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飾り棚3点

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 一昨日ヴァンヴの蚤の市でゲットした飾り棚です。壁に掛けても卓上でも使えます。

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 これ、今回の蚤の市イベントに什器としてどうしても必要で、方々で探して回っていました。でもイメージに合う物が中々見つかりません。それで、先週ヴァンヴで上の2つの棚を見つけて、狂喜しそうになりましたが値段を聞いて仰天。あまりにも高いのでその時は諦めました。
 
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 そして一昨日、再び市を訪れると、こちらのコーナー用飾り棚が売っていました。値段を聞こうと思って売主を探したら、最初に狙っていた2つの棚と同じ売り主。それで3点まとめて大幅に値切り、話がまとまりました。

 一番上の写真と2番目の棚が高さ48cmで、コーナー棚が47cm。19世紀末から20世紀にかけてのもので、優に100年は経っているはず。素材もベニヤではなく、一枚板です。スタイルが全く一緒なので、同じ製作者なのでしょう。一番上と2番目の棚は同じ形でも、棚部分の奥行きが微妙に違い、多分オーダーで作られたものだと思います。

 あくまでも什器として買ったので、僕にとっては売れたら困ります。でもずっと持っているのも大変なので、一応値段は付けるつもり。ただし簡単に売れる値段にしませんので、この記事を見て欲しいと思った方は悪しからず~。

でも気になる方は見に来てください~

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by tomoakishimizu | 2012-07-31 22:13 | 調度品 | Comments(0)

ブーツボタン引っ張り棒

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 日本行きまで残りわずかなんですが、準備らしい準備ができていなくて、少々焦りが出てきました。ま、「なるようになるさ」で頑張ります~。さて、今日はこのブーツボタン引っ張り棒をご紹介します。

 ブーツといっても19世紀末から20世紀にかけて履かれていたもので、ボタンは木製でとても小さく、ものによっては数が多く、全部手で留めるにはとっても難儀。でもこの器具を使えば、ボタン穴からボタンを簡単に引っ張り出すことができます。

 用途を知らないとただの謎な道具。一見拷問器具っぽくもありますが、かなり小さいのであんまり痛くないか。

 去年上梓したガイド本『パリ蚤の市散歩』の取材の時に、フランソワーズという古物商のマダムがこれと同じものを持っていて、初めてこの種の道具の存在を知りました。世の中って知らないことが沢山あるなぁ、やっぱり古物って面白いなぁ、って実感した瞬間です。

 で、来月の日本橋高島屋にこれを持っていくかどうか考えあぐねいている最中。最低価格を3,150円と設定したので、これをその金額以上で売れるか微妙だと思うんですよね。大体ブーツボタンが付いているブーツを履いてる人ってフランスにほとんどいないし(クリニャンクールに2人くらいいる)、ましてや日本にいるはずも無し。昔のブーツと抱き合わせで売るんだったらわかるけど。あ、そうか、来週はブーツ探そう~。

多分無理~

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by tomoakishimizu | 2012-07-30 16:41 | パリコレ | Comments(0)

ブラッスリー用釣り銭用トレイ 

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 今日から古物紹介に戻します。ご紹介するのは、戦前にバーやブラッスリーで使われていたと思われる釣り銭用トレイです。8月15日から27日まで、日本橋高島屋で行われる『きらめくアクセサリーの世界~フランスの香り』展の中で行う蚤の市イベントで販売する予定です。

 プラスチックぽい風合いですが、オパリーヌガラス製で、持ってみると中々の重さ。酒場由来であることを示すブドウと葉が付いた両手のデザインが、レトロモダンな感じです。元々釣銭用だけれど、アクセサリー置きやビスケットトレイとしても使えそう。

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 売っていた人も言っていましたが、これ、かなりのレアアイテムです。それでも、2週間前にヴァンヴの蚤の市でグレーっぽい透明バーションを発見。しかし、嗚呼残念。端が欠けていたので値段も聞かずにスルーしました。

