トム・ブラウンのショーは旧フランス国鉄倉庫のフレイシネ・ホールを会場に行われました。
前回のミリタリーをイメージしたコレクションがあまりにもフザけていたので、あそこからどこへ向かうのか、と期待半分、不信感半分。会場にはグレーのチェックやストライプで作られた森&動物のオブジェが中央に置かれています。
登場したのは、動物の帽子・仮面を被ったモデルたち。制作は、この種のものを作らせたら右に出る者はいないスティーブン・ジョーンズです。
前回から反省したのか、服はクラシックなスタイル。ツイード素材は切りっ放しを表に出していて、ちょっとシャネルジャケットっぽい。でも、どちらかというと地味なので、すべて被り物に主役を持って行かれた感じです。それはともかく、編目の粗いツイードのジャケットって、男性が着るとどうもフェミニンな感じがして、僕は個人的に好きではありません。パリコレ期間中に限ってですが、シャネルのメンズジャケット着ている人を見かけるけれど、しっくりこなくて感心しないです。着てる人が悪いって?
でもこれだけでは終わらせないのがトム・ブラウン。こんなデフォルメされたスーツが目白押し。このパートはフザけてると思うけど、最初に地味なものを持ってきて最後にこれなので、ま、許せる範囲。
ほとんど土偶。構造的には、お相撲さんの着ぐるみと変らなさそうですね。ウィリアム・モリスっぽい枯れ葉のイメージが様式美を感じさせて素敵。アイテムによっては、ミンクのパッチワークでモチーフを表現してたりします。
オマケ。全然わかってなかったですが、韓流スター、ビッグバンのお2人。何だよ~、もう最新コレクション着てるんじゃん。
結局は、トム・ブラウンのファンタジックな世界満載。やりたいことをやり、それを押し通しているというところでは評価に値し、ま、これはこれでいっか、となったのでした~。
仮面と土偶は生産しないと思います~