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19世紀のトルソー

 パリの東に位置するモントルイユの蚤の市は、パリの蚤の市の中でも特に歴史が古く、始まったのは19世紀初頭。クリニアンクール、ヴァンヴと比べてみると、特に泥棒度が高い。誰でも出店できる雰囲気があって、浮浪者や失業者、移民など様々な人々が集まるため物騒な感じもする。特に古着が多く、また新しい生活用品も沢山売られていて、例えばうちで使っているトンカチは、僕がパリに来た当初にモントルイユで買ったもの。そんな泥棒市的な場所なので、良いものが安く手に入ることも多い。
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 この19世紀のものと思われる立体裁断用トルソーは、今年の8月28日にモントルイユの奥の方のスタンドで購入。昔は女性がコルセットをしてくびれた腰を誇るのが当たり前だったので、立体裁断をする時もコルセットを締めた状態のトルソーを使っていたわけです。で、クチュリエのポール・ポワレが、女性から身体を締め付けていたコルセットを解放したのが1910年なので、まあ19世紀というのは大体合っているはず。これは42号なんだけど、腰周りは何とたったの55センチ。昔の女性は、コルセットのせいで内臓が圧迫されて長生きできなかったって話を聞いたことがあるけど。皆さん、現代に生まれて良かったですね。   
 先に日本製の50年代のぬいぐるみ2つを発見し、それが2つで10ユーロと言われ、それからそのトルソーの存在に気付いた。ぬいぐるみとトルソー両方で20ユーロといわれて、かなり悩む。部屋はぬいぐるみとレコードで飽和状態。置き場所がない。既に友人から譲ってもらったトルソーがあるし。でもこのコルセットを締めた状態の上半身のトルソーは、そう簡単にお目に掛かれるものではない。今までに見かけたのはほんの数回だけだったし、売っていてもかなり高いことは知っていた。結局買うことに。で、お金を払ってトルソーとぬいぐるみを受け取ってちょっとビックリ。あまりにも汚かった。トホホ。家に帰ってから修繕しなきゃ。
 ということで、早速汚い麻布を縫い目通りに切って外し、それを型紙に起こした。本当に汚くて、麻布は黒カビだらけだし、内側は白カビだらけ。マスクをして作業。本体は紙を粘土状にして型にはめたもので、保存していた場所が湿気ていたのか、所々陥没して歪んでいる。そこに粘土を埋め込んで補正。腕と首のところについている木の部品は、やはり汚かったので黒ペンキを塗った。
 そして次の日に僕のフェイヴァリット・カラーのフューシャ・ピンクの布を探しに18区の布屋街へ行き、帰ってきて型通りに裁断して縫合。それを依然カビだらけのトルソーに被せて縫い合わせてお終い。かなり大変な作業。
e0074478_22393599.jpg ちょっと皺が寄っちゃったけど完成!やっぱり安い話には裏があるのね。


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by tomoakishimizu | 2005-09-30 22:42 | パリの蚤の市 | Comments(4)

9月26日(月)の巻

 11時、フローリストの斎藤由美子さんと一緒にタクシーでクリニアンクールへ。由美子さんは恵比寿でお花の店「ブーケギャラリーHANACHIYO」を経営。最近はブーケのみならず、アーティストとのコラボでコサージュも作っています。ちょっと乱暴な表現だけれど、ゴシックやパンクをイメージさせて、シックでグラマラスな感じ。彼女のお花の作品からは想像もつかない作風で、その引き出しの多さには感心させられます。展覧会の予定も決まっていて、既にセレクトショップからも注文が来ているとか。それで今回の蚤の市行きは、その素材を調達するのが目的。
 クリニアンクールってぎりぎりパリ郊外になるけど、一応便宜上パリの蚤の市にカテゴライズしておきます。オープンしている店が少なくなるけど、月曜日もやっているところが便利。

 最初に、よく行くマダムの店へ。ここは様々な素材が豊富。でも最近はちょっとお値段が高め。いつもいるマダムは息子の面倒を見るためにおらず、巨漢の夫の方が相手をしてくれた。由美子さんはそこで結構買い込んで、1時間以上いたかも。

e0074478_0173533.jpg 僕好みのリボンを見つけ、それだけ買おうとしたら、クライアントを連れてきてくれたお礼にとくれた。Y子さん有難う。巻き直してあるのだが、多分20~30年代のものだろう。それかもっと昔かも。素材は柔らかいのでシルクだと思う。ピンクの地だが、緑のストライプの部分が筒状に織られている物凄く複雑な構造。


e0074478_0211311.jpg それからヴェルネゾン地区へ。クリニアンクールって、いくつかの地区に分かれていて、それぞれ特色があるのだけど、それについては後日。そこで人形とぬいぐるみを売っている新しいお店を発見。結構良いぬいぐるみを割と安く売っていて、JPMブランドで眼が青いクマを見つけてしまい、60ユーロを40ユーロにするというので心動かされる。また由美子さんも、僕も持っているシュタイフのラマを買いたいと言い出して、それぞれを35ユーロにしてと由美子さんが交渉。店主のオジサンは一瞬戸惑うも、結局交渉は成立。オジサンは、どちらかというと人形の方が専門だとか。男のくせにお人形集めだなんて、と同族嫌悪。由美子さんがぬいぐるみを買ったのは意外だったけど、どうもこの様子だとぬいぐるみ集めを始めてしまいそうな予感。JPMはJouets Paris Massyの略。40年代からぬいぐるみを作っていた会社で、現在は存在せず。僕は既にこのJPMのクマを6匹持っているが、いくら持っていても良い位好き。この日買ったブルーの眼のクマは、今までに見たことがなく、しかも素材が本当のモヘアで、僕にとっては超レア。人形作家のOさんも集めているので、近いうちに自慢するつもり。自慢する相手がこの世で一人しかいないのもなんだけど。
 

e0074478_024139.jpg それから色々と店を見て回って、ビーズとブレードを売っているリリーさんのお店へ。そこで由美子さんはブレードを買い込む。僕はYさんも買ったプラスチックのカメオを1個もらった。クライアントを連れてきたお礼に。またまた由美子さん有難う。