 と、こんな具合に、今回の蚤の市イベントでは珍品・逸品の数々が登場する予定。百貨店ということを意識したセレクトなので、お値段もそれなりになります(3、150円~)。『きらめくアクセサリーの世界~フランスの香り』展の中では、蚤の市以外にも僕が関わる催し物が色々あるので詳細の告知をお楽しみに~。

かなり盛り沢山の内容です~

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by tomoakishimizu | 2012-07-29 23:06 | 生活用品 | Comments(0)

ショーメ 2012

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 昨日、オリンピック開会式を見ながら飲み食いする会にお呼ばれされたので、飲み食い第一、オリンピックは二の次で参加させてもらった。開会式を最初から最後まで見たのは、はっきり言って生まれて初めてくらい。といえるほどスポーツには興味ないし、政治一色のオリンピックに興味がなかった僕。先ず会場の上方に設置されている照明の形に驚く。そして産業革命のシーンが出てきて、「あ~、これって某秘密結社そのもの~」なんて口走ってみたが、周りは割とシラ~。何度もその秘密結社の名前を出してやっと相手にしてもらえた感じ(笑)。選手入場のシーンでは「この人イケる~」とかすっかり女子トークで盛り上がる。旗持ちは大体美男美女が努め、背が異常に高い人が多くて興味深かった。時々選手の中で、体型的にスポーツマンに見えない太め男子が混ざっている。「あれって何の種目に参加するんだろう?」と僕が疑問を投げかけると、昨夜の主催者の女子はすかさず「射撃じゃない?」という。でもコロコロしてる男子がその後続々と出てきて、「これって全員射撃なわけ? 射撃の選手多すぎ~」。もう1人の女子が「それにしてもこのフランスの解説イケてないわね。私達の会話のほうがよっぽどいいわよ」なんて言うが、かなり際どい表現がポンポンと出ていたので公共の電波では絶対にNGだ。エリザベス女王とかダニエル・クレイグとか、ベッカムが出てくるのはわかるけど、ポール・マッカートニーが出てきて「ヘイ・ジュード」を歌ったのは良くわからない。ジュリアン・レノンってどこに行っちゃんたんだろう。こんなんだったら、最初からデビュー50周年のストーンズのコンサートで通しても良かったかも~、なんて暴言を吐いてみる。見終わった感想は、まぁ、見ておいて良かったのかなんなのか、自分でもわからない、というのが正直なところ。アジアの某国なんて遠くからのショットで数秒しか写してもらえてなかったし、やっぱりオリンピックって政治ショーなんだなぁって。益々興味が薄れたのだった。

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 さて、今日はクチュール最後の記事。老舗メゾンの一つであるショーメです。プレゼンテーションは、ショーメ本店の2階の美術館で行われました。前にも書きましたが、ショパンが亡くなったという部屋です。縁起がよいのか悪いのかわからないけれど。

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 ショーメって、去年特別展示をした時だけ日本の広報担当者が来ていましたが、通常は現地スタッフのみ。ま、所詮はフランス人なのでサービス精神旺盛な感じもなく、「見ればわかるでしょ。適当に見てって~」みたいに放置されることが多いです。で、今回もそんな感じでした。

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 ショーメ=ティアラ、ということで、美術館にはショーメがオークションなどで買い戻した昔の作品が展示されています。19世紀~20世紀初頭のものが中心で、目移りするぐらいどれも素敵。

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 で、メゾンの伝統に恥じないアイテムを、ということで新しいティアラが発表されました。それがこれ。確かにダイヤはデカくてキラキラなんですが、古いティアラと比べると繊細さが無くて可愛くない。写真を撮る時に気合が入りません。もう次の展示会に行かなくちゃ、と焦っていた僕はたったの5分で会場を後にしたのでした。
 
 今回のクチュールを象徴するような呆気ない終わり方でした。これでいいのだろうか、でも僕がどうこうできる話じゃ無し。ということで、来年の1月に期待。で、次回のクチュールは・・・、行われるんですよね?

