パリ市内の古物市で見つけた、オンボロのコンポートです。発掘現場から拾ってきた、みたいな見た目ですが、そんじょそこらのものとは違います。
ガリアの刻印。その昔、アルフェニドという金属製品会社があり、銀食器で有名なクリストフルが買収し、ガリアという名前に変えてクリストフルの1ブランドにしたのだそう。それが1908年。このコンポートについては、1910~20年代頃のものではないかと思われます。とにかく、もの凄い重量。
売り主も、当然このコンポートがガリアの製品だと知っていたので、お値段それなりで高かったのですが、見栄えがすると思って購入です。もちろん、この状態でお店に出したりはしません。日本に戻ってから磨き粉でゴシゴシやってる余裕は無いと思ったので、パリにいる間にやっつけました。結果がこちら。
さすがガリア。美しいです。思い切って買って良かったぁ、と思わせる威厳がビシ~。
この3本の柱の裏側は磨けてないのですが、こちらについては売場でゴシゴシやるしかありませんね。
ちなみに、このガリアの前身であるアルフェニドという会社は、銅に混ぜ物をして作ったホワイトメタルという金属で有名になったそうで、このコンポートも銀ではなく、そのホワイトメタルの可能性があります。まぁ、素材については調べようがないのでさておき、歴史的価値と工芸品としての価値があるはずなので問題なし、ということにしておきます。とにかく柱の裏を磨く姿を見に来て下さい~。
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