ユイマナカザトの会場の日本文化会館から、ジャン・ポール・ゴルチエの会場、セバストポルにあるゴルチエ本社まで、クチュール組合が用意したシャトルバスに乗りましたが、シャトレ近辺が混んでいて遅れに遅れ、ハラハラしてしまいました。でもショー開始予定時間から20分遅れで到着し、余裕でした。ゴルチエは、今まで40分以上遅れなかったことはないからです。
雪や雪山、ウィンタースポーツなどをモチーフにコレクションを構成。でもいつもながら音楽がダサくて、あれさえなければもっともっと良く見えたかもしれません。ビヨークを使うのは良いのだけれど、『Play Dead』なんて中途半端に古臭いし、アダモの『雪が降る』がかかった時は、隣に座っていたテレビレポーターのオバチャンが苦笑していました。日本語バージョンじゃなかったからギリギリ救われたけど。
音楽には目をつむり、服を見ることにしましょう。80年代的な表現はもちろんあるものの、今回はゴルチエが今までに見せてきたアイデアを、単純に焼き直しにするのではなく、違った表現で見せていて面白かったです。こちらはメタリックペイントしたニワトリの羽を立体的に刺繍した、ダウンジャケット風ブルゾン。
これが凄い。ゴルチエは今までに何度もアランニットのバリエーションを見せていますが、今回は1枚のオーガンザを糸で留めながらモチーフの凹凸を出しています。ニットではないのです。
スカンジナヴィア柄のニットに見えますが、これは鎖帷子にプリントを施し、ファーでトリミングしたもの。
冬がテーマなのに、なぜかシマウマプリントのロングドレス。羽使いが上手いと思います。
最後は、スカンジナヴィア柄のニットを着た男の子が登場し、ランウェイ正面にいる雪のようなドットモチーフのマリエを着たココ・ロシャとキスをし、ココ・ロシャが三輪車でランウェイを駆け抜けるという演出。う~ん、これは良くわからない。
音楽と最後の演出はNGでしたが、とにかく見所の多い充実のコレクションでした。いつか間近で見てみたい~。
オマケ。かつて「美しい女の顔にシワは寄らない」とのたまったカルラ・ブルーニ・サルコジさん。確かにシワ一つ無く、相変わらずお金がかかっていそう。でもこの唇はどうなんでしょう~。
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