明日から古物紹介復活~

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by tomoakishimizu | 2012-07-28 23:46 | パリコレ | Comments(2)

ブシュロン 2012

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 ブシュロンのコレクション発表はヴァンドーム広場の本店で行われました。一番最初にヴァンドーム広場に進出した老舗メゾンとして、150年以上の歴史と伝統を誇ります。こちらはダイヤの原石を石畳に見立てたツタの葉のネックレス。クレール・ショワーヌ(で読みが合ってるのか微妙)が新しいクリエイティヴ・ディレクターに就任しています。

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 オートクチュール最終日に発表されるジュエリーは基本的に全て、9月14日から23日まで、パリで開催される「ビエンナーレ・デ・ザンティケール」に出展する作品で構成しています。でもメゾンによってはまだ制作が間に合ってなくて、ディオールなんかもいくつか完成待ちのアイテムがありました。で、ブシュロンについては『L'Artisan de rêve(夢の職人)』と名付けられたコレクションの中の9つのテーマのうち、7つだけを公開。それでも充分に見応えありました。こちらは球体部分がブレスレット、ブローチになり、中にネックレスが納められているというトリプル使いのオブジェ。お得な感じ?

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 こちらはロッククリスタルとダイヤを使ったアイテムで、ペンダントとしてもブローチとしても使えます。ブシュロンにはほとんど世襲ともいえるストーンハンターがいて、世界中から選りすぐりの石を集め、それを元にデザイナーがデザインし、絶対にNonと言わない果敢な職人達の手によって傑作が生み出される、のだそうです~。

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 ヘビモチーフのネックレス。ブシュロンでは実に1878年からヘビモチーフが登場しているそうです。細かいパーツを繋いでいるため、チェーンのような粗さが無く、またフレキシブルなので留め具を付ける必要が無く、自然に身体の曲線に沿うような構造になっています。う~ん、さすがブシュロン。ヘビは神様として捉えられたり、幸運をもたらす動物と言われています。そういえば、大蛇の抜け殻から取ったという鱗を友人がくれて、財布に入れていたことがありました。ちなみにこのネックレスも抜け殻をイメージしているのだそうです。

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 カメレオンのブレス。これはかなり可愛い。でも実際に見てみると、ドスコイな感じでかなりデカい。大柄な女性じゃないと負けちゃいそうです~。

明日はショーメ~

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by tomoakishimizu | 2012-07-27 23:56 | パリコレ | Comments(0)

ヴァン・クリーフ&アーペル 2012

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 ヴァン・クリーフ&アーペルです。会場をヴァンドーム広場の本社からパレ・ドゥ・トーキョーに移し、世界中のラッキーチャームや幸運を描いた伝説、星座などをテーマにした壮大なコレクションを見せてくれました。他のメゾンと比べてしまうのは申し訳ないのですが、やっぱり規模も迫力も全然違います。ヴァンドームの中にあって王者の風格。

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 春になると戻ってくるツバメ、豊穣のシンボルでるイチゴ、四葉のクローバー、カエルやタツノオトシゴといった実在する動植物、フェニックスやユニコーンなど想像上の動物など、振り向けばラッキーで縁起の良いものばかり。こちらは1948年制作のユニコーン。

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 こちらは新しいバージョンのユニコーン。こうやって並べてみると時代の違いがわかりますね。

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 日本での縁起が良いものといえば、やっぱり七福神だと思うのですが(ま、インドの神様とか中国の僧とかゴッチャですけどね)、さすがにそれは無くて、日本代表としてお雛様が登場していました。立ち雛なのか座り雛なのか良くわからん。

