「ほっ」と。キャンペーン

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ジャック・シラクのバッジとマッチ koneta

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 見ての通り、ジャック・シラクのバッジとマッチです。なんでこんなもの買ったんだろう、なんて思われるでしょうが、やっぱりシラクは僕がパリに来た時分からの大統領だったし、日本びいきということもあって、僕にとっては身近な存在。思わず手に取って買ってしまうのは、ごくごく自然なことといえるでしょうかねぇ(笑)。

 ヴァンヴの蚤の市の奥の奥、ショバ代を払わない泥棒市地区で、北アフリカ系の移民のオジサンから買いました。この泥棒市はちょっとした問題を引き起こしていて、それについては今後機会を見つけて記事にしようと思います。オジサン、このマッチとバッジはきっとゴミ箱から拾ってきたんだろうなぁ。

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 マッチの裏を見ると、RPRのロゴと住所が書かれています。これはRassemblement pour la République=共和国連合の略。調べてみたら、ジャック・シラクが1976年に共和国民主連合を改組してつくった政党だそう。もちろん保守。で、大統領時代の2002年に、現在の保守第一党であるUMP(Union pour un Mouvement Populaire)結党のために解散したのだそうです。へぇ~、知らなかった。

 電話番号を見ると7桁しかなく、8桁になったのが1985年だったそうなので、それ以前のものでしょう。そしてバッジの方は、シラクの髪がより一層薄くなっているし、このポップな色合いとプラスチックの感じからして、マッチよりも後に作られたのではないかと思われます。

 さて、シラクさん。引退してルーヴル美術館のド真ん前のアパートにいましたが、割と直ぐに引っ越してしまいました。今はどこにいるんでしょうか。

 奥さんのベルナデットはパリコレによく来るので、お顔を拝見していますが、ジャックの方はヴァージンの僕。実物に出くわしてみたいと常々思っていましたが、その願いは中々叶わず。で、去年でしたか、彼が頻繁に立ち寄るというラム酒専門バーの前を通りがかったら、黒塗りの運転手付きの大きな車が停まっているのに気付きました。で、真っ黒な窓ガラスの奥にベルナデットの顔が見えました。「あ~」と思ったら車は去ってしまい、きっと隣にいたであろうジャックの顔は拝めず。アルツハイマーを患っているという話ですが、もしかしたら様々な訴追をかわすための口実で、本当はピンピンしてるのかも、なんて勘ぐっている僕。またサン・ジェルマン界隈に戻ってきてくれないかなぁ。もし、またあのラム酒バーで見かけたら、部屋にあるバッジを取りに帰り、急いで戻ってサインもらいたいなぁ~、なんて。

僕ってそんなにシラクファンだったっけ?

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by tomoakishimizu | 2012-03-31 21:26 | 装飾品 | Comments(4)

エンジェル付き六芒星のオブジェ

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 今日から古物紹介を再開します。やっとパリコレの呪縛が解かれた感じ(笑)。これから5月の蚤の市イベントに向けてまっしぐらです~。

 こちらはエンジェルが付いた六芒星のオブジェ。見つけたのはパリ市内で行われていた古物市で、売っていたのはプロと思われるフランス人のマダム。彼女いわく50年代のもの。それなりのお値段でした。

 実はこれ、昔のお墓用のお飾り。でもご安心を。札が付いたままなので未使用です。って大して変わらないか。

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 印刷部分の字体は古いですが、手書きのところはボールペンで書かれているので、50年代というのは妥当だと思います。フランス西部、アンジェの街にあった針金と堅牢に染めたコットンを作るピカール&ベルニエという工房が作っていたことがわかります。サイドビジネスだったのでしょうか。ネットで調べてみましたが、全然出てきませんでした。

 六芒星というと、ダヴィデの星、つまりはユダヤ教をイメージしてしまいがちですが、ユダヤ教に偶像崇拝は無いはずなので、これはカトリック教徒向けだと思われます。でも六芒星については、神道でも使われているそう。何かとてつもないパワーを持った形状なのでしょうね。

 ま、僕の場合そんな宗教の話は別にして、オブジェそのものが持つ美しさだけが欲しくなるかならないかの基準になります。

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 非常に凝った作りで、その手仕事の素晴らしさに目を見張る程。微妙な隠れ具合ですが(笑)、中央にはビスキュイ(ビスク)と呼ばれる表面がマットな磁器でできたエンジェルが付いていて、針金の枠組みに、ビーズを通した針金を巻き付けてあります。中央のお花もビーズを通した針金製。オパリーヌ風の乳白色のビーズが使われ、光に透かすとウットリするような色彩を放ちます。

