いや~、今日は11時間も寝ちゃいましたよ。パリでは、荷物詰めの作業が思うように進まず、それが気になってどうしても早くに目が覚めてしまっていました。何だかんだ6時間は寝ていましたが、いつも8時間くらい寝たい僕にとってはどうしても寝不足。日本に着いてからも、時差ボケでしっかり寝られず。今回は時間に余裕を持って銀座に移動し、昨日は予定を入れてなかったので11時頃に早寝しました。「起きるまで寝るぞぉ!」と心に誓って寝て起きたら10時半(笑)。
さて、本日はこちらのボンボニエールをご紹介します。パリ郊外の古物市で購入。こちらにオーギュスト・リファテールのサインが金線で入っています。
底面のバックスタンプ。オーギュスト・リファテールは1868年生まれ。19世紀末にリモージュで活動していたようで、ペースト状の上薬を流し込んでモチーフを描く技法を用いた作品を残しています。女性を主題にしたものが圧倒的に多く、濃紺やブルー、グレーをバックに白の上薬で描いた女性、というスタイルのものがほとんど。こちらのように、背景にグリーングレーを配した作品は非常に珍しいです。彼の作品はオークションにも出品され、世界中にコレクターがいるそう。
様式的にはアール・ヌーヴォーですが、非常に妖艶で、幽玄にして耽美的、古典的な雰囲気は、アール・ヌーヴォーに大きな影響を与えた象徴主義に近いといえるでしょう(勝手な解釈)。大きな輪の耳飾と花、という装飾を見る限りでは、この女性はジプシーで間違いなさそう。日本行き2日前のバタバタの中、行き帰り1時間半かけて行った甲斐がありました~。
今日は恐怖の搬入~!人気ブログランキングへ