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花器:少年と薔薇

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 取材のために久々にヴァンヴの蚤の市へ行ったら、思いがけず出会ってしまった花器。過剰な程の装飾ですが、ここまでいくと逆に清々しくも感じられます。それはないか。
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おそらくは、上の写真の向きが正面でこちらが背面。全く手抜きせずに同じピッチでバラで彩られています。よく作ったなぁ。  
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 王冠と3枚の葉のバックスタンプは、テューリンゲン州にあるVon Schierholzという、まだ存続しているドイツの窯のもの。年代は1910年以降ということだけわかりました。おそらくは1910~1920年の間ではないかと思います。この窯は細かな立体的造形が得意で、オジサンの顔だったりサルだったりするビール用のマグカップが有名なのだそう。それは要らない。
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 バラはやや欠けがありますが、この種のものとしてはかなり良い状態です。ところで、『少年と薔薇』というタイトルに、ちょっぴり背徳を感じるのは僕だけでしょうか。
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 装飾過多なのに、さらに内側にバラが描かれています。かなりキッチュですが、マダム受けを狙って名古屋まで運び込みます~。

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by tomoakishimizu | 2017-07-21 23:16 | 調度品 | Comments(4)
Commented by やす at 2017-07-22 21:03 x
友くん、こんにちは。『少年と薔薇』かあ・・・「三島由紀夫」とか「ヴェニスに死す」とかいろいろと脳裏に浮かんでまいりました(笑)。
Commented by tomoakishimizu at 2017-07-23 00:33
やすさん、ちょっぴり御無沙汰しております。僕は稲垣足穂の少年愛の美学と薔薇族のことが頭の中をグルグルしてました~(笑)。
Commented by やす at 2017-07-23 18:58 x
友くん、こんにちは。稲垣足穂は存じ上げておらず、いろいろ検索してみて「あらあら・・・すごいわ、この人」と恐れいりました(笑)。薔薇族なんて懐かしい言葉を見ると、十代の頃の甘酸っぱい記憶が蘇ります。もう30年も経つのか・・・(涙)。
Commented by tomoakishimizu at 2017-07-23 22:19
やすさん、稲垣足穂は高校生の頃に読んだので、ほとんど覚えていません(笑)。薔薇族は初めて中古本屋で見かけた時、物凄く衝撃を受けました。まぁ、みんなそうか。
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