パリ市内の古物市で見つけた、アルザス娘とガチョウを象った花瓶です。サイズは手の平サイズ。ジェイアール名古屋髙島屋さんにてのフランス展のテーマがアルザスなので、半ば無理矢理買い付けたのだけれど、たとえ売れなくても、可愛いらしいから暫く持っていても良いかなと思っています。
水を入れるところは裏側に。花や造花を生けるのはもちろん、オリーブピックや楊枝を入れても良いかもしれません。おそらくはキッチュな磁器を作っていた1930年代のフランス製。こちらの花瓶もそうですが、女性用の黒い帽子、ガチョウやコウノトリなどは、アルザスの工芸品の意匠として象徴的に登場するもの。コウノトリは湿地帯が多いアルザス地方に根付いた鳥で、ストラスブールの市鳥にもなっているのだそう。ガチョウについては、アルザスはガチョウのフォアグラの生産地として名高いのだとか。そして女性のリボン型の黒い帽子は、プロテスタントであることを表すもので、教会へ行くときの正装に用いられるのだそうです。カトリックでラテン人種がメジャーなフランスにあって、アルザスは特異な文化形態を持っていることがわかります。他にもお菓子や食事など、まだまだ勉強しないといけないことが沢山。来週フランスに戻って、研究を重ねたいと思います~。
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