパリコレ終了~

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by tomoakishimizu | 2018-10-01 20:14 | パリコレ | Comments(0)

Yプロジェクト 2019春夏

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 グレン・マーティンスによるYプロジェクトのショーは、クラッシックのコンサートホールとして知られる、サル・プレイエルのエントランス部分で開催されました。
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 ベルギー人ゆえに、当初はゴシックテイスト溢れる作品が多かったグレン・マーティンスですが、ここ最近は、ひねりやゆがみを加えたシュールな作風で認知されるようになってきています。
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 スリーブやパンツ、ウエストなどのパーツを特大にしたり、折り返して二重にしたりで、使用する布や糸が多くなり、ある意味贅沢なアイテムばかり。
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 今回はドキッとさせられる、セクシーさを強調するようなものも見られました。どうしたのでしょうね。
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 最後の方はオートクチュール的なドレッシーなものが登場。大手クチュール系メゾンからのラブコールを待っているのかな、なんて勘ぐってしまいました~。


今日はショールーム巡り&仕入~

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by tomoakishimizu | 2018-09-30 17:16 | パリコレ | Comments(0)

マルケス・アルメイダ 2019春夏

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 来月6日に日本へ向けて発つのですが、仕入をしながらパリコレを見ているので、全然時間が無い状態です。ファッションヘッドラインの原稿も書かなくてはならず、どうするつもりなんでしょう、自分。
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 さて、本日はロンドンから進出してきたマルケス・アルメイダのご紹介。ショーはパレ・ドゥ・トーキョーで開催されました。マルケス・アルメイダはセント・マーティン卒のカップルだそうで、ロンドンを拠点にしていますが、元々はポルトガル出身。
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 ポルトガルの期待の新星のようで、会場にはポルトガルファッションをアピールするパネルが飾られていました。ポルトガルといえば、大航海時代以降、ヨーロッパの中では何となくマイナーな国。フランスだと、アパートの管理人にポルトガル人が多いなぁ、という印象があるくらいです。コレクションに目を向けてみると、然程ポルトガルを感じる内容でもなく。
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 ポルトガルっぽいのは、このシャツくらいでしょうかね。コレクション全体からは、特定のテーマは感じられず。ただ、何となくロンドンぽくて、ヒップな若者が好みそう、というアイテムで構成されていました。バッグやシューズ類も非常に充実していて、細かな部分にまでクリエーションを盛り込む姿勢は、やはりセント・マーティン卒ならでは。フランスのモード学校とは違うなぁ、と改めて思ったのでした~。


今日もショーの合間に2ヶ所で仕入~

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by tomoakishimizu | 2018-09-29 21:32 | パリコレ | Comments(0)

ドリス・ヴァン・ノッテン 2019春夏

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 ドリスのショーは、パレ・ドゥ・トーキョーで開催されました。今年になってから、主にフレグランスを扱うスペインの企業、プーチに買収されましたが、あくまでもドリスがデザイナーであり、クリエーションの姿勢に変化は全くありません。でも、フレグランスが発表される可能性はありそうです。
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 ワークウェアとオートクチュールの融合が大きなテーマで、極端に違うもの、コントラストのあるものをミックスしています。
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 クライミングロープをあしらったパーカにドレスを合わせたり、つなぎのフォルムを取り入れたり。そこに装飾としてフェザーを加え、ビーズのフリンジを刺繍して、ドリスらしい華やかさを演出。
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 ドリス特有のエレガンスが根底にはありますが、マンネリだったり時代遅れな雰囲気になることはなく、常に鮮度を保っているのは驚くべきことです。
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 奇をてらうようなことは決してしていないのですが、ちょっとした色合わせや柄合わせ、丈の調整やボリュームの増減でここまで美しく見えるとは。ショーを見て感心、ショールームを訪れて再び感心のコレクションでした~。


あと4日頑張ります~

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by tomoakishimizu | 2018-09-28 23:07 | パリコレ | Comments(0)

コシェ 2019春夏

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 クリステル・コシェールによるコシェは、共産党本部の廊下スペースを使用してショーを発表しました。建物は、ブラジル人建築家のオスカー・ニーマイヤーの代表的な作品で、今までにトム・ブラウン、ジャン・ポール・ゴルチエ、ドリス・ヴァン・ノッテンがショー会場として使用しています。
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 プレス資料には、クリステル・コシェールが影響を受けた人々と思われるジョン・カサヴェテスやヴァージニア・ウルフ、ニック・ケイヴやカート・コバーン等の言葉が記されていました。
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 招待状には世界中の国旗がプリントされた旗が添えられていて、登場したモデルの人種も様々。そして服自体に目を向けると、ミックスされているプリントは互いに繋がりのないものだったり、各ルックもそれぞれ雰囲気が違い、一言で表現すると“バリエーション豊か”。でも、その多面性がちぐはぐな印象を与えず、何となくハッピーな雰囲気を醸していて統一感がありました。 
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 コレクション全体として見ると、様々なものがミックスされていて、クリステル・コシェールなりの多様性を表現していたのかもしれません。
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 相変わらずカッティングと服自体の作りが美しく、一点一点に時間を費やしていることがよくわかる出来栄えでした。全部で62点。よく頑張ったと思います~。


パリコレもあっという間に後半に突入~

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by tomoakishimizu | 2018-09-27 23:25 | パリコレ | Comments(0)