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 一枚目の写真のネックレスもそうなんですが、東洋を意識したデザインが沢山見られました。こういうの、日本人は絶対に手を出さないのでしょうが、中国人は買うんですね。中国人のナショナリズムは独特。というか、フランスのものを買うんだったら、フレンチ味のものが良い~と思う日本人が独特なんでしょうか。このジッパーネックレスって、ウォリス・シンプソン夫人のアイデアでスタートしたものなのだそうです。

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 ルビーのイヤリング。これだけの大きさの揃った石を見つけ出すのは至難の業なのだとか。色を染めた処理石は一切使わない、最高峰のメゾンならではの作品です。ちなみに下に垂れ下がっているペアー型の石は、クリスタルではなくダイヤです。当たり前か。

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 エメラルドのネックレス。これだけの石を集めるためにアフリカの人たちがどれだけ苦労してることか…。なんて、世の中を嘆いていても仕方が無いので、何も考えずに鑑賞してきました~。

明日はブシュロン~

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by tomoakishimizu | 2012-07-26 23:44 | パリコレ | Comments(0)

クリスチャン・ディオール オート・ジョワイユリー 2012

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 昨夜、どうしたって話題の中心が中東になってしまうテレビのニュースを見ながら、クウェート生まれの僕は今後を案じてしまった。その実、西側諸国による利権絡みで色々なことが起きているのだが、巧妙に宗教問題とすり替えられている、ということに気付いている人は増えているものの、何か不気味な気がしてならない。一昨日”対岸の火事”って書いたけれど、スペインとフランスの国境で大規模な山火事発生。タバコのポイ捨てが原因らしい。迷惑をかけないでタバコを吸うのってそんなに難しいことなんだろうか、と非喫煙者の僕は山火事が起こる度(ほぼ毎夏)に思う。スペインの復活はここ数年望めそうもない酷い状態で、イギリスも実はヘンテコリンなことになりつつあるのに、オリンピックなんてしてていいのだろうか。野田も石原もイスラエルの首相も開会式に出席しないのは、何かが起こるのを知ってて避けたのだろうか。勘ぐり過ぎ? そんなこんなで、Deep DishのHohammad is Jesusを聞きたくなった。10年以上前のアルバムの曲で、何も考えずに聞いていたが、急に歌詞の意味を知りたくなったのだ。Deep Dishはアメリカ人だけどイラン系。イランは回教の国だけど、僕の知ってるイラン系仏人は無宗教で、酒も飲めば豚も食べる。回教徒として生まれても、一度外に出てしまうとこだわらない人が多いのかもしれない。とにかく、そんな彼らが「モハメッドはジーザスだ」とメッセージを発信している。これはスキャンダラスだと思った。ホコリだらけのCDを取り出して、プレーヤーにかけたが、何度やってもかからない。他のCDをかけたが、やっぱりかからない。プレーヤー壊れた。寝る。そして今朝、出し放しのCDを試しにかけてみたらかかった。何故だろう。神の思し召し? 大袈裟な。曲は何てことなかった。モハメッドもジーザスも仏陀も愛の重要性を説く存在として同義であることを歌っているようだ。それにしても、今週は不気味だ。

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 パリコレの記事に飽きてきちゃったので、そろそろ終わりにしたいと思います。大きなメゾン以外は紹介してませんが、悪しからず。小さなメゾンでもそれなりに良いものもありましたが、もうダメ。何だか今回のコレクションは燃えなかったです~。

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 で、最終日に行われたジュエリーの展示会をリポートしたいと思います。今日は、ヴィクトワール・ドゥ・キャステラーヌ手がける、クリスチャン・ディオールのファイン・ジュエリー。

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 ムッシュ・ディオールは存命時代、コレクションの度に様々なアトリエにコスチューム・ジュエリーを作らせていました。そういったものは、現在市場に出回ったりしますが、例えばシャネルなんかよりも数が少ないみたいで相当なお値段です。

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 今回のコレクションは、そんな戦後のクチュール全盛期のスタイルを踏襲して作り上げています。で、ヴィクトワールとしては珍しく、明確なモチーフがないものでした。あ、写真で見るとわからないと思いますが、これらのブローチとリングとイヤリング、かなり大きいです。

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 動物とか花とか野菜とかが無いのは寂しいものの、素材の石の良さを最大限に発揮できるよう、多くの人が美しいと思えるようデザインされていて、素晴らしい出来映え。ヴィクトワールらしい毒みたいなものもしっかりと感じられます。デザインだけ見ると、ちょっとインドっぽい?

