パリ市内の古物市で見つけた、いかにも19世紀末な雰囲気の、ロンシャン焼の脚付き陶製花瓶です。
ロンシャン焼は、ブルゴーニュ地方のディジョン区のロンシャン集落に第2次世界大戦直後まであった窯。1868年から存在していたのはわかったのですが、刻印や裏印について詳細に整理されていないようで、こちらの刻印は1880年から20世紀初頭まで使用されていたもの、とだけわかりました。
モチーフはアウトラインが印判で、その上から手で彩色しています。赤い唐草部分は全て手描き。赤い唐草で縁取り、様々な花を描くスタイルは、ストラスブール焼の影響が見られます。
このブログでロンシャン焼をご紹介するのはおそらく初めて。フランスでもマイナーな存在で、数自体も少ないようです。ということで、レアな焼き物と言えるでしょう。花瓶はですね、お皿と比べると苦戦を強いられるアイテムかも。今回はかなり安く手に入れたので、「ついうっかり買っちゃった!」となるようなお値段で提供したいと思います~。
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