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ブッソ&ヴァラドンによるコット作『春』

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 パリ市内の古物市で見つけた、銅版画を収めた額です。以前、リヨンの絹織物 ブランコに乗る男女バージョンをご紹介していますが、こちらはその銅版画版。
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 その後、この微妙にエロティックなモチーフの絹織物の詳細が判明したので、ここで発表しなくてはなりません。実はあの織物は、ジャンル的には幅広のリボンで、産地はリヨンではなく、そのお隣のサン・テティエンヌでした。工房はスタロン&メイエールで、1900年の制作、とのこと。
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 話を版画に戻します。版元は、1919年まで存在したブッソ&ヴァラドン。この種のことは、きっと鹿島茂氏が詳しいと思いますが、ネット上で調べたら、会社を引き継いだり、枝分かれしたりするなど、会社の成立過程が複雑で良くわかりませんでした。まぁ、今年終了した鹿島氏の『翼の王国』での連載のような詳細な歴史は、ここでは必要ないかなと。
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 細密版画32番の表示。こちらの銅版画は、女性の裸体やエロティックな題材の版画を集めたシリーズの1枚だったようで、ネット上では、24枚の銅版画を収めた革張りの表紙の本が何冊かオークションに出ていました。そしてこのシリーズは、1884年から1897年までの間の制作のよう。
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 題材となっているオリジナルの絵は、ピエール・オーギュスト・コットによる1873年の作『春』。コットの作品は油絵で、現在はフロリダ州にあるアップルトン美術館に収蔵されています。コットはCotと綴り、最後のtは発音しないと思うのですが、日本ではコットで通っているようなので、疑問を抱きながらもそちらに合わせることにしました。
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 今回は情報が多過ぎて、ここまで読み進められない方もいるかもしれません。とにかく、語るべき内容の多いアイテムであることは間違いないでしょう。ただ、ご覧の通り、シミというかカビというか、汚れが浮いてしまっているのが残念なところ。おそらく、表具屋さんへ持って行けばキレイになるはずで、そちらでの負担を考慮し、少しお安めの価格にて提供中です~。

パリの蚤の市展 nméro6@unikk
2019年5月19日(日)まで
5月15日(水)は定休日のためお休みさせていただきます。
アンティークショップ unikk
〒150-0002 東京都渋谷区 渋谷1-22-5
電話:03-3486-4808
13時~20時営業


本日13時よりお待ちしています~

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by tomoakishimizu | 2019-05-16 10:34 | 調度品 | Comments(0)
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