服という存在を通して、常にオプティミスティックなヴィジョンを提示してくれるツモリチサト。今回はボ・ザール(国立高等美術学校)を会場に、シノワズリー(中国趣味)なコレクションを見てくれました。
プリントのモチーフは、基本的にすべて津森さん本人の手によるもので、例えばピンストライプの生地であっても、1本1本描いてたりして、そのこだわりようは尋常ではありません。
買ってきた生地で済ませよう、なんていう甘い考えは無く、すべて自分でやらないと気が済まない。そんな彼女のクリエイティブな意思が、コレクション全体にみなぎっています。
で、今回はもの凄い体数で、その数54体。ピエール・カルダンには負けるけれど、シャネルと張るくらいでしょうか。最近シャネルはすっかりご無沙汰なのでわかりませんが。
とにかく最後の方はくたびれちゃいました。最前列の人たちも、割と皆さん素直にウンザリ顔。
でも、54体という数の多さに、クリエーター、津森千里のほとばしるような情熱を感じるし、彼女の想像力の強さと深さには感に入るばかりです(ちょっと大袈裟かしら)。
でもなぁ、時間の無いパリコレにあって、もうちょっと体数絞ってくれても良かったかなぁ。いや、津森さんのパッションの強さを考えると、全てを出し切って全てを見せるという行為は避けられなかったはず。でも・・・。
その繰り返し~