今日はアパートの入り口の壁に掛けている門番ピエロ君を紹介します。
3年位前に友人と共にパリ15区の子供用バザーを訪れましたが、それは裕福な英国人家庭が集うチャリティー目的のものでした。年末だったので、売っているものはクリスマス関係の飾りだとか家庭用品、そして要らなくなった玩具など。ぬいぐるみも売っていて、大きな段ボールの中に彼はいました。確か20サンチームだったはず。特に古いものでもなく、全身化繊で出来ていて、恐らく10年経っているか経っていないか。でもブルーの目と真っ赤な唇、そして着ている色鮮やかなアルルカンの服がきれいで、ほれ込んでしまったのです。
家に持って帰り、そのまま飾るにはちょっと個性が足らないと思い、思い切ってリフォームすることにしました。顔だけ見ているとちょっと怖くて、この人は我が家の番人になる資格アリだな、なんて。そこで、もっと強そうに見せるために爆弾とムチを持たせることにしたのです。爆弾は、要らなくなったテレビのコードの芯を出して、それをいくつか束ねて色を塗り、糸で巻きました。ムチもテレビのコードを利用し、黒い紐を接着。帽子には、ヴィンテージのフレンチジェットのビーズを刺繍し、ローズカットのクリスタルを張りました。服にはスワロフスキーのクリスタルを散りばめ、ピンクのリボンを首に巻き、目はクリニアンクールで買った古い吹きガラス製の人形の目を接着し、唇にはラメを付けました。
ちょっと変態っぽく見えますが、怖そうでしょ?この人のお陰で、家に悪いものが入ってこないような気がします。ピエロ君、これからも宜しくね。
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