ゴルチエのショーが終わってから、ジャンタミノーというオランダのデザイナーのショーへ行きましたが、結果は今一つ。それからラビ・ケルーズというレバノン人のデザイナーのショーへ。オーガナイズが悪いし、会場は暑いし、ということは差し引いてもやっぱり今一つ。でもロゼのシャンパンを出してくれたので許そう。
で、その足でジョルジュ・サンク大通りのブルガリへ。イザベラ・ロッセリーニがデザインしたバッグの発表パーティです。
本人がやってくるというので、初イザベラの僕はにわかに高まるものを感じます。ドルチェ&ガッバーナのキャンペーンとかデヴィッド・リンチの「ブルーベルベット」とか、全部80年代終わりから90年代初めですが心に残るものばかり。
本人がどこにいるのかを確認する間もなく、パリに住むカメラマンの女性、Yさんに遭遇。「これからイザベラを撮るんだけどさ、ちょっとお願いがあるのよ」と言いながら、僕を隠し扉の部屋にいざないます。「ちょっとそこに座ってみて」というので窓際に腰掛けると、「ハイ、こっち向いて。アゴ引いてぇ」何をするのかと思ったら、僕をモデルにテスト撮影でした(笑)。本番の写真はどこかの女性誌に載るみたいですが、どの雑誌だったか忘れちゃいました。ブルガリ関連で、窓際に座っているイザベラの写真が載っている記事を見たら、それは僕がテスト撮影に協力したものです~。
パーティ会場となったブティックには映画撮影のための簡易化粧台が置かれていて、その鏡に写った彼女をパシャリ。
で、初イザベラの印象。この写真ではあまりにも首が太いですが、実はこのままです(笑)。お尻ドーッカン、イタリア人のオバチャン体型そのまま。顔もシワがそこかしこに。でも切ったり貼ったり抜いたり入れたり盛ったり、みたいな人ばかりを見ているので、イザベラはナチュラルで実に新鮮。歳はとっているけれどやっぱり美しいです。本当、どこかの国の大統領夫人じゃないけど、やり過ぎてる人が多くて。人間こうじゃなくっちゃ。
このあと某ライターさんとは、ファッション業界人を槍玉に挙げて「あの人、やってるよねぇ。あ、あの人もだよぉ。鼻が変でしょ。唇が変でしょ。」みたいなことで盛り上がってしまいました。
おっと、忘れていた。肝心のバッグですが、特にイザベラはバッグの中側の裏地のモチーフを描いているのが売り。それがどういうわけだかカタツムリ。バッグの留め金にはメノウなどが使われていて、落ち着いた色合いとシンプルなデザインで、流行に関係なく長く使えそう。どこのブランドのものか、知らない人にはわからない感じなのもいいですね。この他にもゼブラ柄の腹子とか、ヘリンボンのキャンバスとか、レザーとか色々な素材があって、留め金部分の水晶もそれぞれ異なります。お値段は20万円台で、広報担当の方いわく「お求め安い」価格だそうです。僕はこの手のバッグは買わないし、使わないのでよくわかりませんが。
さて、パーティの方はというと、シャンパンとカナッペは当たり前の世界で、こんな素敵なものがサーブされていたのでした。そうですぅぅぅ。キャビア~。ちゃんと白貝製のサジにちょこんと乗せて出してくれます。オートクチュールの実質的最終日(次の日はジュエリーデイ)に素晴らしいプレゼントをありがとう!っていう感じでした~。
やっぱり生きてて良かった~
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