
昨日に引き続き、パリ郊外の古物市で見つけた磁器製カップ&ソーサー第2弾。ブルーの部分はエアブラシで吹きつけてあり、モチーフはプリント(シール)。立体感を出すためにハンドペイントでホワイトの塗料を乗せています。
こちらも当初は9セットありましたが、2脚は割れていて間引き、持ち帰ってよく見たら、もう2脚に小さな欠けが見られたため、結局5セットのみの販売となります。

裏面を見ると、ご覧のようにD.FとFの文字が入っていました。調べてみると、チェコのEpiag D.F.という工房に行き当たりました。でもこの刻印と同じものは存在せず、どうやら出所は違うようです。おそらくリモージュ?
図柄と色合いから、19世紀末のベルエポックのものと断定。何となく歪んでいて、その薄くて繊細なところが当時のものであることを物語っていると思うのですが、どうなんだろう。
このキッチュギリギリのドギつさは玄人っぽい感じがし、昨日のカップ&ソーサーのようにレストランやホテルではなく、娼館などの艶っぽい場所で使われていたのかもしれません。ブルーの地に浮かぶバラをじっと見詰めていると、ケバケバしい部屋でキレイに着飾った女性がブルジョワ男性と一緒にコーヒーを飲む姿が浮かんできて、「ちょっと素敵な時代だったかも~」なんて独り羨むのでした。
ただの妄想ですが…