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神父用教皇帽バッグ

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 昨日のヒツジと同じ時期に作ったバッグです。女装の神父が、夜な夜な森へ出かけては淫涜を繰り返す、というストーリーの中で登場するのがこれ(なんじゃそりゃ、ですが)。

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 教皇が被っている帽子の形の紙芯に、蚤の市で買い集めた聖職者が着る袈裟用のブレードをパッチワークしたものを貼り付けてあります。貼り付ける前に、ガラスのビーズや木の芯にシルクの糸を巻きつけたビーズなどを刺繍。エンジェルちゃんは、顔部分がボタンで、これも吉祥寺の手芸屋さんで購入。どうもヨーロッパの戦前ヴィンテージのようです。羽部分は葉っぱのスパンコールを切って羽に見立てています。

 見ての通り、紫と黄色(あるいはゴールド)という組み合わせは、カトリックの聖職者の衣装によく登場するもので、特に紫は、仏教の中でも位の高い人が身に着ける色。色自体が高貴とされているようですね。プリンス然り?

 フリンジも黄色と紫が交互に織られているもので、教会のクロスなど使われていたものだと思います。フリンジの先には、ゴールドの吹きガラスを取り付けてあります。バッグ本体とフリンジの間には、黄色と紫のカットグラスが縫い付けてありますが、紫のブレードのせいで目立たなくなってしまいました。ちょっと残念。バッグの中は巾着になっていて、向かって左側に見える2つの飾りヒモは、元々巾着用に作られたもの。

 僕ってこういうのを作ると、どんどん足していきたくなる人間で、どうしても引き算ができません。ヨーロッパのテイストで作っているつもりが、段々ビザンチン風になってしまい、それって結局アラブじゃない?ってことになります。生まれたところは、人の人生に多大な影響を与えるんですね~(人事のようですが)。

明日は神父用ミュールを紹介します~

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by tomoakishimizu | 2006-11-13 22:28 | オブジェ作品 | Comments(11)
Commented by makibijou at 2006-11-14 10:05
ともちゃんの毒の効いたファンタジー、好きです。
デコラティブなのに、品よくまとまっていて素敵ね。
「牧師用ミュール」って・・・(笑)
Commented by kaorin at 2006-11-14 10:11 x
tomoちゃんへ
なんじゃそりや?のストーリーが素敵よぉ~!
牧師がミュールってゆう発想もチャーミングだわ!
私は最初にこってりさせすぎて、むりやりはぎとる?足し算すること多いですが、ともちゃんほど足せない!!(笑)
ほんとデコラティブなのに品があって・・・やっぱり作品にあらわれるものですね!
Commented by kaorin at 2006-11-14 10:12 x
tomoちゃんへ
間違えた!さっきのコメント足し算じゃなくて引き算です!!(失笑)
Commented by musimusi-miyabi at 2006-11-14 11:32 x
tomoさんへ
 なんだか判らない物好きの私にとって・・・・たまらないBAGです☆
 へんてこりんなストーリーみたいですが、色っぽい牧師様って金髪なの?やせてるの?それともぽっちゃり?それとも筋肉質?手がすごく綺麗な人?
Commented by pompomdao at 2006-11-14 13:48
きゃぁ~。淫らと清らかさの競演ですね~。ビザンチン風・・・そうですよね~、でも、和のテイストも入っている気がします。歌舞伎風っていうか。
私も足し算しかできなくって、ついついごちゃごちゃして混沌とした作品になりがちなんですけど、友くんさんのは見事に「ええ頃合」に足し算が完成していると思いますよ~。欲しいです!コレ。
Commented by a.s. at 2006-11-14 20:55 x
ともくんの作品、久し振りに拝見しました。
作りの細かさは以前と変わらずで、とっても綺麗ですね。
配色がいつも感心させられます。

作品が生まれたところに影響している…言われてみて私もなるほど~と思います。
昔の作品で、ブルーのオブジェ靴もエキゾチックで、何となくアラブ風でしたから。
Commented by tomoakishimizu at 2006-11-14 21:55
makiさんありがとう~。そう、「毒とセックス」は僕の課題なのです!と大袈裟に書いてみました。デコラティブであることも重要なんだけど、時々自分でもお腹いっぱいになるこがあって、どうにか引き算できないか思案中~。
Commented by tomoakishimizu at 2006-11-14 22:00
kaorin、そうかしら~品があるかしら~?でも数年前の僕を知っている人たちは・・・。フッフッフ、品もへったくれもなかったですね~。足し算引き算は大切なんだけど、僕の場合はもう少し訓練が必要そう。
Commented by tomoakishimizu at 2006-11-14 22:02
musimusi-miyabiさん、その牧師のストーリーはちゃんと物語として書き留めているわけではないので、ディテールは決まっていない状態です。実はパリで同人誌に参加しているのですが、今度はその牧師をテーマに書いてみようかなと思いました~。
Commented by tomoakishimizu at 2006-11-14 22:10
むっしゅぼぶさん、そうか~歌舞伎か。確かに鳥居清光の歌舞伎の看板絵に憧れた時期がありましたよ。
でもむっしゅぼぶさんが作っているリースも、確かにゴテゴテしているけど、僕は好きです。最近ではバラのリースが素敵でした~。
Commented by tomoakishimizu at 2006-11-14 22:16
アツコちゃん、お久しぶり~。
あのブルーのオブジェ靴は魚をイメージしているんだけど、やっぱりゴテゴテチマチマしていて、アラブなんだよね。アラベスク模様に通じるところがあるかも。ヨーロッパの唐草も、アラブからの影響があるので、結局はアラブ世界が基本なのかもね(今確認しちゃいました)。
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