昨日、ぬいぐるみを買った順から忘れていくとか書きましたが、この子の場合は当てはまりません。特別なエピソードがあったわけではないのですが、買ったときの状況は鮮明に覚えています。
それは通貨がまだフランだった99年頃。場所は、パリ市内の証券取引所の前の広場で行われていた古物市でした。ここはプロの売主しかいなくて、ものによっては結構高いのですが、この犬を売っていたフランス人の男性はあまりプロっぽくなかったです。特に古物を扱っているような小汚い人でもなく、むしろ小ぎれいな感じでした。あ、明記しておきますけど、その男性のことが趣味だったからこの子のことを覚えていたというのでありませんから。
この子は、地面に広げられた古シーツの上に寝かされていました。いくらだったかは覚えていませんが、値切ってまあまあの安さでゲットしたと思います。
素材はモヘア、中綿は木目、目はガラスです。このタイプの目玉なので、恐らく50年代終わりくらいのフランス製でしょう。ちなみに状態が良かったので洗いませんでしたが、少し茶色く色あせています。
どうして売っていた時のことを覚えていたのか、何となくわかりました。ほのぼのした顔なのに、全体的にフォルムが角ばっていて、モヘアの毛もゴワゴワしていて、彼の男っぽさにインパクトを感じたからなのでしょう。やっぱり「男」が関係してるんじゃないって突っ込まないように。
ランキングのために下をクリック!
人気blogランキングに投票!