 昔のお墓って、こんなビーズ製のオブジェや花で彩られていて、きっと素敵だったんだろうなぁって思います。今となっては、生花以外はホンコンフラワーなどのプラスチックに取って代わられ、味も素っ気も無いですが、この手間のかかる製品を作ること自体が時代に合わなくなったというのは仕方が無いことなのでしょう。せいぜい昔に思いを馳せながら、食卓で眺め続けたいと思います~。

今から壁に無理矢理飾ります~

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by tomoakishimizu | 2012-03-30 23:14 | 装飾品 | Comments(0)

ルイ・ヴィトン 2012・2013秋冬

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 ルイ・ヴィトンのショーは、いつも通りルーヴル美術館の東側の中庭に建てられる特設テントで行われました。定刻通りに始まるので、最終日の朝はいつも緊張します。この日も10時スタートで、用心して9時半に行きました。こちら、マーク・ジェイコブスのボーイフレンドで、くっついたり離れたりしているロレンゾ・マルトーネ(左)と、ヴォーグのエディター、アンドレ・レオン・タリー。ロレンゾとマークは2月にセレモニーを行ったという話ですが、”結婚”のための書類を揃えて申請するようなことはしてないそうです。

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 中に入ると、駅のようなデコレーションになっていました。リハーサルを見た人から伝え聞いたところによると、電車が出てくるとのこと。う~ん、もうお金かかりすぎてるぅ~。この分製品を安くすればいいのにぃ、なんて思いますが、そうはいかないのがこの世界。

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 ドド~ンと蒸気機関車が突入です。まっさらな新品。もしかしたら古い車体を改造したのかもしれないですが、それにしてもきれい。張りぼてだと重量に耐えられないので、これはきっと本物の列車だったはず。もちろん下には線路が敷かれていました。以前クリスチャン・ディオールがオーステルリッツ駅で列車を使ってショーをしましたが、駅でもないところでこんな演出をするとは凄いです。

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 客車にモデル全員が乗っていて、一人一人降りるとランウェイ奥からポーターの格好をした男子がハットケースや旅行鞄を持って後ろからついてきます。オリエント急行全盛、20世紀初頭を思わせるような風景で、まるで映画の1シーンのようでした。

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 肝心なコレクションですが、ジャケットかコートかドレスにスカート、あるいはスカートなし、でも必ずくるぶし丈のパンツがつく、というもの凄くわかりやすいスタイリング。

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 ビジューボタンが付いたコートに、レザーをパッチワークしたドレス、そしてビジューボタンが付いたパンツというセットアップ。

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 こちらは、襟にポニースキンを配したボレロとブロケードのスカート+パンツ。ゴートファーのコサージュを飾ったポニースキンのハットが、時代っぽさを演出。

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 プリントの上から刺繡したパンツスーツ。お付きのポーターは、オーストリッチのドクターズバッグを持ってます。店頭でいくらになるんだろう…。他にクロコのハットボックスやオーストリッチのシューズなど、エキゾティックレザーを使ったアクセサリーがふんだんに登場。

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 こちらはオーストリッチのコート。ヴィトンレベルのメゾンじゃないと作れないし、製品化できないアイテムでしょうね。

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 コートとスカートのセットアップ。ブロケードのような厚地の凹凸のある生地にビーズやスパンコールを刺繡しています。

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 演出も服もとにかくゴージャス。これでもか、これでもかと飛び出してくること全47ルック。その数にも圧倒されました。

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 相変わらずスカート姿のマーク・ジェイコブス。僕は行きませんでしたが、同日、装飾芸術美術館で行われた『ルイ・ヴィトン-マーク・ジェイコブス』展でのオープニングではピンクのドレス姿で現れたそうで、アメリカのマスコミから散々ネタにされていました。

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 車内はこんな感じ。ちゃんとヴィトンのモノグラムのモチーフが入っていて、完全なヴィトン仕様。このあとの列車の運命は如何に!