 そこからポール・ベール地区のレストランへ行こうとしたら、コスチューム・ジュエリーの店ではまってしまい、由美子さんはプードルの置物3体とネックレスを購入。それからレストランで御飯を食べる。


e0074478_0243896.jpg 本当は500グラムのステーキを頼んだのに、出てきたのは220グラムでガックリ。一応文句を言ったが、そのままで良いことに。


 そこからポール・ベールの中のバッグと服を売っているお店へ行き、色々と見せてもらってから鋳物屋へ。ここは本当に古い店で、ドアの取っ手や内装用の金属モチーフなどを売っている。でも気に入ったものがなくて、それからサラの店へ。


e0074478_0402211.jpg 行く途中小汚い猫に遭遇。人懐っこいが、汚くて触る気が起きなかった。


e0074478_0252062.jpg サラの店は沢山のクチュリエ達がネタを探しにやってくる店で、一日じゃ全部見切れない。結局由美子さんは何も買わず。


e0074478_0273620.jpg そこからもう一つの鋳物屋へ行く途中、魂が抜け切ったようなアラブ人のオジサンのスタンドで、僕が集めているロルダンの人形を発見。というか、そこにあることを知っていたのだが、前に値切って失敗していたので放ってあった。でもやっぱり買い手が付かなかったようで、まだそこにあった。というか、僕の到来を待っていた。15ユーロを10ユーロに値切って買う。今回は彫刻家ヴァージョン。髪が黄色で金子国義画伯を髣髴とさせ、共通の友人である由美子さんも「似てるかも」。


 もう一つの鋳物屋へ。そうしたら由美子さんが探していた、イーゼル型の写真スタンドを発見。10個買う。他にもお店で使えそうなアイテムが結構あって、由美子さんは満足の様子。

 それからモモの新譜レコードのスタンドへ。モモはダンス・ミュージック・ラヴァーのアラブ人で、もう10年の付き合い。彼はその日パリ市内の店へ出ていて、彼のアシスタントがいた。由美子さんもいたので、試聴せずにハズシなしのレコード3枚を購入。


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Patti Labelle feat. Carlos Sanchez When U Smile (2005年米盤)
 ガラージ・ディーヴァ、パティ・ラベルの最新作。レディー・マーマレードの人ね。このFall Out Recordsって恐らく海賊レーベル。スティング、ジャミロクァイ、アッシャー、マライア・キャリーのディープ・ハウスのリミックスをリリースしている。でもどれもハズシなし。曲は最初のイントロから涙。超哀愁。リミックスはダリル・ジェイムズとフレッド・マクファーレン。ダリル・ジェイムズは90年代からハウスのフィールドで活躍していたけど、最近のリミックスは本当に良い。今年初めにリリースされたパティ・ラベルのNew Dayのリミックスも最高でした。

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Quentin Harris & Robert Owens Always (2005年米盤)
 ディープ系のハウスで知名度を上げているプロデューサー、カンタン・ハリスと、シカゴ・ハウスのオリジネーターの一人とされるロバート・オーウェンスの共作。読んで字の如し、というような感じのディープ・ハウス。もうちょっと派手なものを期待してたんですけど。ハマリ系で、しみじみ。

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Ananda Project “Relight” EP2 (2005年米盤)
 アトランタ出身のクリス・ブランによるアナンダ・プロジェクト。Shouldn’t Have Left Me、Secrets、そしてB面にI See YouのDJスピナ・リミックスのタイロン・フランシス・エディットを収録。どの曲も本当に素晴らしいけど、やっぱりB面。オリジナルのスピナ・リミックスの最後のパートが、いきなり最初の方に出てきてしまい、あとはそのままの調子が続くエディットが新鮮。怒涛のようなキーボード・ソロで、かなりクラクラきます。

 それからリリーさんのお店の本店、リリー&ダニエルへ。ここはヴィンテージの雑貨など、ありとあらゆるものを扱っている、本当にアリババの洞窟のような店。由美子さんはここで素材になりそうなブローチなどを買い込む。そこに6時過ぎまでいて、タクシーを呼んでもらい、7時前にパリへ。この日はお供で行っただけなのに、色々と頂き物もしてしまい、収穫が多い一日でした。

 斎藤由美子さんのホームページは以下の通り。既成の枠にとらわれない、強い個性と新しさを感じさせるお花です。
ブーケギャラリーHANACHIYO

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by tomoakishimizu | 2005-09-30 00:37 | パリの蚤の市 | Comments(7)

9月25日(日)の巻

 友人のI子ちゃんと昼の1時半にデュロックで待ち合わせ、一緒に17区のブロシャンの古物市へ。スタンドは結構出ていたが、買ったものは僕が集めているドイツ製のウサギの毛皮で出来ている小さなぬいぐるみのみ。

e0074478_5535181.jpg 家に出たねずみを髣髴とさせて、一瞬ギョッとさせられるけど可愛い。目がついていない。多分外れちゃったんだろう。5ユーロを3ユーロに値切った。以前ぬいぐるみを大量に安く買ったおじさんだった。でもこの日はあまり安くなかったな。

 それでI子ちゃんとはバイバイして、電車の中から先述の友人のYさんに電話をして、パリ郊外のメゾン・アルフォールの古物市に誘う。それでリュイリー・ディドロの駅で待ち合わせて一緒に行く。
 
 現在のスカイロック(フランスで1番人気のあるラジオ局)の前身だったラジオ局に勤めていた人のスタンドでレコードを買いこむ。でも恥ずかしいものばかり。7インチが10サンチーム、LPサイズのものが50サンチームで、かなりの量を買ったのに全部で1.9ユーロ。
 
