フローラルモチーフのサルグミーヌ産ソーストレイ

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 パリ市内の古物市で見つけた、フローラルモチーフが美しいソーストレイです。「わぁ~、キレイだなぁ」と思って手に取ったのが運の尽き。売主のフランス人のオッサンは長年の顔見知りですが、その時すでに壊れ物厄介払い態勢に入っていて、「もう今日は閉店だから買っていけ~!」と押しまくられました。ま、最初から買うつもりでしたが。

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 サルグミーヌ製なので陶器です。モチーフのアウトラインだけ印判で、あとは手彩色。淵のローズピンクのケバケバ(?)もハンドペイント。こちらのバックスタンプは1870~1919年まで使われていたものだそう。

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 それで調べたら、このソース入れ、それなりにいわれのあるものでした。底面には窯の刻印以外に「H Dannreuther Nancy」のスタンプがありますが、これが中々凄いのです。こちら、あのエミール・ガレの叔父さんがナンシーで経営していたガラス・陶磁器専門店のことだそう。そしてこのソース入れは、当時サルグミーヌに作らせた別注品でした。エミール・ガレの作品も販売していたその叔父は、1900年に店を親族に明け渡しているので、こちらのソース入れは19世紀末のもので間違いなさそうです。

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 そんなストーリーを聞くと、ちょっと良いかも、なんて思いませんか? でもですね、売り辛いのですよ。この種のソース入れは。以前、ソース入ればかりを売っているスタンドが毎回古物市で出店していましたが、みんな「素敵ね~」って言うだけで、誰も買っていませんでした。フランスだってこうなんだから、日本で苦戦するのは当たり前です。

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 今時お菓子用のソースを入れるためにこんなもの使わないし、カレーのルーとかは色が沈着するので料理に使うには面倒。ということで、アクセサリートレイくらいしか用途が思い浮かびません。まあ、それでいいのでしょう。もしくは、昨日のスープ鉢と同じく、テーブルコーディネイターか料理研究家頼みですね~。

あ、お花生けてもいいかも~
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by tomoakishimizu | 2015-12-19 00:33 | 生活用品 | Comments(0)
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