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 セレブショット。ショー後は、列車内でマーク・ジェイコブスのインタビューや彼との謁見などが行われていて、そこでカトリーヌ・ドヌーブを激写。何か胸から下のボリュームが凄っ。年齢を考えたら当たり前か~。他にサラ・ジェシカ・パーカーとかいたみたいですが、そんなものを撮っている余裕がありませんでした。

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 お約束で記念写真。ルイ・ヴィトンってやっぱり大きな山場で、そんなショーでパリコレを締めくくることができるのは嬉しいことです。今回は、最後までビックリするようなものを目にすることが無かった、ちょっと寂しいシーズンだったけれど、その分全体的にバランスのとれたコレクションが多かった気がします。リアル・クローズ志向になっているともいえるのでしょうが、やっぱり人に着てもらえないと服の存在理由が無くなってしまいますからねぇ。

明日から古物紹介~

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by tomoakishimizu | 2012-03-29 17:22 | パリコレ | Comments(4)

パコ・ラバンヌ 2012・2013春夏

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 パコ・ラバンヌは、グラン・パレを会場にショーを行いました。前回のコレクションが華々しくて僕は大絶賛。メチャクチャ期待していきました。で、結果はというと…、リアル・クローズ。あれれ、どうしちゃったのかしら。

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 前回がオートクチュールへのオマージュだとしたら、今回はプレタ・ポルテ賛美だったのかもしれません。と書きたくなるくらいの地味さ加減。

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 でもメタルの輝きに助けられて、「地味とは言え、やっぱり派手かもぉ」とか、仕立ての良さが見えて「クチュールメゾンならではの精巧さがあるかもぉ」とか考える一方で、「鎖帷子とメタルスパンコールを無くしたら、ザラのドレスと変わらないかもぉ」とか、心の中でせめぎ合いが起きます。

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 コレクションは、パコ・ラバンヌのメタルドレスを着たブリジット・バルドーをデヴィッド・ベイリーが撮影した60年代終わり、パコ・ラバンヌが歌手フランソワーズ・アルディのためにオール・イン・ワンを作った70年代初め、そんな古きよき時代がインスピレーションになっていたそうです。

 とにかくそれなりの完成度でした。やっぱりバランスが良い。シルエットとかカッティングはとにかくきれいだし、パコ・ラバンヌ特有のメタルスパンコールや鎖帷子などを随所に散りばめ、「らしさ」は失われていません。トレンドカラーのコバルトブルーも取り入れ、マニッシュ・アローラはそつなくこなしていました。

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 メタルスパンコールをリングで繋いだドレスの上からフロックコートを重ねたセットアップ。今季のトレンドであるテーラードの要素もしっかりおさえています。

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 この写真では見辛いですが、大きくて長いスパンコールを繋いだドレス。

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 ゴートファーを組み合わせたドレス。最後のパートのドレス郡で、クチュールメゾンとしてのプライドを見せた感じです。

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 パコ・ラバンヌは、『69』というスパンコールをリングで繋いだバッグを大々的に売り出し中で、ついこの間まで百貨店ギャルリー・ラファイエットでそのバッグだけの売り場を期間限定で設置していたくらい。で、実際のところ、そのバッグを持っている人を見かけたことは無いのですが、広く流布するにはもうちょっと時間がかかりそう。見て直ぐにパコ・ラバンヌとわかり、カラーバリエーションが豊富だし、凝ってるし、それなりにオシャレ。そんなに高くないみたいなので、余裕のある方は買ってみてください~。

明日はルイ・ヴィトン~

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by tomoakishimizu | 2012-03-28 23:48 | パリコレ | Comments(0)

モンクレール・ガム・ルージュ 2012・2013秋冬

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 モンクレール・ガム・ルージュのショーは、いつも通り元コルドゥリ修道院、パリ医大ホールで行われました。冬物でダウンジャケット、ということで、スキーがテーマ。

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 会場には人工雪を敷き詰め、スキーのリフトが設置されています。相変わらずの凝った演出。もの凄くお金かかってますが、例えばフォブール・サント・ノーレ通りにあるブティックの”毎日叩き売り”状態の賑わいを見れば、これくらいの経費は大したことないのでしょうね。むしろガム・ルージュという、売っているところをほとんど見たことがないラインの発表をパリコレ期間中に開催すれば、モンクレール全体のイメージアップにつながるわけで、1つの投資といえるのでしょう。

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 メンズも登場しましたが、ハットボックスや旅行鞄を抱えていて、ポーターのようなイメージ。あくまでもレディースがメインであることをそれとなく伝える演出でした。