7インチ

e0074478_555549.jpgMel&Kim That’s The Way It Is(1988仏盤)
 双子の姉妹、メル&キムの88年作。プロデュースはストック、エイトキン&ウォーターマン。ファースト・アルバムが大ヒットして、次のアルバムを出そうとしたら妹が癌で亡くなってしまい、メル&キムは消滅。姉はソロデビューしたけど、アルバム1枚で消えてしまった。寂しい業界。ファッションも一緒ね。

e0074478_5552097.jpgMel&Kim Mrgamix:Ninety! (1990仏盤)
その彼女達のヒット曲メドレー集。7インチがあったなんて知らなかった。メル&キム、本当に良いんだから。うちに来てリクエストする人も100人に一人くらいいる。そう、靴デザイナーのKちゃん。Kちゃん、パリに来たらリクエストしてね。

e0074478_5553851.jpgBig Fun Don’t Blame It On The Boogie(1989ドイツ盤)
 恥ずかしいけど買う。元ゴーゴー・ボーイズとかの寄せ集めグループだった記憶があるんだけど。これもプロデュースはストック・エイトキン&ウォーターマン。曲はジャクソン5も歌っていたミック・ジャクソン作。僕が最初にこの曲を聞いたのは、新宿ミロス・ガレージでやっていたゲイナイトでした。ちなみにDJは中村ナオ氏。

e0074478_5555530.jpgGrace Jones Slave To The Rhythm(1985仏盤)
 プロデュースはトレヴァー・ホーン。この12インチって、昔TBSでやっていたピーター・バラカンの音楽番組「ポッパーズ・MTV」の懸賞で当てたことがあった。PVの監督は元夫のジャン・ポール・グードで、今まで彼が監督してグレースが出演したCMなどの寄せ集め。でもかなり格好よかった。でもパリのデパート「ギャルリー・ラファイエット」の今の広告は嫌い。グードさん、もうちょっと芸風新しくして。

e0074478_5561129.jpgJoyce Sims Come Into My Life(1987仏盤)
 全然関係ないけどDJのディミトリ・フロム・パリスもフェイヴァリットに挙げていた。プロデュースはNYの奇才マントロニクス。ジャケットからは想像がつかないけど、かなりメローで大好き。

e0074478_556465.jpgOlivia Newton-John/Electric Light Orchestra Xanadu(1980オランダ盤)
 オリヴィア好きの友人のリクエストに備えて買ってみた。エレクトリック・ライト・オーケストラのジェフ・リン作だったことは、今回始めて知ったのでした。

e0074478_557481.jpgChaka Khan I Feel For You (1984仏盤)
 プリンス作、アリフ・マーディンがプロデュース。ヨーロッパのミュージック・チャンネルでは、この曲のPVはヒップ・ホップぽいヴァージョンなんだけど、僕が日本で見ていたド派手なヴァージョン(チャカが女性複数名とキャバレーを襲撃するみたいなやつ)が全然掛からなくてちょっと不満。

e0074478_5572068.jpgPrince Alphabet St. (1988ドイツ盤)
 変な曲なんだけど、ちゃんとポップソングになっているところがプリンスの凄いところだと思う。B面はダブになっていて、これも格好よい。

e0074478_5574032.jpgAdeva I Thank You(1989仏盤)
 90年代になってからLove To Infinityがリミックスしてヒットした。これはオリジナルで、スマック・プロダクションズがプロデュース、リミックスはポール・シンプソンで、ニュー・ジャージー勢で固めている。いつ聞いても明るい感じがして好き。昔芝浦のゴールドのコニーのパーティーで掛かってました。関係ないけど、その時初めて生キョンキョンを見て、顔の小ささに絶句した記憶が。

12インチ

e0074478_558113.jpgSteve Walsh Let’Get Together Tonite(1988仏盤)
 物凄い巨体のDJで、この後直ぐに心臓病か何かで亡くなった。これもストック・エイトキン&ウォーターマンプロデュース。でも曲はとっても明るいポップダンス。家に帰ってきてみたら、同じ12インチ持っていた。ガク。

e0074478_5581955.jpgShalamer Make That Move/Take That To The Bank/A Night To Remember(1988カナダ盤)
 カナダのユニディスクによる再発コンピ12インチ。シャラマーの代表的な3曲を収録。それぞれの12インチ持っているけど、安さに負けて買っちゃった。


 それから、市の参加料金を払わないで店を出していたであろうお兄さんからレコードを買う。アングラで良いものが沢山あったけど、結構高かった。3枚で23ユーロ。Cheryl Lynn Instant Loveの12インチは諦める。今年亡くなったルーサー・ヴァンドロスがプロデュース。でもCDで我慢。全部買うと30ユーロになっちゃうので。

e0074478_614721.jpgTha Shades Of Love Come And Make Me Feel Good(1982年米盤)
 NYアンダーグラウンドのプロデューサー、パトリック・アダムスが手掛けるプロジェクト。シェイズ・オブ・ラブといったら、ジュニア・ヴァスケスがリミックスして94年にヒットさせたKeep In Touch(Body To Body)の方が有名だけど、この曲もかなりソックリ。でもレア盤みたい。

e0074478_62154.jpgGwen Gutherie Portrait(1983米盤)
 プロデュースはスライ&ロビー、キーボードはウォーリー・バダルー(レヴェル42)、エンジニアはスティーヴン・スタンリー(トム・トム・クラブ、グレイス・ジョーンズ)という、今から考えると物凄いジャマイカ勢。ここから5枚のシングルがカットされ、そのほとんどのミックスがラリー・レヴァンの手により、Padlockというリミックス・アルバムに発展。ラリーのリミックスもメチャクチャで好きだけど、オリジナルはオリジナルで物凄く重厚。ガラージ・クラシックの宝庫です。

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e0074478_631350.jpgJamaica Girls/Captain Rapp Rock The Beat/Bad Times(I Can’t Stand It)(1991カナダ盤)
 カナダのユニディスクの再発編集盤。僕の目当てはガラージ・クラシックであるB面のキャプテン・ラップ。でもオリジナルにしか入っていないヴァージョンがあることがわかり、ちょっと残念。アレンジは、その後ジャネット・ジャクソンで名を上げるジャム&ルイス。この二人、宇多田ヒカルちゃんもプロデュースしてるわね。

 そして路上にモノを広げて売っているオジサンからレコードを3枚買う。1枚2ユーロで、向うから5ユーロにしてくれた。


e0074478_634652.jpgImagination Body Talk (1981西独盤)
 これもガラージ・クラシックの宝庫的アルバム。ロンドンの3人組で、プロデュースはジョリー&スウェイン(バナナラマ、スパンダー・バレー、アリソン・モイエ)。表題曲のビデオ、この前初めて見たんだけどビックリ。オリエンタルな格好をして、魔法の絨毯に乗ってた。そして腰をクネクネ。

e0074478_64487.jpgImagination In The Heat Of The Night(1982西独盤)
 芸風がオリエンタルからグレコローマンに移行。でもキンピカは変わらず。シングルカットされたChangesは、ラリー・レヴァンがリミックスしてガラージ・クラシックに。Just An Illusionなど、他のシングル3枚も大ヒット。そうそう、2,3年前、プロデューサーのスティーヴ・ジョリーが幼児ポルノで捕まっちゃいました。その後どうなったんだろう。