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 ディオールのジュエリーは、固定客がいるそうで、すでに何点かは売約済み、ということもしばしば。ここまでファンタジックな世界を追求したジュエリーも他に類が無く、ただ綺麗なだけのジュエリーに飽きた女性が行き着くところがディオールなのかもしれません。しばしご堪能ください~。

明日はヴァンクリ~

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by tomoakishimizu | 2012-07-25 21:00 | パリコレ | Comments(0)

メゾン・マルタン・マルジェラ アルティザナル 2012・2013秋冬

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 今日、ここ数年来の友人(仏人)に会ってきた。サラリーマンなのに、平日の白昼に僕と会う時間を作れるとは何事か、と思ったら、彼の勤めている投資会社は、ユーロ危機以来仕事が無くて、事務所に張り付いている必要がないのだそうだ。同僚は沢山クビになっていて、「僕も早くクビになって、退職金でプーケットかバンコックでホテルを開きたいなぁ」なんてお気楽なことを言ってる。それにしても、数年前はエクゼ(死語?)のサラリーマンとしてバリバリ働いていたのに、今は何となく覇気がない。探ってみると、去年オーストラリアから呼び寄せた彼氏と上手く行ってないらしい。「どんなことにも不平不満を漏らして最悪。一緒に住むとダメだってわかった」のだそう。でも不平不満を抱いているのは当の本人なのかもしれない。とにかく、仕事も恋愛も今一つの彼は今後どんな方向へ行くのか。というか、ヨーロッパが今後どうなっていくのか気掛かりだ。仕事は半日だけというのはただ事ではない。今週はロンドンオリンピックがスタートするけど、これはサインの1つに違いなく、何かの幕開けだと勝手に思い込んでる。でもその『何か』がサッパリ。スペインが大変なことになってて、対岸の火事じゃないフランスより愛を込めて。 

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 というわけで、クチュールなんていってられないヨーロッパです。来シーズンはあるのだろうか。

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 今日は、マルタン・マルジェラのアルティザナル・コレクションのリポートです。会場は、北マレ地区にある多目的ホールのエスパス・コミーヌ。

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 アルティザナル・コレクションは、無数にあるマルジェラのラインの中でも一点ものシリーズの名称で、限られたブティックで販売されています。ということで、顧客の身体に合わせて作られるオートクチュールとは、厳密には異なるのですが、作業時間と値段の面で特別なものとなるため、クチュールの時期に発表されているわけです。

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 今回の会場は特に狭く、限られた人しか招待されませんでした。というのは、ソニア・リキエルからやってきた敏腕マネージャーが1カ国につき10人しか招待しない、招待客には各媒体で絶対に放送・掲載してもらう、という厳しい条件を通したためだったからです。

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 最近のマルジェラって1年ごとにプレスのマネージャーが替わっていて、大丈夫なのかしら? と危ぶむ声も聞かれましたが、そういうのは余計なお世話なのかもしれません。

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 で、僕は当初お断りされていて諦めていましたが、ショー直前にカメラマンとして入場できることになりました。昔から知る広報担当には「友くんはカメラマンとしているわけだから、カメラスペースから離れないでね。仮に席が空いてても絶対に座らないでっ! 東洋人が白人の中にいると目立って直ぐにバレるから」といつになく厳しい態度を取られました。新しいマネージャーのせいでピリピリしている様子です。

