僕にとって、今回のパリコレ最後のショーがトム・ブラウンでした。場所はパリ市庁舎のホール。会場には、星が先端に付いた棒を手にしたメンズモデルが歩き回っていて、この時点から不思議ちゃんな感じ。
“おばあちゃんの身体”をデフォルメしたような着ぐるみをまとったダンサーたちが踊りながら出てきてショーがスタート。BGMはリトル・マーメイドの曲「Part of your world」で、かなりメルヘン。そして登場したのは、オーガンザを何枚も重ねてモチーフにしたアイテムでした。そのままオートクチュール。
こちらはチュールのパーツを立体的に縫い付けたコートと、モスリンをハンドプリーツしたところに刺繍を施したスーツ。
ディテールはこちら。スモッキング状にしたチュールにビーズ刺繍を施しています。これは凄い~。
オーガンザのパーツを立てながら縫い付けてモチーフを描いたジャケット。何百時間かかったのだろうか、という労作。
こちらもオーガンザでモチーフを描いたドレスに、オーガンザの半円のパーツを重ねながら縫い付けています。
ユニコーンが登場。学芸会っぽいけれど、よく作ったなぁ。ちなみに、中に入っているのは冒頭のメンズモデルです。
会場はこんな風に惑星が吊り下げられていました。既製服を見せるのにここまでするんだぁ、という感想。
ショー終了後、奥の部屋に通されました。ベッドには姉妹が寝ています。広報担当者に「このコレクションはこの姉妹のユニコーンと人魚についての夢だったのです」と説明されて「はぁ、そうなんですか」。大人による壮大なおとぎ話ワールドに付き合わせて頂いた感じで、かなり謎ではありましたが、とても贅沢といえば贅沢な時間でした~。
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