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Depeche Mode Shake The Disease (1985仏盤)
 この曲ってFMで掛かっていたのをテープに録って聞いていたので、レコードは持ってなかった。でもヴァージョンが違う。なんか細かくエディットされていてちょっと変。他にMaster&Servantのライブ・ヴァージョン、アルバム「Some Great Reward」収録Something To Doのリミックスなどを収録。


e0074478_645469.jpg それからOさんと一緒に動いて、路上で古物を売っている割と若い男性からエッグスタンドを買う。多分戦前のもの。下のところが欠けているけど、顔が余りにも可愛くて抵抗できず。2ユーロ。


e0074478_65296.jpg そしてエデュカリュクスの引き車を発見。今度は男の子ピエロヴァージョン。売っていたのはフランス人の家族で、彼等に聞いたのだが、それは80年代のもので、80年代でも車輪が木でできているものがあったことを知った。そうすると車輪がビニールになったのはごく最近なのだろうか。良くわからない。今後パリでエデュカリュクスに勤めていた人とかに会わないかな。聞いてみたいことが一杯。

 


 Yさんが人形の山の中からロルダンの闘牛士の人形を見つけて50サンチームで買ってしまった。ちょっとジェラシー。形見分けでもらうから、とかブラックなことを口走ってしまう僕。


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 プチコラン社のセルロイド製カモと、どこのものだかわからないけどプラスチックの鳥の笛を2つで50サンチームに値切って買う。本当は1つ50サンチーム。僕ってやっぱりガメツイ?

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by tomoakishimizu | 2005-09-29 06:27 | パリ郊外の蚤の市 | Comments(3)

9月24日(土)の巻

 12時半頃、ロンドンから来ている友人のH子ちゃんとバスチーユで待ち合わせて、一緒にパリギリギリ郊外のヴァンセンヌの古物市へ。そうしたら蚤の市好きのカメラマンA夫妻に会い、ここはゴミばっかりだったので15区へ行くと言われる。Aさんは毎週末新聞の情報をゲットしていて、その15区の古物市の話は僕の持っている情報誌には載っていなかった。

でも結局そこは裕福な人達が多い住宅街で、結構いいものがあった。

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 僕が集めているアルファのクマの仲間を発見し、鼻が取れていたが3ユーロで購入。僕と同い年、35歳の娘がそこにいたが(僕と同い年とは思えないくらい老けてた)、売っているマダムの母親が孫(その35歳の娘)に70年代初めにプレゼントしたものだったとか。アルファは70年代には消滅してしまったフランスのぬいぐるみ会社なので、最後の時代のものといえる。70年代はプラスチックが主流だったのに、アルファのぬいぐるみの眼はガラスで、そこにこだわりが感じられる。60年代以前のものは手足が固定されているが、この日買った白熊は可動する。家に帰ってきて、恐らくこんな鼻ではなかったかと思いながらフェルトで鼻を付けてあげた。そうしたら一気に表情が変わったのでビックリ。でもちょっと大き過ぎ?

e0074478_2371914.jpg それから60年代の白いクマのぬいぐるみを買う。発見者はH子ちゃん。売っているフランス人のオバサンが自分のものだったというので、60年代というのは合っているのだろう。ケン人形の服を着せられていたが外した。中綿は木目ではなく、そば殻のようなものが入っているみたい。眼はガラス。値段は1ユーロ。さすがに値切りませんでした。


e0074478_2373338.jpgタンタンの実写映画の本を2ユーロで買うが、65年オリジナルのものを80年に復刻したものでちょっとガックリ。


 それからビュット・ショーモン公園横でやっている古物市へ。そこでは動かすとお腹が鳴る50年代のクマが100ユーロで売られていたが(売っているオバサンはTeddy社のものだと言っていたが、本当のところはわからない)、とても買える値段ではなく諦める。
 フランス人家族のスタンドで80年代の12インチを2枚買う。2枚で2ユーロ。

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Kylie Minogue Got Be Certain (1984年オランダ盤)
 ちょい恥ずかしいが買ってしまった。日本の家にも12インチがあるはずだけど、この盤にはExtra Beat Boysのリミックスが入っていてお買い得。Wham!のBad Boysの声がサンプリングされていてかなり寒い。でもやっぱり好き。カイリーちゃん。

e0074478_238956.jpgStarship We Built This City (1985年ドイツ盤)
 超商業ロック。ダサい。でもVictior Floresのリミックスということで買ってみました。曲がダサいから、いくらリミックスしてもダサい。これがクラブで掛かっても、踊らないだろうな。


e0074478_2382758.jpgどこの国のものだかわからない言葉を喋っているオジサンから、ライオンのぬいぐるみを買う。Trudiというタグがついている。尻尾は折れているし、耳は片方外れていたが、全身モヘアで木目。眼がプラスチックだが、かなり魅力的。5ユーロを3ユーロに値切った。帰ってきて調べたら、Trudiは元々ドイツ人女性がドイツで始めて、イタリアで夫を見つけて結婚してイタリアでもビジネスを展開した会社だということがわかった。現在は息子が継いでいて、この会社はまだまだ現役。このライオンは60年代のものでした。


 昔DJやってました、みたいな黒人のお兄さん(でも実は結構歳行ってるんだろうな)から、80~90年代の12インチを3枚買う。値段すっかり忘れてしまったが、1枚2ユーロで5ユーロに値切ったような・・・。

e0074478_2385052.jpgMicheal Jackson Jam(1991年米盤)
 これも日本の家にあるんだけど、どうしても聴きたくなって買っちゃった。オリジナル・プロデュースは当時R&Bの寵児だったテディ・ライリー。リミックスはロジャー・サンチェス。ラップはヘヴィーD。Don't Stop ‘Til You Get Enoughのロジャー・サンチェス・リミックス入り。


e0074478_239741.jpgTLC What About Your Friends(1992年米盤)
 彼女達のファースト・アルバムからの確か2枚目のシングル。リミックスのラップはアウトキャスト(この頃からいたのね)。懐かしさだけで買ってみました。


e0074478_2392533.jpgMicheal Watford Mighty Love(1986年米盤)
 94年にメジャーレコード会社のEast Westからアルバムを出している彼の80年代の12インチ。でも本当に86年の作品?と言いたくなるくらい、90年代の彼の作品とクオリティ的に変わらない。これぞガラージという感じ。プロデュースはアン・ヴォーグなどもプロデュースしていたスマック・プロダクション。


