ロエベのショーはオーステルリッツ駅に程近い自然博物館内の鉱物陳列室で行われました。
ロエベといったら、普段はパリ医大のホールでショーを開催していますが、面している道が大工事中のため会場の変更を余儀なくされたようです。同じ通り沿いの元コルドゥリエ修道院もパリコレの会場として使用不可。バス通りでもあって、日常生活ではここ最近ずっと不便を強いられてます。フランスのことだから当分我慢しないとダメそう。
コレクションは、う~ん、何だかハッキリしない感じ。もちろんすべて美しいのですが、前回のようなストレートに響いてくるものがなかったです。
スペインの街ビルバオの建物からインスパイアされたという、ファーやレザーのパッチワークコートやトップスなど、技術的に素晴らしいのはわかるのですが、エンボスのテクニック以上の衝撃はありませんでした。
でもよく考えてみると、一緒に発表されたメンズが余りにもオーソドックスすぎて、コレクション全体がトーンダウンして見えたのかも。デザイナーのスチュアート・ヴィヴァースは、レディースとメンズの両方を手がけていますが、当初からメンズの平坦さは気になっていました。
画家マリアノ・フォルトゥーニに影響されたカラー・パレット、スポーツウェアやビルバオにあるグッゲンハイム美術館からインスパイアされたという造形的なフォルムなど、やっぱり見所は多かったかも。ということで、次回からメンズはショーで発表しないでください~。
明日はケンゾ~