ヴァレンティノのショーはカルノー高校の体育館で開催されました。デザイナーはピエールパオロ・ピッチョーリ。このメゾンは元々オートクチュールのブランドなので、特に顧客を大切にする姿勢を崩しません。それが会場の雰囲気に如実に現れていました。ワンブロックが全員富裕層。もちろん皆さん全身ヴァレンティノです。写真は撮りませんでしたが、とにかく壮観でした。
さて、コレクション。一見カジュアルに見えても、実はもの凄く繊細で高級な素材が使われていて、間近に見るとその精巧さに驚かされます。
ドレスでも応用されていましたが、トップ部分はタンクトップを重ねたような若々しいスタイルが多く見られました。
発表体数が76と非常に多く、何か好きなものが必ず見つかりそうなコレクションともいえます。とはいえ、しっかりと統一感があるのが凄いところ。こちらはヴァレンティノのアーカイブからインスパイアされているようです。
セレブ其の一。カリフォルニアの姉妹バンド、ハイムの皆さん。もちろん3人とも全身ヴァレンティノ。今年の2月に日本に帰ったときに久々にTVKテレビの『ビルボードトップ40』を見ましたが、どれもこれも電子音ばかりで全部同じ曲に聞こえてしまいました。でも彼女たちの『Want you back』がかかって、「あ~、この人たちはちゃんと音楽やってるなぁ」と思えたのでした。巷で言われている通り、ちょっとフリートウッド・マック、あるいはブルース・ホーンスビーっぽいけれど。すでに世界的なファッションアイコンだそうで、そういう類の人にありがちなお金かけている顔になりつつあるのが微妙なところですけれどね。
セレブ其の二。ヴァレンティノ・ガラヴァーニ先生(左端)と元社長のジャンカルロ・ジアメッティ氏(右端)。毎回お顔を拝見する度に思いますが、どんどん人間を超越していっている感じ。
BGMとしてグレイス・ジョーンズの『La vie en rose 』が時々かかっていましたが、こちらは直接的にグレイス・ジョーンスなルック。シルクサテンにギャザーを入れてバルーンにしています。簡単に見えるようで、実はこのボリュームを出すのは大変です。
それはそうと、ショールームで広報担当者の方に「ライブストリーミングの映像に清水さんがバッチリ映ってましたね」って言われ、Youtubeでショーの映像をチェックしたら本当でした。右端の一番手前の赤いアロハが僕。ごめんなさい~。
庭をイメージした刺繍のドレス。タンクトップ型のブラを合わせて、モダンに仕上げています。
後半は『La vie en rose』が最後までかかって感動的なフィナーレへ。適度にカジュアル、適度にスポーティ、適度にワークウェア、適度にクチュール、でも全体を見渡すと最高級、という絶妙さで、本当に良くできたコレクションでした~。
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