 そしてカメラマンのAさんから教えてもらったバラールでの古物市へ。Aさんが後から電話で教えてくれたように、かなり良かった。

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e0074478_2403121.jpgディズニーのビニール製フィギュアを発見。売っているのは、路上に布を敷いて品物を置いている割と若いフランス人カップル。ミッキー、ドナルド、ワンワン物語の犬、あとのもう一つは良くわからない。4つともイタリア製。ドナルドとミッキーは特に古い(と思う)。わんわん物語の犬は60年代。最初1個10ユーロといわれて、それでもかなり安い方なのだが、4つで20ユーロと頑張り、結局それでOKになってしまった。ちょっとやり過ぎ?

 それからメチャクチャ可愛い犬のぬいぐるみを発見。眼がブーツのボタンで、戦前のものだというのは明白だったんだけど、値段が30ユーロで、20ユーロまで下がったがあともう一声って感じで、後で攻め入ることに。

e0074478_240487.jpg腐りかけの汚い大きな箱の中に入った大量のスパンコールを売っているフランス人家族のスタンドがあって、大きい袋が一袋4ユーロ、小さい方が3ユーロといわれた。10ユーロという答えが返ってくるのを念じながら「全部買ったら?」と聞いたら、本当に10ユーロと返ってきたので即買い。物凄い量。モチーフと色からすると、多分60年代70年代。アクセサリーの作りかけも入っていて、家族の誰かにアクセサリーデザイナーか内職をしていた人がいたのかも。とにかくかび臭くて袋を入れ替えた。でもまだかび臭い。地下の物置に入れっぱなしだったのでしょう。

e0074478_241751.jpg それでさっきの犬のぬいぐるみを交渉しに。15ユーロと粘ったが、18ユーロまでにしかならず、もう諦めて買うことに。
 H子ちゃんと一緒に帰ってきて、スパンコールを整理。そしてぬいぐるみを洗った。犬のぬいぐるみは、洗っている間にブチの色が抜けてしまったがきれいになった。そして何気なく耳をめくってみたら、なあんと象のマークが入ったボタンが付いていた。
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そう、1910年以前のシュタイフ!ビックリした。鼻が無いし、中綿の木目が潰れてお腹の部分がダブダブで、難あり品だけど、毛糸のような素材で出来ている歯が生えていたり、本当に芸が細かい。フォルムも奇跡的に美しいし。いい買い物をした。Aさん有難う。

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by tomoakishimizu | 2005-09-28 02:47 | パリの蚤の市 | Comments(4)

ロルダン社 井戸端カップル人形

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 家庭の要らないものを売る古物市(フランス語の直訳では屋根裏一掃市)では、昔旅した思い出に買ってきた土産物の人形が山のように売られている光景を目にしますが、大概は可愛くない。多く見られるプラスチック人形などは大量生産品で、作っている側のセンシビリティが中々感じられにくいのです。そんな中、特に僕の眼を引く人形がこのロルダン社のもの。スペイン、バルセロナの会社で、現在も存在するかは不明。ネットで探してみたけど、ホームページはなく、e-bayのオークションページが出てくるだけなので、きっともうなくなっているのでしょう。ここの会社の人形の特徴は、人体の模りが精巧で表情が豊か、そして人形が着ている服の作りに粗雑さがなく、面倒な作業を楽しんでやっているかのような感じられるところにあります。バルセロナって多くの天才を生み出してきた街ですが、この人形を作っていた人も僕は天才だと思います。本当に素晴らしい。この井戸で水を汲んでいるカップルは、男女と井戸が一緒になっていて全て一つのオブジェになっているところが普通のご当地お土産人形と違うところ。今年の6月、パリ郊外のサン・モール市主催の古物市で、一般人のフランス人女性から買いました。年代を聞かなかったけど、フェルトを多用しているところから、60~70年代でしょう。この他に、同じロルダン社の人形2体、計3体で12ユーロにしてもらいました。店によっては1体100ユーロ位するので、これは良い買い物だった。こんなに凝った作りなのに、割と良く古物市で見掛けるので、かなりの数と種類が出回っていたはず。ロルダン人形蒐集の旅は続きます。

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by tomoakishimizu | 2005-09-23 22:55 | パリ郊外の蚤の市 | Comments(3)

テントウムシ(本当は引き車)

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 唐突ですが、これシュタイフらしいです。本当のことはよくわからないんだけど。この写真見て何だかわかりました?タイトル通りテントウムシなんだけど、こんなも作るのはシュタイフしかないと思っていたら、裏が取れた。
 このぬいぐるみ、モヘアで中綿が木目。結構古いものだと思う。買ったところはクリニアンクールで、僕が良く訪れるお店。前の支配人がこの店のラッキーチャームと言って自慢をしてたけど、決して売ってくれなかった。今年になってその支配人が別の店へ異動。今年の夏に友人の仕入れの手伝いをしている時に、その店の倉庫でこのテントウムシ君がホコリだらけになって放置されているのを発見。それで新しい支配人に、売ってくれと頼んだら、「こんなもん欲しいんですか?」みたいな顔をされた。それで10ユーロでどう?って言ったら「そんなに価値があるものにも思えないんですけど、いいですよ。」だって。もっと安く言えばよかった。
 家で丸洗いしたけど、チョコレート色の水が出た。
 そして今月、ヴァンヴの蚤の市でこのテントウムシ君の兄弟に出会いました。しかも車輪が4つ付いている。実は引き車だったことがわかった。売っているオバサンは得意気に「シュタイフよ」と言う。ああ、やっぱり。シュタイフじゃないぬいぐるみをシュタイフだと言って売っている人は沢山いるけど、この時ばかりは信じました。だってこんなぬいぐるみ作っても、普通の会社じゃ売れないでしょ。シュタイフは今でもテントウムシのぬいぐるみ作っているし。でもその引き車、値段が150ユーロだったので買えませんでした。車が付いてないテントウムシ君で充分。
 僕、ソーチメントブック持っていませんが、フランスで売っていなくて、ドイツのシュタイフ美術館へ行ったら買おうと思ってます。

