1月と2月はパリコレのせいで仕入れもままならないのでは? という危機感もあって、土曜・日曜はもちろんのこと、月曜日以外毎日やっているアリーグルには足繁く通い、アリーグルのない月曜日はクリニャンクールへ行く、という生活を送っています。
自分の生活ったら、パリコレシーズン以外は蚤の市・古物市へ通い、合間に取材して原稿を書いている感じ。どれか一つ無くなってもパリの生活は成り立たちません。不思議なバランス。
で、先週の月曜日は、久々にクリニャンクールへ行ってみようと思い立ちました。95番に揺られて着いたところが、クリニャンクールでも最果ての地、高架橋の下の泥棒市。ここは客も出店者も、基本的にフランス人はゼロ。マジョリティを占めるアラブ人はゴミ箱から拾ってきたようなものを売り、ジプシーはいかにもスーパーで盗んできました、みたいなものを売っています。で、最近は中国人の進出が目覚ましく、日本ではお目にかかれない、人間の逞しさを肌で実感できるかもしません。誰にも勧めないですけどね。
で、そこを通り抜けるとテントが並んでいて、ゴチャゴチャと古物を売っているわけですが、そのしばらく行った先にも泥棒市が拡大していてビックリしました。
さて、このムーミンの登場人物は、テントが並ぶ通りで昔から陶器やガラスを売るババさんというアフリカ系の男性のスタンドで見つけました。食器類に埋もれていて、長い間その存在を誰にも気付かれなかったようです。奥から引っ張り出して救済。
ひっくり返すと、ご覧の通り足裏に情報が。1961年10月にエルヴィンさんからクランディーヌさんに贈ったストックホルム土産だったようです。でもフィンランド製で、Atelier Fauniで制作されたもの。素材は革で、中綿が木毛、目がガラス。調べてみましたが、この人は多分ヘムレンさんという登場人物のよう。初老の学者です。
日本では、ミュージアムピースとして10万円以上でオークションに出している人もいるよう。そんなに価値あるのか疑いたくなりますが。
ひとまず同じシリーズで、両腕の無いムーミンも持っていて、このヘムレンさんも個人コレクションに加えました。
なんて知ったようなことを書いてますが、放送当時サウジアラビアにいた僕は『ムーミン』をちゃんと見たこと無いんです~(笑)。
そもそも、これって本当にヘムレンさん?