パリ郊外の古物市で購入した真鍮製のネコ型ブックエンドです。大きさが違って見えますが、同じ型を使っているはず。売り主のマダム曰く、60年代のものだそう。
他人同士ならぬ他猫同士。本を挟んだ時にオブジェ(この場合はネコ)が内側ではなく、外に向いているのが珍しいかもしれません。何だか寂しい感じがするのはなぜ?
さて、このブックエンドの出所などについて一言二言。市が立った場所は、郊外といっても地下鉄で行けるところで、それだったらと思って行ってみたのですが、思いのほか駅から遠く、見た感じ殺伐とした、とてもキレイとはいえない地区でした。ほとんど白人がいない移民街。古物市では、皆さん、家から思い思いの物を持って来て売っているのだけれど、どこを向いても買うものがなさそうな感じ。でもそんなつましい地区にも小銭を持っている人がいるもので、先述のマダムも例に漏れず、結構なものを揃えていました。マダムは当然白人で、やっぱり白人はなんだかんだいって裕福ですよ。移民とは比べものになりません。で、そのマダムはこのブックエンドを競売所で買ったそうで、「本当に良いものなんだから負けないわよ~」と強気。高かったけれど、言い値で買わざるを得ませんでした。かといって高く売れないだろうしなぁ。重いのに利益の出ない難しいアイテムです~。
ブックエンド2組購入で泣いて帰りました~人気ブログランキングへ