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by tomoakishimizu | 2005-09-23 01:19 | パリの蚤の市 | Comments(4)

バンビの引き車


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 僕は勝手に”引き車”って呼んでいるけど、本当はなんていうのだろう。フランスではJouet a tirerって言うらしく、直訳すると引き玩具。
 このバンビ2匹はどこで買ったのかすっかり忘れていたんだけど、こういう時に役に立つのがお小遣い帳。調べてみると、今年の2月20日に10ユーロで購入。場所はパリから電車で南西へ40分くらい行って、更に駅から歩いて20分のランブイエの競馬場。思えばあの日の朝は大雪で、雪が止んでからもずっと寒い日でした。田舎は風を遮るものがないから尚更寒い。一緒に行ったのは友人のアーティストA子ちゃん。行き方を間違えて、通りがかりの車を止めて道を聞いたら、親子だったけどそのまま車で連れて行ってくれた。意地悪なフランス人は沢山いるけど、親切なフランス人もいるわけで。
 このバンビ、フランス人の夫婦から買ったことを思い出した。最初12ユーロくらいだったのを、8ユーロに値切って、結局10になったといういつものパターン。大概売っている方から互いの思っている値段の間を取りましょうと言われるのだ。
 これはフランスの玩具会社Educaluxの製品で、車輪が木で出来ているので多分50年代60年代だろう。70年代80年代のものはビニール製になる。この会社、まだ存在するのか不明。90年には象のババールの引き車を作っていたので、少なくともその時までは会社はあったのだろう。写真に写っている方の車輪の裏側のメタル部分が空洞になっていて、そこに金属の玉が入っているので動かすとチャリチャリ音がする。車輪の軸が凹凸に曲げられているため、動かすと2匹のバンビは互い違いに上下する構造になっている。
 この他に数台持っているけど、このバンビのタイプは見たことがなかった。目がブルーでちょっと妖怪っぽいけど、やっぱり鹿のモチーフは愛くるしくて好き。

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by tomoakishimizu | 2005-09-21 21:53 | パリ郊外の蚤の市 | Comments(0)

9月18日(日)の巻

9月18日(日)
 6時半に起きしようと思って目覚ましをつけたつもりがつけていなくて、起きたのが8時15分。慌ててシャトレのパリ近郊A線のホームへ。9時集合だったが10分近く遅れてしまう。バイヤーのS君とデザイナーのM君達は既に到着していた。9時14分の電車でパリの南東にある街Sucy-Bonneuilへ。30分くらいで到着。そこから丘へ向かって歩くこと15分。10時前に着いた。中々素敵な街並みで、結構期待できそうな感じ。
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 最初にモヘアの黒猫を見つける。売っているのは頑固そうなお婆さん。値段は15ユーロ。考えておきます、と言いながらそこを立ち去る。ざっと見てから決めようと思う。
 僕が持っている北欧製の人形の家の大きなヴァージョンを見つけるが、どう考えても部屋にスペースがないので泣く泣く諦める。その直後、僕が既に持っている人間の姿をしているネズミのぬいぐるみを見つける。僕の持っているネズミはプラスチックの手足がもげている。オッサンが売っていたネズミは手足が揃っているのだが、そのオッサンはそのネズミをシュタイフだと言い張り、他のしょうもないぬいぐるみまでシュタイフだと言う(どう考えても違う)。とても腹が立ったので、声を大にして反論してしまった。嘘をついているのに値段が15ユーロと言われて買うのをやめる。

 それからフランスのプチコラン社のセルロイド製人形を見つけた。手足が可動する人形は良く見かけるが、この手の服がペイントされている人形は初めてだ。売っているオバサンに4ユーロと言われて、考えると答えておく。

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 暫く行くと、ピエロがさいころを鼻に乗せている子供用の引き車を発見。僕はフランスのEducaluxという会社の引き車を集めているが、これは同じ会社かどうかわからない。台車の裏がペイントされていない、車輪を固定しているビスが僕の持っている引き車のものとは違う、などの相違点がある。でもペイントは少しだけひび割れていて年代を感じさせる。もしかしたら僕が持っている引き車よりもはるかに古いのかも。だから同じEducaluxでもタイプが違うのかな。12ユーロを8ユーロまでに値切って買う。これを買えただけでも来た甲斐があった。本当に可愛い。引っ張るとベルがチリンチリン鳴る。

 蚤の市情報誌には800の店が出ると書いてあったが、本当に広くて当初の1時間の予定では全部見られず、結局1時間延長。

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 先述の黒猫を買うことに。15ユーロを10ユーロに値切ったが、すんなりOKしてくれた。頑固そうなオバサンだったが、意外とそうでもなかった。首にはプラスチック製の象のペンダントを下げていて、前にも同じものを首にしている犬を買ったことがあった。でもその時は余りにも安っぽいので外してしまった。もしかしたらこのチャームを付けたぬいぐるみを売っていた店があったのか、同じ所有者が持っているぬいぐるみに同じものを付けたか、全然違うそれぞれの持ち主が偶々同じものを首にぶら下げたか。そんなことを考えて面白いと感じるのは僕だけ?素材はモヘアで、目はガラス。でも中綿は綿クズが入っているので触ると軟らかい。首だけ可動するのだか、作りはしっかりしているし、お尻の所にタグが残っていて、文字は全く消えて見えないが、もしかしたらシュタイフかも。

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それから先述のセルロイド人形を買いに行く。僕が最初に見た人形は足のところが一箇所割れていて、それをネタに値切ったが、オバサンはもう一つ同じものを探してきて、こっちは安くしないという。でも良く見たら片方はキャンドルを持っているが、オバサンが後から出してきた方にはキャンドルがなかった。両方買いたいところだったが、足の裏が少しだけ割れていてキャンドルを持っている方を値切って買うことに。2ユーロまで負けてくれたが、結局粘って1.5ユーロになった。後で考えてみたのだが、そのもう一つの人形にも足に穴が開いていて、もしかしたら塗料を塗る時に固定するために元々穴が開いていたのかもしれない。それで僕が買った人形はその穴がちょっとだけ大きかっただけなのかも。オバサン、いちゃもん付けてごめんなさい。この人形は多分結婚式の時の新郎?ウェディング・ケーキに乗せるものなのかも。それだったら相手がいたはずだろうけど。もう一つ同じものを買ってゲイ・カップルの結婚っていうことにしておけばよかったな。ちょい後悔。と思ったが、人形作家Oさんの指摘によると、これはカトリックの洗礼のお人形で、そう言えば、この人形が腕に付けているリボンだけ売っていたりする。Oさんは同じ日に同じものを見たらしいが、宗教色を気にして買わなかったそう。