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 でも、ご覧の通り遮るものがなくて、写真はバッチリでした。しかしですね、何が出てきたのか全然印象に残ってないんですよ。些末なことばかりが頭にこびりついてて、これって最近の僕の傾向のようです。ということで、写真を見ながら思い出してみました。

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 いつものように、蚤の市や古物市で見つけてきた古い素材を元に再構成・再構築するという内容で、そこにはこのメゾンらしい突拍子もないアイデアとユーモアが溢れています。20世紀初頭に活躍したクチュリエ、ポール・ポワレのデザインによる、タッセル(飾り紐)職人のプレヴォストが制作した刺繡を使ったベスト(説明長い!)とか、エドワーディアンの時代のドレスを解体して作ったジャケットとか、とにかく20世紀初頭の素材を沢山使っていました。こちらはサンテティエンヌのクチュリエール、アンドレア・ジャメの1905~1909年頃の作品を修繕しながら再構築したドレスで、何と140時間もかかっているのだそう。

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 こちらは、そのポール・ポワレの刺繡パーツを組み合わせたビュスティエと、野球用グローブで作ったボレロのセットアップ。

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 こちらはグローブにもっと存在感があるベスト。まさかこのグローブも20世紀初頭のものではないと思いますが。何だか重そうです~。

テーマは何だったんだろう~

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by tomoakishimizu | 2012-07-23 22:05 | パリコレ | Comments(0)

ウリアナ・セルゲンコ 2012・2013秋冬

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 ウリアナ・セルゲンコって誰?ってほとんどの人が思うでしょうが、この人、裾広がりの大袈裟なスカートをはいて数年前からパリコレに出入りし始め、雑誌やブログのスナップの常連になっている女性です。その後、彼女はロシアの大金持ち&クチュール・コレクターとして知られるようになりました。そしてデザイナーでもあって、とうとうパリコレデビューと相成ったのです。

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 広報を担当するのが、この業界のドンともいえるカルラ・オットー。彼女の猛攻に遭ったのか、ヴォーグのグレース・キャディントンとか、フレンチヴォーグの元編集長のキャリーヌ・ロワットフェルドなんかも顔を出しています。そしてロシア社交界のプリンセスが鳴り物入りデビューとあって、一列目はロシアを中心にしたお金持ちがずらり勢揃い。演出はアレクサンドル・ドゥ・ベタックで、出てくるモデルはスーパー級ばかり。お金掛かってるぅ~。

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 コレクションはウリアナの幼少期に慣れ親しんだ絵本からインスパイアされたそうで、兵隊さんのコスチュームや町娘(森ガール?)の衣装みたいなドレスが沢山。要するにフォークロリックそのもので、残念ながら洗練という言葉からは程遠い感じ。

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 もう名前を忘れてしまいましたが、以前ロシアのデザイナーがパリコレに参加していて、やっぱり彼女もミリタリーがクリエーションの基本になっていました。どうしてもソ連時代に慣れ親しんだ光景が抜けないのでしょうね。

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 最後のモデル。白く飛んじゃいましたが、スーパーモデルのナタリアVがアストラカンのドレスを着ての登場です。重そう~。

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 映画音楽のようなドラマティックな音楽が流れてウリアナのお出まし。僕は出入り口の側にいて、一部始終を観察しちゃいました。彼女が姿を現して真っ先にシャッターを押し、この段階でお目々ウルウル。ランウェイ正面に立った時に涙がボロリと流れ、一列目のロシア社交界の女子たちは大泣きを始めました。ロシアの富豪ビジネスマン、アレクサンダー・レベデフ(推定資産3000億円!)のガールフレンドで、社交界にいるエレナ・ペルミノヴァは、当日のショーで発表されたピンクのドレス(4枚目の写真)を着て駆けつけましたが、彼女なんて声を出して泣いているようにも見えました。何だか演歌の世界。僕なんてもらい泣きしやすいのに、この時ばかりはシラ~っとしちゃった。

