実は今、パリのブローニュの森の中にあるバガテル公園で着物展が行なわれています。着物は、文化服装学院や文化女子大学を運営する文化学園所有の博物館が提供していて、普段目にすることができないものがたくさんあるので一見の価値あり。それはさておき、その着物展のために理事長ご一行様がパリにやってきましたが、パリの案内をしたのが僕でした。で、ヴァンヴの蚤の市に皆さんをお連れした時に、この箱を見つけて心揺さぶられ、本当は皆さんをケアしなくちゃいけない立場なのに、「先に歩いててください~」なんて言いながら値段交渉し、ついつい買ってしまったのでした。エヘ。
縦10cm、横15cm、高さ2.5cm。モーツァルトのようなヘアの男の子が、バルコニーにいる道化に会いに来ている様子が描かれ、「月夜の下に」と書かれています。何だかロミオとジュリエットのようですね。でも男の子同士というのがミソ。しかもお月さまが出ています。エロティックな意味が隠されているに違いない、と勘ぐるのは僕だけでしょうか。
売っていたのはフランス人のお兄さん。ヴァンヴの中でも場所代を払っていない一般人が勝手に店を出している、橋の上の無法地帯ででした。お兄さんはリュックサックに古い箱やらカンやらをたくさん入れて持ってきていて、それぞれに物凄く高い値段がついていましたが、大体5ユーロ前後でした。誰かからもらったか譲ってもらったかして、商売をしていたのでしょう。3ユーロに値切って、最終的に4ユーロに落ち着きました。傷がなくて、ほとんど完璧な状態であるにしろ、箱の中に鉛筆で書かれているもともとの値段は、なんと45ユーロでした!
1920年代のものとのことです~
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