 それで僕はその後友人宅に呼ばれていたので、駅でS君とM君と別れた。彼等は隣街の古物市へ出掛けた。本当はパリ市内でも何件か市が立っていたし、中古レコード市もあったが、お呼ばれしていたので諦める。浪費しなくて済んだ、と思うことにしよう。

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オマケ:欧陽菲菲(オーヤン・フィフィ)の台湾盤。こんなものまで売られているのがフランスの古物市の素敵なところ。買っておけばよかった。ちょっと後悔。ちなみに僕はテレサ・テンの台湾盤をクリニアンクールで買ったことがある。襟裳岬の中国語ヴァージョン入りでした。
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by tomoakishimizu | 2005-09-20 21:07 | パリ郊外の蚤の市 | Comments(3)

9月17日(土)の巻

 午前中に在仏ウン十年の友人のYさんから電話があり、モントルイユの古物市へ行くためにMairie de Montreuilの駅で待ち合わせることに。僕は時々彼女と一緒に市へ出掛け、時々彼女は僕の部屋にぬいぐるみを見に遊びにやってくる間柄。
 2時半に落ち合い、駅から15分くらい歩いた住宅街へ。去年一度行った場所と同じだった。モントルイユは場所的にはかなり下町。だからそれほど期待していなかった。情報誌には出店の数が250になっていたが、実際はそんなになかっただろう。でも収穫は思っていたもの以上だった。

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e0074478_7172480.jpg最初に一般家族の出店で、フランスのプチコラン社のセルロイド人形を50サンチームで買う。Yさん曰く、戦後直ぐくらいのものだそうだ。ブルゴーニュの札がついているので、当地のお土産人形だったのだろう。
 
 それからアラブ系のオジサンが売っている一枚2ユーロのレコードを見る。机の上にドサーッとぞんざいに置いてあるだけなのだが、結構良いものがあってビックリ。Jermaine JacksonとKonkの12インチ2枚はジャケットがなくて、盤が丸裸。でもオジサンはそれでも一枚1.5ユーロとかいうので、僕は心の中でブーたれる。その他に4枚選んで、最初全部で10ユーロと言われたのだが、僕はとにかくそのジャケットの無いレコードをカウントされていることに腹を立て、7ユーロと頑張る。粘った甲斐あって、OKが出た。でもあんたは強欲だと言われた。まあそれはお互い様だ。あんただってきっと二束三文、あるいはタダで仕入れてきたんでしょ、と心の中で思う。

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Jermaine Jackson Dynamite (1984年イギリス盤)
言わずもがな、マイケルのお兄さんのスマッシュ・ヒット。当時マドンナと付き合っていたジェリービーンがリミックス。B面はマイケルとのデュエットTell Me I'm Not Dreamingのインスト入り。だからマイケルの声は入ってない。でもデュエット。

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Konk Your Life (1984年イギリス盤)
これはイギリスのアイランド・レーベルのライセンス盤だけど、オリジナルはNYCのスリーピング・バッグ。ガラージ・クラシック。ちょっとタイプが違うけど、同レーベルの、アーサー・ラッセルによるDinosaur L.とかLoose Jointsのように前衛的な雰囲気を保ちながら、かなりポップに仕上げていると思う。

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Alicia Myers You Get The Best From Me(Say, Say, Say) / I Want To Thank You (1981年イギリス盤)
B面の方が有名なこの12インチは、既に再発済み。レコードはオリジナル盤に限る、とは思わないけど、これはイギリス盤だし、本当はアメリカ盤が良かったなあ。でもオリジナルのアメリカ盤はそれほど高くないみたい。MKことMarc KinchenプロデュースでLa Treceによるカヴァーもあるし、Junior Vasquezプロデュース、David MoralesリミックスのRobin S.によるカヴァーもある。その他にももっと沢山カヴァー・ヴァージョンがありそう。

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Eddy Grant Time To Let Go(1981年フランス盤)
この人の曲も結構ガラージ・クラシックがあるので、つい買ってしまうんだけど、これはちょっと失敗。ジャマイカの牧歌的なポップス。これ以上のコメントはやめておきます。


e0074478_632425.jpgD Train The Shadow Of Your Smile (1983イギリス盤)
”Music” ”Keep On””You're The One For Me”などのヒットを持つD Trainによるスタンダード曲のカヴァー。リミックスはFrancois Kevorkian。悪くないけど、前述3曲から比べると地味。でも彼の曲ってどれも金太郎飴状態で、全部同じに聞こえるのは僕だけ?

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Yazoo The Other Side Of Love (1982年フランス盤)
失敗。イギリス盤で同じもの持ってた。買ったことを忘れていたくらいだから、曲も印象に残らない。ヴィンス・クラークも偶につまらない曲を書くんだという実例。

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 それからお婆さんのスタンドで、ドイツの老舗シュッコ社のウサギを発見。10ユーロと値段がついている。でも売っているのは娘の方で、本人がまだ戻ってきていないと言われて後で来ることに。一回りして戻り、娘に値段交渉をする。プラスチックの鼻がなくなっているのをネタに値切ってみた。結果は7ユーロ。でも後でネットを見てみたら、本当は裸じゃなくて服もあったようなのだ。もっと値切れば良かった。服も着ていて状態が良いと2万円、3万円は当たり前なので、まあ7ユーロだったら良いか。写真は洗濯した後の状態。特に耳が真っ黒だった。
 