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 モンゴリアンラムのファーを袖にあしらった異素材使いのコート。デザイナー、ジャン・バティスタ・ヴァリらしい、60~70年代を思わせるAラインのシルエットです。

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 今シーズンは、モンゴリアンラムのニーハイブーツが沢山出ていました。でも実際に販売はされないのでしょうが。

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 雪山プリントのダウンジャケット。ツモリチサトでも雪山プリントが登場していましたが、共通してロマンティックな印象を受けました。「雪山=恋」っていうのは単純だけどわかりやすい図式です(笑)。

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       モリモリヘアの超レトロな感じで、まるで昔の映画を見ているかのよう。

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 さて、会場に来ていた対照的なセレブのお二人。左はスーパーモデルのアレック・ウェック。キャリアを築いて、VIPとして扱われるようになりました。右はジャクリーヌ・オナシスの妹、リー・ラジヴィル。昨日、グラン・パレで行われている「動物の美」展へ行きましたが、ラジヴィルさんは召使いを連れてやってきていました。誰も気づいてませんでしたけどね。知る人ぞ知るセレブ。間近で見ると、本当にジャッキーにソックリ。背は高いし、すらりと細く身奇麗にしているので、そういったところでは目立ちます。で、おばあさんだけど妙にエロスを漂わせていて、やっぱりジャッキーの妹、只者じゃないって思いました~。

明日はパコ・ラバンヌ~

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by tomoakishimizu | 2012-03-27 20:02 | パリコレ | Comments(0)

クロエ 2012・2013秋冬

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 クロエのショー会場は、チュイルリー公園内の特設テント。どんな感じかわからないと思ったので、写真を撮ってみました。毎回パリコレ時期になると、オランジュリー美術館の裏手あたりに建てられます。

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 僕の席の正面、といってもかなり遠かったですが、ヴォーグの編集長アナ・ウィンターと、クリエイティヴ・ディレクターのグレース・コディントンがいたので思わずパシャリッ。アナ様の唇のプックリさ加減が気になって仕方ありません。

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 それはさておき、肝心なコレクション。イギリスのスポーツウェアやアーミーの要素を配しながら、フランスらしいシックでフェミニンな服に仕立てる、というコンセプトがあったようで、ちょっと地味な感じもしたけれど、バランスがとれていて、コレクションとしてはとても完成度が高かったです。このメゾンも高級な素材を使っているので、布の動きが全然違います。

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 レースのシースルーブラウスとパンツという、マスキュリン・フェミニンなセットアップ。パンツはリブが付いていてスウェットのよう。

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 キルティングのように編み上げたセーターと、ギャザーを寄せて立体感を出したスカートの組み合わせ。キルティングもアーミーの制服からの引用のようです。

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 上からレースを貼ったキャメルのコート。シャープでマスキュリンテイストあふれるアイテムです。カッティングもきれい。

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 ギピュールレースを使ったトップスとバギーパンツ。トップスにはレースのモチーフをビーズで留めていて、とってもフェミニンだけれど、マスキュリンなパンツを合わせて引き締めている感じ。

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 僕が女性だったら着るだろうか、という自問自答はさておき、こういったマスキュリン・フェミニンな服が好きな女子は確実にいて、「可愛い~」と思うのでしょう。だから需要はとても高いと思います。

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 デザイナーのクレア・ワイト・ケラー。前任者のハンナ・マッギボンのように、ビックリするようなものは作らないですが、地に足着いたようなコレクションを見せてくれて安心できます。前回のコレクションも悪くなかったですが、今回はずっと良くなっている印象。次回どんなものを見せてくれるのか楽しみです~。
 
明日はモンクレール~

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by tomoakishimizu | 2012-03-26 23:02 | パリコレ | Comments(4)

レオナール 2012・2013秋冬

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 レオナールっていうと、日本で着ている女性の多くはご年配。それはフランスでもあまり変わらず、マダム向けのメゾンというイメージです。そんな固定観念を払拭すべく、ヴェロニク・ルロワとかE2とか、若いクリエーターをクリエイティヴ・ディレクターに据えてきましたが、コレクションをフレッシュアップして注目度を上げるという目的はかなっていなかったも。家族経営のメゾンということもあって、会社の意向とクリエーターのやりたいことの折り合いをつけるのが難しいのかもしれませんね。で、今回”切り札”として徴用されたのが、新進クチュリエのマキシム・シモアンスです。若干27歳

