エルメス 2019春夏

e0074478_21394246.jpg
 エルメスのショーは、今月再オープンしたロンシャン競馬場で開催されました。建物全体をリフォームをしたのですが、眩しいくらいのキンキラキンで、一瞬エルメスがショーのためにデコレーションしたのかと勘違いしたほど。
e0074478_21394385.jpg
 で、昨日の記事の続き。1つ前のコム デ ギャルソンのショーが終了したのが6時ちょっと過ぎ。エルメスのショーは6時からだったので絶体絶命状態。コム デ ギャルソンのショー前にクチュール組合のシャトルバスの先導役に「我々のこと待っててくれるわけ?」と聞いたら「今電話して決める」という返事で、とても不安でした。結局バスは待っててくれて、5名ほどを乗せて競馬場へ向かい、到着は6時40分頃。すでにショーは始まっていましたが、こんな風にモデルが並んでくれていたので、全てのルックを見ることができたのでした。
e0074478_21394387.jpg
 競馬場の客席前に大きな鏡を置いていましたが、これは空と海、あるいは地平線と水平線を曖昧にするというコンセプトによるもの。デザイナーのナデージュ・ヴァンヘ・シビュルスキーは、乗馬する女性が水兵だったら、という空想の物語を思い浮かべ、そこからコレクションに発展させたのだそう。
e0074478_21394341.jpg
 セーラースタイルやフィッシャーマンスタイルなど、ワークウェアは変わらず登場していて、それをエルメスらしい最高級の素材使いと豊富なアイデアでエレガントに仕上げています。
e0074478_21393070.jpg
 ショールームで間近で見ましたが、細かなところまで本当に良く考えて作られていて、いつもながら驚きの連続でした。そんなナデージュ・ヴァンヘ・シュビルスキーのアイデアを具現化できるアトリエも凄いです。このドレスのように、格子状にレザーを組み合わせたアイテムがいくつかあり、驚くことに、ハンドバッグと同じように職人が手でステッチを縫っています。
e0074478_21393102.jpg
 カーフレザーでトリミングしている、ネオンオレンジのダブルフェイスカシミア製のコート。レザーを編みこんでいるロープがフィッシャーマン風。
e0074478_21391647.jpg
 ブライトレッドのジャンプスーツ。全体的に赤に見えますが、良く見るとフューシャピンクのラインがジャカードで織り込まれています。細かい部分にアイデアが散りばめられていて感心の限り。
e0074478_21391642.jpg
 ワークウェア風のジャンプスーツ。このブルーも差し色として登場し、とても印象的でした。
e0074478_21391605.jpg
 こちらのブレザーには、セラミックアーティストのローレンス・オーウェンの手による舵を象ったメタルボタンがあしらわれています。ナデージュ・ヴァンヘ・シビュルスキーの夫がキュレーターで、そのつながりでコラボレーションが実現したのだとか。
e0074478_21391645.jpg
 エルメスの職人が使用しているエプロンからヒントを得てデザインされたレザーのトップス。ロープをあしらうことで、途端に海をイメージさせるアイテムに変身するのだから不思議。とにかく間近でご覧になって頂きたいアイテムばかりなのですが、商品化されるものが少ないというのだから残念。確かに、エルメスの購買層であるオバサマ方にワークウェアを着せたら、ただの作業着・野良着になってしまう可能性大で、危険かもしれません。それだけハードルの高いアイテムが多いわけですが、あれだけの顧客を抱えているわけで、似合う人は絶対にいるはず。せめてパリの本店だけでも販売してもらえないだろうか、なんて思います~。


明日日本へ向けて発ちます~

人気ブログランキングに投票!
by tomoakishimizu | 2018-10-05 21:44 | パリコレ | Comments(0)
<< サカイ 2019春夏 コム デ ギャルソン 2019春夏 >>