 Yさんはまだ見続けたい様子だったので、暇潰しにもってこいのドーナッツ盤探しをする。一枚1ユーロ。6枚選んだのだが、売っている乞食のように汚いオジサンは僕に「何枚?」と聞かれて、僕は5ユーロに値切ろうと思っていたのでつい「5枚」と答えてしまい、後から「いや、6枚です。」と言うと、オジサンは5ユーロで良いよって言ってくれた。


e0074478_733458.jpgLisa Stansfield You Can't Deny It / This Is A Right Time (1989年フランス盤)
A面は新宿二丁目のゲイ・バーでよく掛かっていたのを思い出すな。B面はColdcutがプロデュースしていて、People Hold Onの延長線上にあって、これも大好き。グラウンド・ビートとハウスという当時の二大潮流に上手く乗れた成功例。

e0074478_734327.jpgDiana Ross I Thought It Took Little Time(1976年アメリカ盤)
ガラージクラシック、というのは受け売り。これで踊れるのかなあ、と思うけど。でもとにかく美しくて良い曲。アルバムを持っているが、当時のオリジナル盤で傷だらけ。パチパチいうので、こっちの7インチの方が音が断然良いかも。

e0074478_7343439.jpgPeggy Lee Fever (1983年フランス盤)
元Bow Wow Wowのアナベラとかマドンナもカヴァーしているスタンダード・ナンバーのオリジナル。58年作の再発で、当時のレコードを買うよりも音が良いはず。でもジャケがばっちい。

e0074478_734512.jpgDeee-Lite Power Of Love (1990年フランス盤)
見過ごせなくて買ってしまった。彼等の最大のヒット曲Groove Is In The Heartよりも、僕はこっちの方が断然好き。彼等はクラブ・ミュージックに根差しているという意味で、12インチシングルの申し子みたいな人達だったけど、ちゃんと7インチも存在していたことが不思議に思える。

e0074478_735177.jpgVan McCoy & The Soul City Symphony The Hustle (1976年フランス盤)
誰もが知っているディスコ・クラシック。ドラマ「Queer As Folk」のアメリカ版で、主人公の一人マイケルの母親と叔父がこの曲で踊るシーンがあったな。

e0074478_7354010.jpgStevie Wonder Superstition (1975年フランス盤)
オリジナル盤かと思ったら、72年発売曲の3年後の再発。でも70年代のレコードってやっぱり音が悪い。これは使えないな。曲は誰もが知っている超クラシック。


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目を付けていた60年代のコート掛けを買うかどうか決めに、フランス人のオバサンが出しているスタンドへ行く。コック帽を被り、胸元にビニール製のフォークとスプーンが付いている。顔の素材と頭のフェイクファーの具合から、多分イタリア製だろう。他に似たイタリア製の人形を持っているので。この手のコート掛けは何度か目にしているが、状態があまり良くなくて、しかも値段が高い。売っているオバサンは2ユーロと言い、値切って1.5ユーロまでになった。それで、目線をずらすと、そこにベカシーヌの人形がいた。ブルターニュ人のお手伝いさんベカシーヌは、フランスの有名な童話で、1906年に初めて登場したそうだからもう殆ど100歳。その人形は時代によって素材やフォルムが違うのだが、蚤の市情報誌で見ていたものと似ていたので興味を持つ。恐る恐る値段を聞いてみると、5ユーロという返事。ベカシーヌのコート掛けは持っているが、人形は持っていなかったので買おうかなと。顔が繕われているが、その他は問題ない。Yさんも買っておけば?というので、コート掛けと2つで5.5ユーロにしてもらって買う。


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 これまた既に持っているのだがディズニーのキャラクターのランプを買ってしまった。刻印がないので完全にパクリだろう。というかドナルドの顔が変。でも木製で、ハンド・ペインティングなので味がある。Made in Spainというシールが張ってあって、スペイン製だと判明。4ユーロを3ユーロに値切る。以前、このパクリシリーズでプルートのランプを1.5ユーロで買った。ミッキーマウスのランプはもうちょっと高かった気がするけど、ミッキーファンの友人の誕生日プレゼントであげてしまった。取って置けばよかったかなあ。
 それでYさんと一緒に僕の部屋へ。僕はベカシーヌの足に巻かれている毛糸が変に巻かれていたので直した。そして蚤の市情報誌「アラダン」を見たら、そこには全く同じ人形の写真があって、50年代のものだった。当時のタグが付いて、完全な状態で100ユーロ、と書かれていた。いい買い物をしたかも。まあ完全品ではないけどね。

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 最後にオマケ。シスターが店を出していたのだが、居眠りしていてその姿をパチリ。で、もう少し近づいて撮ろうと思って接近したら起きちゃって、慌てて逃げた。そうしたら「許可なしで撮影するのはいけません!」と怒鳴られた。怖かった。
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by tomoakishimizu | 2005-09-20 07:52 | パリ郊外の蚤の市 | Comments(7)

クマ三兄弟

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 初回でご紹介したクマの兄弟です。真ん中がこの前買ったクマ。体長は約15センチ。
 右のクマと出会ったのは、確か去年の冬。場所はド・ゴール空港近くのヴィルパントという街の古物市。ここは空港に近いので、地価が安く、ということは住民も移民が多い。売られているものはバッタものばかりで、古物を売っている店が殆どなかった。でも一軒、このクマを売っているフランス人夫婦のスタンドがあって、他にもクマがいたけど、この子に目が行き値段を聞いたら30ユーロ。かなり高く感じて、20ユーロに値切ったけどダメ。それでその日は諦めました。その後どこだったか忘れたけど、他の街での古物市にその夫婦が店を出していて、このクマさんは僕の到来を待っていたかのようにそこにいました。で、ながらく売れてないことをネタに値切り作戦をし、23ユーロくらいまでに落ちて買うことに。
 左の黄色いクマは去年の春に、マレ地区のブルターニュ通りの古物市で別のフランス人夫婦から20ユーロで買ったもの。その他にもこのタイプのクマが何匹かいたけど、一度に買える金額ではないので、泣く泣くこのクマだけ選びました。
 素材はモヘアだけど、もしかしたら羊毛ではなくて絹のモヘアかも。調査してみます。中綿は木を細く切った木目。目は真っ黒なガラス。針金が付いていて、当時はボタンとしても使われていたと思う。40年代くらいのもので、ドイツ製のぬいぐるみのようにリアルではなく、どことなく顔が歪んでいて作業が雑なのでフランス製だと思います。国民性が出てますね。それでもやっぱり可愛いので、他にも兄弟増やしていきたいな。
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by tomoakishimizu | 2005-09-17 20:32 | クマシリーズ | Comments(2)