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 彼自身のクチュールコレクションはさほど感心しませんが、このレオナールとのコラボレーションは中々いい感じだと思いました。メゾンのアイコンともいえる東洋的なフローラルモチーフ(多くが日本の着物柄からの引用)が、マキシム・シモアンスらしいシャープなカッティングのドレスに乗っていて新鮮。若返りに成功していたと思います。といっても、個人的には和柄の洋服は苦手なんですけどね。

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 モデルたちはショートヘアで、ちょっとロックっぽい感じ。袖の付いているジャケットやドレスの肩は、高さのあるパゴダ・スタイルで、ここでも東洋的な表現を見せています。

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 これはドアの装飾の木枠モチーフ&和柄のドレス。モチーフをカットしてパッチワークした凝ったアイテムです。

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 スパンコールを刺繡した上から牡丹の和柄をプリントしたドレス。こうやってロックっぽいブレスレットとヒールのあるシューズを合わせると、かなりイケイケですね。

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 デザイナーのマキシム・シモアンス。実はショーの前からマキシム・シモアンスは今回限りでレオナールのアーティスティック・ディレクターを辞任するという噂が方々で流れていました。確証が取れていないので何とも言えませんが。以前にもダルジャ・リヒテルというデザイナーが、やはり1コレクション限りでデザイナーを辞めたことがあったので、家族経営の会社に雇われるのは大変なことなのかなぁ、とつくづく思った僕です~。

噂は噂であって欲しいです~

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by tomoakishimizu | 2012-03-24 21:48 | パリコレ | Comments(0)

ケンゾー 2012・2013秋冬

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 ケンゾーのショーは、物理学部や化学部などを含むピエール&マリー・キュリー大学 (パリ第6大学)のホールで行われました。5層構造になっていて、4層部分全てを使っての大スペクタクル。今回のためだけに、地上階にはレインボーカラーのネオンが飾られ、吹き抜けの枠にもネオンを設置。もしかしたらピンクやらグリーンのペイントも今回のために塗ったのかもしれません。お金かかり過ぎてる…。演出はエティエンヌ・ルッソです。

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 最上階からエスカレーターでモデルたちが降り、キャットウォークしました。デザイナーはアントニオ・マラスからバトンタッチした、NYのセレクトショップ、オープニング・セレモニーを手がけるウンベルト・レオンとキャロル・リムの2人。率直に書くと、元々デザイナーではない2人なので、いわゆるクリエーターとしてのディレクションが見えてこないかなぁ、と思いました。

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 ハイウエストのパンツとニットのセットアップ。色鮮やかで、グラフィカル。ケンゾーらしいポップさもありますが、もしかしたら眼にしたアーカイブが古かったのか、80年代的な香りもします。この写真もちょっとブレてるけれど、テレサ・テンを思い出したので載せてみました(笑)。

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 今回は特に、コレクションの中に2つのコラボレーションが含まれていました。フェンディ家のデルフィナ・デルトレズ・フェンディによる、レジンで包んだ本物の胡桃の殻のアクセサリーと、ケンゾーの2012年春夏コレクションのキャンペーン広告も手がけているファン・ガッティによるフルーツプリント。ファン・ガッティはペドロ・アルモドヴァル監督のタイトルデザインやポスターなど、ビジュアル面をほとんど制作してきたアート・ディレクターだそうです。

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 モチーフ・オン・モチーフのルックは、くどいけどグラフィカル。あまり一般向けではないかもしれませんが。

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 モデルたちはエスカレーターで降りて地上階に集合。50ルックあったので、最初に登場したモデルは相当辛かったと思います。

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 ウンベルト・レオン(右)とキャロル・リムの2人。服をクリエイトするというよりかは、スタイリングで見せて押し切る方向にあるような気がしました。社内には高田賢三氏の残したデザイン画が多数残されているので、当分の間はネタに困らないと思いますが、今後真価を問われていくことでしょう。

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 息抜きセレブコーナー。レディ・ガガのスタイリストでミュグレーのアーティスティック・ディレクターのニコラ・フォルミケッティの後姿。「ここまでやるか」のスタジャンで登場です。彼氏らしき男子と仲良さそうにしてました~。

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明日はレオナール~

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by tomoakishimizu | 2012-03-23 19:56 | パリコレ | Comments(0)

