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ナポレオン3世時代の鏡台

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 昨日はプチ・パレで行われているバカラ展を見に行きました。今週が最終週なので、もの凄い入場者数。元々じっくりと時間をかけて鑑賞する性分でもないのですが、とにかくゆったり見る感じでもなかったです。だからというわけではないんだけれど、これは凄い~と思うことも無く。入った瞬間みんなが驚くというシャンデリアの部屋も、パリコレのショー会場で使われるサル・ワグラムみたい~、なんて思ったりして、大して感動が起きません。それよりも、地下の工芸品を展示している常設展が面白くて、色々と発見がありました。前にご紹介したキュ・ノワールの記事中で、中国の磁器の影響を指摘しましたが、ルーアンの陶器は17世紀の明時代の磁器を真似ることで発展したという説明書きが。他に、中世の作とはとても思えない、繊細な造形とモチーフの半磁器、サン・ポルシェールの存在を知ってビックリしたり。全世界に60作品程度しか現存してないそうで、しかも第2次世界大戦以降新しいものが見つかってないのだとか。もう凄いんですよ。モチーフが全部象嵌細工で、宇宙人の仕業としか思えない! 窯の正確な場所と作者が特定されてなく、影響を与えるような文化的背景が近隣地域になく、全てがミステリーなんだそう。うう、そういうの素敵。サン・ポルシェール、新しいの探したい~!

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 さて、今日はこちら。自分のキャパシティを超えた、到底手に負えないものを買い付けちゃった、と後からジワジワ思い知ったナポレオン3世時代の鏡台です。出所は年末恒例の教会バザー。

 この場合の教会とは、カトリック教会のこと。で、カトリック教徒は表向き清貧を押し通すので(決め付け激しい)、バザーに差し出すものは粗大ゴミ同然のものばかりなんですが、偶にこういった帝国主義時代のとんでもない遺産を放り込む、気が触れたのかと疑いたくなる人もいるわけです。恐るべしフランス。

 でも教会のバザーだからってなめてはいけません。関係者たちは出来るだけ高く売って、教会の運営費に回したいとたくらんでいるわけで、それなりの値段をつけます。そのために、しっかりとリサーチがなされてました。『ナポレオン3世時代、クレイユ・エ・モントロー製』とデカデカとチケットが貼られてて、グーの根も出ません。

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 ま、そんな売り文句は僕にとってはどうでもよく、この鏡台の美しさ、特に受け皿のハンドペイントの美しさに魅了されてしまったのです。でもあまりにもお値段高くて、教会のバザー(要するに寄付)なのに値切るという蛮行に出ました。

 でもですね、向うも高いということは重々わかってて、その場の責任者らしい大柄のマダムがちょっとだけ安くしてくれました。はぁ~、焼け石に水。依然として高いんですよ。なんでそんな身の丈に合わない高いものを買おうとしたのか、自分でも良くわからないんですが、その場に置いてあるゴミのようなものの中で一際輝いて見えるこの鏡台にしてやられたに違いありません。というか、教会関係者の策略にはまったのかも。で、もう1人、優しそうなマダムを捕まえて「どうにかならない~?」と粘っこく迫る僕。そうしたら、「あの人(大柄マダム)には内緒よ」と小声で言いながら、一緒に買おうと思っていたカルトナージュの箱の方を大幅値引きしてくれました。一件落着。

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 裏に付いてるチケットを見ると、リヨンの商店がこの鏡台を売っていたことがわかります。ネット上でこのPゴーチエという名前が引っかからず、詳細はわかりませんが、この商店が鏡台用にクレイユ・エ・モントローにプレートを注文したか、元々あったクレイユ・エ・モントローのプレートを鏡台に仕立てたか、そのどちらかなのでしょう。

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 クレイユが無く、モントローの文字しか入ってないこの珍しい刻印は、ネット上で見つかりませんでした。L.M.& C(Lebeuf,Milliet et Cie)だけで推測するに、19世紀半ばものものだと思われます。

 プレートの幅が31cmで、結構な大きさなんですよ。どうやって日本へ運べば良いのかわからないし、持っていって売れなかったら、その後どうすればいいんだろう。宅配便って保険かけて送れるのかなぁ。そもそも、これって一体いくらで売ればいいんだろう。そんなことよりも、欲しがる人が日本にいるんだろうか。買った時高揚していた気分は、散り散りになっていくのでした~。

あれ、もう大晦日!良いお年を~
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by tomoakishimizu | 2014-12-31 23:58 | 調度品 | Comments(7)
Commented at 2015-01-01 03:10
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2015-01-01 03:18
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2015-01-01 08:51
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tomoakishimizu at 2015-01-01 22:53
こんばんは。さん、そして2つ目と3つ目のカギコメさん、明けましておめでとうございます。コメントは、日付の右側のXのところをクリックすれば削除できますので。ブログによって削除ボタンの場所が異なるようで、わかりにくいですよね。僕も未だにフェイスブックの削除ボタンの場所がわからなくなります。
それはともかく、いつもいつも有難うございます。これからも気に入って頂けるようなものを、頑張って見つけてきます。皆さんに喜ばれると、自分を評価してもらえるような気がして、それが活力になってるかもしれません。
本年度もどうぞ宜しくお願いします!
Commented by tomoakishimizu at 2015-01-01 23:04
一番下のカギコメさん、どうも有難うございます。後程ご連絡いたします~。
Commented at 2015-01-02 00:19
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Commented by tomoakishimizu at 2015-01-02 23:42
上のカギコメさん、どういたしまして。全然騒がせてないですし、問題ありません~。僕もネット関連のことについて戸惑うことだらけです。また気軽にコメントしてください~。
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