ナデージュ・ヴァンヘ・シビュルスキーによるエルメスのコレクションは、パリ市営のテニスコートを会場に発表されました。今シーズンも特にテーマは設定していませんが、エルメスのコードをモダンに表現する、という明確な目標をさらりと達成している内容でした。いつもながら凄いなぁ、と感心するばかり。
今シーズンはスカーフ地を一切使用せず、レザーやコットンキャンバスのアイテムを中心に見せています。こちらのラムレザーのドレスは、バックサイドが職人用のエプロンのように交差していて、肌が露出しています。
ラムレザーのドレス。ウエスト部分にメタルパーツをかませていて、全て手で縫っているという、エルメスならではの作品。
際に付いているボタンを留めると袖になる、カーフレザーのポンチョが付いたワンピース。ワークウェア風の外付けのポケットも目を引きます。
ワークウェア風のコットンドレス。実は背中がスクエアに開いています。今回は、エルメスらしい上品さを損なわない、適度なセクシーさを加えているのが特徴。
マニッシュなセットアップ。タンクトップのバックサイドは、肩甲骨が露出するくらいカットが深いです。
レザーのパーツをそれぞれステッチで繋いでいるコート。隙間から肌が見えるという趣向です。今回は音楽がジャネット・ジャクソンとニーナ・シモンで、何か意味があったのかと広報担当の方に聞いたのですが、デザイナー側から特に説明は無かったようです。ジャネットの『Control』がかかっていたので、自立する女性像を描いていたのかしら、なんて思ったり。ちなみにフィナーレは、同じくジャネットの『That’s the way love goes』でした~。
16日出発になりました~人気ブログランキングに投票!