ジャン=ポール・ゴルチエのクチュールコレクションは、パリ本社のパーティホールを会場に行われました。今回は、レオパードやタイガーなどのアニマルモチーフ&ファーを主軸に、80年代のフォルムとイメージでまとめていました。ま、いつもと変わりはありません。こちらはチューブ状に綿を入れたミンクのジャケットと大きなポケットが特徴的なパンツ。正に80年代のシルエットです。
羽でアニマルモチーフを表現したコート。色合いは地味ですがパンチがありますね。タイトルは『ニコ』で、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのニコのこと? ちなみに黒いスモーキングで『レディー・オスカー(フランスでの『ベルサイユのバラ』のタイトル)』なんていうルックもありました。
袖にファーをあしらった、色重ねのシースルードレス。サン・ローランを意識しているようです。
中綿を入れてモコモコさせたドレス。今回このアイデアのアイテムが結構目に付きました。要するに昔のコーンブラの中に綿を詰め込んだ感じです。タイトルは『クラウス・ノミ』。ゴルチエ先生、相変わらずお好きですね。
こちらも同じネタ。でも色布を使って羽を飾ると違う印象を与えます。
フロック加工したコートと、クリスタルがビッシリ敷き詰められている鎖帷子のドレス。
こちらもクリスタル鎖帷子のドレス。ミンクのファー付きベールが素敵。
先述の綿入りチューブドレス。ここまでやってしまうと時代錯誤で微妙。
ショーが始まる前に、カメラマンの間で「今日はナビラが来るぞ~」なんて話が飛び交っていて、「それって誰?」って聞いたら何てことは無い。リアリティTVに出ていたモデル崩れだそうで、それがこの人。う~ん、こういう人を出しちゃうのは途端に安っぽくなるから止めた方がいいのになぁ、なんて。マンネリではあるものの、それまでが悪くなかっただけに残念。
オマケ。ドスコイ度の進行具合が凄くてわからない人もいるかもしれませんが、見ての通り、ドヌーヴ様です。
いつになくご機嫌そうなゴルチエ様。今回は他にアレクシ・マビーユ、ウリアナ・セルジェンコ、ザイアなどのショーの招待状を頂いていたのに、ファッション通信で取材が無く、個人的に時間が合わなくてスルーしてしまいました。話題性という点では逃したくなかったのだけれど仕方ない。ということで、今回のクチュールリポートは今日でお終い。明日から9月のイベント用商品を紹介し始めます~。
久留米と大阪でイベント開催です~