鏡を続けますが、安心してください。今日でお仕舞いです。パリ市内の古物市で見つけた、バンブーフレームの鏡。バンブーといっても、実際に竹が使われているわけではなく、節の形に木を削って竹を模しているだけ。バンブーは20世紀初頭に流行したモチーフで、こちらの鏡は売り主の曾祖父の時代のものだったそうです。大体1910年頃とのこと。鏡は裏側に剥離が見られ、古いガラス特有の凸凹もありますが、それは長い時を経たもの、及び古い時代に作られたものしか持ち得ない個性といえるかもしれません。ちなみに、ひび割れのように見えるものは、写真を撮るときに使用したホワイトボードの折れ目です。で、古い鏡には元の持ち主の魂が宿ると固く信じている人もいるようだけれど、それは各人の妄想だと申し上げておきます。古い鏡は僕の部屋に沢山ありますし、古いぬいぐるみや人形も沢山だけれど、物に意地悪なことをされたり、不思議体験をしたりしたことは今の今まで一度もありません。思い込みが邪悪なものを引き寄せるというのは、それはそうなのだけれど、邪悪なものの正体は、実は自分が頭の中で勝手に描いた虚像なのです。なんてことを店頭で説明したりするのが好きだったりして~。
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