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ロイヤル・コペンハーゲンのフローラ・ダニカシリーズのナデシコ柄プレート

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 う~ん、煩悩は増えていくばかり。「割れ物は極力買わない」と心に決めていたのに、全然違う方向へ行っています。本日はこちら。先程アリーグル市場で見つけた、ロイヤル・コペンハーゲンの中でも最高峰のシリーズ、フローラ・ダニカのプレートです。以前、名古屋の松坂屋さんでフローラ・ダニカのセールに遭遇し、「素敵だなぁ」と思った鉢状の入れ物が半額で80万円くらいでした。まぁ、そういうレベルのシリーズ。阪急うめだ本店でのフランスフェアに参加したての頃に、僕が扱っていたロイヤル・コペンハーゲンのブルーフルーテッドのプレートを見ながら、「うちにはフローラ・ダニカが一式ございますのよ」なんていうお客様がいらっしゃって、その時はフローラ・ダニカが何なのかわからず、「まぁ、素敵ですね」なんて言ってみたのだけれど、後になってビックリでした。
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 とまぁ、立派な話はさておき。御覧の通り、欠損があります。これは如何ともし難い、どうしようもないレベル。
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 裏側にもこのように欠けがあります。金線も薄れているし、結構激しく使われていたに違いありません。こんな状態なのに、結構な金額を出して買ってしまいました。というのは、蚤の市人生始まって以来初めてフローラ・ダニカに出会い、高揚してしまったのでした。それぐらい、お目に掛かれない代物なのです。
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 オンボロなのには理由がありました。こちらの3本線の裏印は、1870~1890年代に使われていたもの。年季が入っていたのでした。Dianthus Carthusianorumは日本でいうナデシコ。
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 ナデシコ自体は落ち着いた感じに描かれているけれど、全体としては華やか。不思議な地味派手感です。『フローラ・ダニカ』は、1761年にコペンハーゲンで出版された植物図鑑の名にちなんでいて、1790年にロシアの女帝エカテリーナ2世への献上品として制作を開始。デンマークの植物、約2600を描くという壮大なプロジェクトは、エカテリーナ2世存命中には実現せず、結局中止となりますが、それまでに制作された食器はデンマーク王室で使用され、主要なものは国宝になっているのだそう。そんな素敵な歴史のあるシリーズです。フフフ。
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 それはさておき、時々覗く心理療法士さんのYouTubeで、頭とハラの中の考えはそれぞれ別の場合があり、頭で望んでいてもハラの中が違うと実現しにくくなる、という話を聞いて納得。「煩悩から逃れたい」といくら思っていても、「やっぱりキレイだったり珍しいものに出会ったりしたら取り敢えず買っておきましょ」なんてハラの中で思っているわけです。「ああ、痩せたい」と思っていても、「来年あたり飢饉が来そう」とハラの中では真剣に思っていて、中々ダイエットが成功しないのと一緒です。と書きつつも、パリに来てから2キロくらい痩せましたけれどね。それで、ハラというのはそのまま腹のことで、どうやら腸が人間の思考を左右しているのではないか、という仮説のもと研究がなされているようです。この歳になって、何となくわかるような気がします。ということで、結論から書くと、今後も煩悩と付き合っていくことにしました。心に響くものに出会ったら気にせず買うことにします~。


オンボロだけれど、大切に販売します~

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by tomoakishimizu | 2021-09-21 23:43 | 調度品 | Comments(0)
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