取材のために久々にヴァンヴの蚤の市へ行ったら、思いがけず出会ってしまった花器。過剰な程の装飾ですが、ここまでいくと逆に清々しくも感じられます。それはないか。
おそらくは、上の写真の向きが正面でこちらが背面。全く手抜きせずに同じピッチでバラで彩られています。よく作ったなぁ。
王冠と3枚の葉のバックスタンプは、テューリンゲン州にあるVon Schierholzという、まだ存続しているドイツの窯のもの。年代は1910年以降ということだけわかりました。おそらくは1910~1920年の間ではないかと思います。この窯は細かな立体的造形が得意で、オジサンの顔だったりサルだったりするビール用のマグカップが有名なのだそう。それは要らない。
バラはやや欠けがありますが、この種のものとしてはかなり良い状態です。ところで、『少年と薔薇』というタイトルに、ちょっぴり背徳を感じるのは僕だけでしょうか。
装飾過多なのに、さらに内側にバラが描かれています。かなりキッチュですが、マダム受けを狙って名古屋まで運び込みます~。
ロココ信奉者集まれ~人気ブログランキングへ