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アストラカンのアンサンブル

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 3週間前の日曜日の話はまだ続きます。ヒヨコとアヒルのセット、わんわん物語の刺繍絵をかった街から、車で10分ほど行ったところへ移動しました。

 そこはプロの出店ばかりでしたが、見応えあるものが多かったです。このアストラカンのアンサンブルを見つけた店は、雨よけのテントも張らず、モノを地面に直接置いて売るようなラフなところ。フランス人のお兄さん2人がやっていました。

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 裏地にはカビが生えているし、ホコリだらけで手の施しようがないくらい汚かったし、ところどころ毛皮がはがれていましたが、もの自体は上質な感じで、コートのほかに帽子と防寒用マフまで付いています。50年代かそれ以前のものかもしれません。タグには、もう存在しないマドレーヌ地区の店の名前が書いてありました。それで眺めている間に、一体この人たちはどれくらいの値段で売ろうとしてるんだろう、という好奇心を持ち始めちゃった僕。
 
 恐る恐る聞いてみると、15ユーロという返事。「そうなんだ。高くないじゃん。ふ~ん」と思いながらMerciと言うと、「いくらだったら買う?」と言われ、それじゃあいつもの感じで言っちゃおうかなぁ~、ということで「5ユーロ」と返事をしてみました。お兄さんは固まっていましたが、もう一人のお兄さんに「5ユーロでいいか?」と聞いています。時間は6時近くで、市も終わりかけ。持って帰るのが嫌だったようで、5ユーロでOKになってしまいました。それで買うことに。5ユーロって言ってしまった手前買わないわけにはいかなくなった、というわけではなく、結局使えなくても、ある理由があって、5ユーロという値段は決して高くはないと思ったのでした。

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 毛皮ってクリーニングに出すとも凄く高いと友人に言われ、5ユーロで買ったものを150ユーロとか払ってクリーニングに出したくないと思い、自分で手洗いしてみることに。ウール用の洗剤だったらきっと大丈夫と思いましたが、結果はプラスチックのようにカチカチになっちゃいました。ネットでは「水洗いなんてもってのほか」と書いてありましたが、やっぱりダメでしたね。もちろんコート、帽子、マフ、全て廃棄処分です(涙)。

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 で、コートには上のようなフレンチジェットをつないだボタンが3つ付いていました。これだけでもけっこう価値があって、5ユーロは決して高くないと最初から思っていたのでした~。

日曜日シリーズ、明日で終了~

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by tomoakishimizu | 2008-05-26 23:09 | 装飾品 | Comments(10)
Commented by retrojunkie at 2008-05-27 04:36 x
カチカチってことは、フェルトとしての価値さえないってことなんでしょうか。
もしフェルトにできたら、ぬいぐるみの修繕に使えるのに・・・残念でしたね。
Commented by プリウス at 2008-05-27 20:32 x
残念でしたね。
日本ではレザーシャンプーという商品が開発されて販売されています。皮革製品を水洗いすることができます。
ホームページではムートンもO.K.とありました。ただ、毛皮となるとどうだか。。。
洗う前だったら、メールで問い合わせることもできたのに。。。
本当に残念です。
株式会社レザーシャンプー・プロダクツというところの商品です。今後の参考になるかもしれません。
Commented by toti-3 at 2008-05-27 20:54
え〜〜!、これ、人形の髪とか、切り刻んでバックにするとか、その他いろいろ使えそう、もう捨てちゃったの?
Commented by tomoakishimizu at 2008-05-28 00:58
retrojunkieさん、もちろんコートは小さすぎて着られないので、素材として何かに使おうと思っていました。でも本当、カチカチになっちゃいましたので、再生不可能でした。脂塗り込めばよかったかなぁ~。
Commented by tomoakishimizu at 2008-05-28 01:02
プリウスさん、実はそのレザーシャンプー、ネットで調べてあったんですよ。でもそんな素敵なものはフランスにはないので、「えいや~」で洗ってしまいました。
自分の服で、レザーものはさすがにクリーニングに出すようにしています。今回は古くて汚いものだったので、自分で何とかしようと思っただけなんです。結果は悲しかったですが、もう仕方ないですね。忘れることにします(笑)。
Commented by tomoakishimizu at 2008-05-28 01:05
totiさん、それがですね、革の部分がカチカチになったのは良いとしても、既に劣化が始まっていて、毛がボロボロとかたまりで抜けちゃう状態だったんです。やっぱり保存状態の悪い毛皮は買うものではないですね。今回勉強になりました~。
Commented by Lio at 2008-05-28 02:33 x
写真ではあの重量感とゴージャス感とホコリ感を出すのは難しいですね(笑)あれをもって帰ってきたともさんは凄いですよ~~~(笑)
Commented by tomoakishimizu at 2008-05-28 22:02
Lioちゃん、お借りしたカートのお陰もありますよ(笑)。っていうか、実はこの上の写真、洗った後なんだよね。あまりにも汚くて、部屋に入れられなかったの。もう毛皮はこりごりです~。
Commented by mao at 2010-12-17 15:43 x
アストラカン 、、、
羊の腹子(胎児)、または生まれたての子羊で作る毛皮。
もう少し大切に扱いましょうよ。
Commented by tomoakishimizu at 2010-12-19 09:41
maoさん、多分初めまして。コメント有難うございます。お言葉ですが、このアストラカン、すでに劣化が始まっていて、毛が抜けている状態でした。多分上手に洗えたとしても使えなかったでしょう。ですからこんな結果になってもガッカリしませんでした。人一倍モノを大切にしていると自負している僕です。このブログはそういう部分を知ってもらうという目的もあるのです。他人様から「大切に扱いましょうよ」と言われるのは実に心外です。
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