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 帰りに某スタイリストから、色々と裏話を聞きましたが、ここで書いてもあんまり面白くないのでやめておきます。要するにお金があれば何でもできるということです。で、一緒にショーを見ていたフランス人の友人が、ロシア社交界の女子たちの泣き真似をしては「バッカみたい」を連発していたのが印象的でした。あ、いけない。検索したら、日本には結構ウリアナのファンがいるみたいで、うかつなことはいえない。要するに、人を選ぶ服でしたよ~(笑)。

次回はコンサル雇った方がいいかも~

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by tomoakishimizu | 2012-07-21 21:50 | パリコレ | Comments(2)

ゴルチエ・パリ 2012・2013秋冬

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 ゴルチエのオートクチュールは、いつも通り本社パーティルームで行われました。当日は猛暑(といっても日本のそれとは比べものにならないけど)で、会場は大変なことになってるはず~と戦々恐々でしたが、入ってみたら大型簡易冷房を導入していて、かなり快適でした。でもですね、1時間20分も待たされたんですよ。

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 1時間過ぎた時点で「これから20分後にショーを始めます」というアナウンスが流れ、席を立って帰り始める人もチラホラ。

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 「もしかしたら超大物が来るのを待ってるのかも~。ここまで待たせておとがめなしになるのは・・・マドンナ? キャ~(でもかなり冷めてる)」なんて僕は勝手に考えて、ファッション通信のディレクターに「マドンナが来るのかもよ~」なんて適当なことを言ってしまい、2人でソワソワしてたら、あまり品良くないウソ金髪女子が、パパラッチに取り囲まれながらやってきました。

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 その女子は、数年前に未成年でサッカー選手相手に売春をしていたとかで有名になったザヒア・ドゥハールでした(写真は撮る気が起きず、ナシ)。現在自分が始めた下着のブランドを大々的に宣伝中なのだそう。マドンナだったらまだ許したけど、こいつを待ってたのかよ~、と憤慨。
 
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 こんなにも遅れたのは、先述のウソ金髪女子の到来を待っていたというのも事実でしょうが、ゴルチエっていつもバタバタの状態で準備を始めるらしく、きっと何かプロブレムがあったに違いありません。ちなみにゴルチエの近くで仕事をしていた人で、彼のことを良く言う人を知りませんってくらい、表と裏の顔が違う人のようです。人間ってわかりませんね。

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 ランバンのショールームへ行く予定が吹っ飛んでしまってムッとしていたのと、次のショーに遅れるかも~という心配でショーに集中できず、そんなマイナスの感情しか頭に残ってなくて、コレクションの印象が薄れちゃいました。でも写真を見返して、やっぱり良くできてるなって感心。

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 コレクションは、18~19世紀の古き良き時代をイメージしていたようです。服のタイトルだけを見ると、ジョルジュ・サンドやオスカー・ワイルドにちなんだもの、ユイスマンスの『さかしま』の主人公にちなんだもの、フリッツ・ラングの映画『メトロポリス』にちなんだものなど様々。ゴルチエらしいアイデアとユーモアと技巧の数々が凝縮されたものばかり。

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 2枚目の写真もそうですが、いつも通りアンドレイ・ペジックが登場。今回は普通にメンズのクチュールも発表されていました。

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 セレブ。このオバサン誰? という感じでしょうが、ベット・ミドラーです。奥にいる若い女子はどう見ても娘。名前はソフィー・フレデリカ・アロヒラニ・ヴォン・ハッセルバーグだそう。どうしてゴルチエのショーに来たのかはナゾ。マドンナみたいにツアー衣装を依頼するとか? まさかぁ。

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 さて、ゴルチエ先生の登場です。ブーイングかと思いきや、拍手喝采でした。ま、服の完成度はいつにも増して高かったというのは認めますけどね。次回はもうちょっと早く始めて下さい~。

ターバンの意味はわかりません~

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by tomoakishimizu | 2012-07-20 22:45 | パリコレ | Comments(2)