ジョン・ガリアーノ 2012・2013秋冬

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 ジョン・ガリアーノのショーは、チュイルリー公園内の特設テントを会場に行われました。デザイナーはクリスチャン・ディオールと同じく、ジョン様の片腕だったビル・ゲイテン。僕にとってジョン・ガリアーノのショーは、ジョン様がクビになってから1年半振りです。

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 ビル・ゲイテンにバトンタッチしてからは2回目のコレクションで、前回はドタバタでの制作だったためか評判はすこぶる悪く、多くのバイヤーたちは頭を抱えていたそうです。でも今回はディオール同様、主任デザイナーとしての力をしっかり発揮していているように見えました。

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 19世紀末のイラストレーター、オーブリー・ビアズリーからインスパイアされているそうで、ビアズリーが関わっていた文芸誌『イエロー・ブック』からの引用で、黒と黄色の組み合わせのアイテムがいくつか見られました。また、スカート部分にプリーツをかけたアイテムが多く見られ、40年代的なシルエットが目立っていました。

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 サイドにオペラボタン(くるみボタン)が付いた、いわゆるガリアーノドレスは、ジョン様の頃と比べてもっと上品な感じになってますね。

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 ジョン様がいた時代は、ショー自体の演出がもの凄く凝っていて、会場に入っただけでテンションが上がりました。でも今のガリアーノは、う~ん、やっぱり普通のパリコレかなぁ、みたいな。でも前回からはグンとステップアップしているので、今後どうなるかわかりません。

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 ビル・ゲイテン。今年52歳。歩く時にちょっとヨタヨタしてるし、表情もヨボヨボしているのが気になりますが、期待のホープです~。
 
ビル~、ガリアーノでもガンバレ~!

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by tomoakishimizu | 2012-03-22 21:39 | パリコレ | Comments(0)

イッセイ・ミヤケ 2012・2013秋冬

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 宮前義之がデザイナーに就任して2回目のショー。会場はグラン・パレでした。コレクションタイトルは『ミネラル・ミラクル』。ショー冒頭に、こんな四角い布がランウェイ上に登場しました。

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 スタッフがスチームアイロンで蒸気をかけると、見る見るうちに収縮し、立体的なドレスの出来上がり~。『スチーム製法』というテクニックを使用していて、シルクとストレッチの糸を部分的に使うことにより、あらかじめデザインやフォルムを織り込むことができるのだそうです。

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 イメージとしては形状記憶合金みたいなものでしょうか。当然ながら、会場からは割れんばかりの拍手が起きました。

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 オープニングでいきなり盛り上がりましたが、そのテンションはずっと続くことになります。もう息つく暇もないくらいに未知なるアイテムが出てきて、ドキドキしっ放し。これは『ミネラル・ストレッチ』シリーズの1点。プリーツでもニットでもない、ウールとストレッチの糸を曲線で織り上げてスチームをかけて仕上げたものなのだそうです。触ってみたい!

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 こちらは薄手のジャージーに特別な刺繡機を用いて、太いウール糸、ストレッチ糸、細いレーヨン糸の3種の糸をステッチングしながら石のマテリアルを表現した『鉱石』シリーズの1点。

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 これが凄かったです。3層構造を持つワッフル地のウールコートのシリーズ『地層』。異なる色を重ねながら、蜂の巣のように奥行きを出しているので、同時に何色も見え隠れして、一言で色を表現できません。こんな素材、初めて見ました。布自体のボリューム感と動きも独特。
   
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 彩り豊かなミネラルプリントの撥水カバーを備えたコートのシリーズ。このカバーはポケットに収納可能です。最後のこのシリーズで、とってもハッピーな気分に。

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 音楽を担当したのが、オープン・リール・アンサンブルの2人。オープンリールデッキで、スチームアイロンの音などライブ音を録音し、それを手動でミックスし、コンピューターを用いながら演奏するという独自の奏法をとっています。とにかくアヴァンギャルドで職人的。『未知の音』ということで、ショーにピッタリでした。

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 新しいことをするのって本当に難しいことだと思いますが、ここまでてんこ盛りにされてしまい、手放しで誉めるしかないでしょう、というところまで追い込まれてしまいました。素晴らしい! プリーツ・プリーズやバッグのBAO BAOなど、定番ヒット商品に富むイッセイ・ミヤケですが、コレクションラインの方ももっともっと注目されたらいいなぁ、と思います~。
 
次回も追い込まれたいっ!

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by tomoakishimizu | 2012-03-21 23:22 | パリコレ | Comments(4)