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百貨店タピ・ルージュ印のジビエ柄スープ皿3種

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 パリ市内の古物市で見つけた、陶製のジビエ柄スープ皿です。実は他にもイノシシなどの柄があったのですが、状態が悪く、この3枚だけとなりました。
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 タピ・ルージュはパリ10区にあった百貨店。1784年に創立で、7区にある世界最古の百貨店といわれるボン・マルシェよりも実は古く、“百貨店の祖”という表現が充てられています。現在はレンタルスペースとなっていて、基本的にはクラブで、パーティやショールーム等としても利用されています。MTVのパーティやファッション系の合同展示会などで何度か行ったことがありますが、ちょっと品が無い似非高級クラブ、みたいな雰囲気です。でも、それも20年ほど前の話なので、今はどうなっているのかわかりません。それはさておき、こちらは窯の刻印が無いため、タピ・ルージュがオリジナルで作らせた皿で、タピ・ルージュが家具店に転向した1910年までの制作と思われます。おそらくは19世紀末。
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 鹿のモチーフ。狩猟用ホルンも描かれていて、当時の狩りの優雅な雰囲気を伝えています。
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 と思ったら、こちらにもホルンが描かれていました。キジのモチーフ。キジといえば、パリで一度だけお目にかかったことのある日本の元祖セレブタレントさんが、「お父様が狩りでキジを仕留めてくる度に、部屋で羽をむしってたわね」なんて話していたのを思い出しました。今も昔も、やはりハンティングはアッパークラスの人々がたしなむもののようです。
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 状態が悪いですが、こちらはウサギ。貫入に油が入り、全体的に汚れた感じになっています。このお皿でリエーヴル・ロワイヤルでも食べたのかしら。
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 裏返しても、やはり貫入に汚れが入っています。漂白剤に1週間程漬けるとかなりきれいになるのですが、皿自体が弱くなるのであまりお奨めできません。ただ、実際のところ、このお皿は相当油臭いです。Unikkさんで販売予定なので、とりあえず明日搬入の時にハイターに漬けてみます~。


古物市は屋外。臭いに気付きませんでした~

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by tomoakishimizu | 2019-05-08 10:14 | 生活用品 | Comments(0)
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