ルルドのオルゴールランプ

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 ちょっとした壮大な愚痴。日本から戻ってきたら、自分の部屋のドアに水道水のメーターの数値を書き込む返信ハガキが挟み込まれていました。日本滞在中に検針員が来たようです。フランスでは電気も水もガスも、すべてメーターが部屋の中にあります。日本人の皆さんは何で?って思うでしょうが、もし外にメーターがあったら、自ら壊して「誰かに壊された」といって支払を拒む人が出てくるからってフランス人に説明されました。「わぁ、この国ったら本当にお互い信頼してないんだなぁ」なんて驚いた記憶があります。とにかく、一々検針員が部屋に来るわけですよ。面倒な国です。それで自分でメーターを見て数値を書き込みましたが、これが大変な作業。去年、僕がパリにいない間に行われた上水道の工事のせいで、メーターの位置が変わってしまい、ベニヤ製のカバーが邪魔して肉眼では見られず、デジカメで撮影しないとメーターが確認できないのです。とにかく1と7の区別がつきにくて一苦労。そうして今朝、ハガキを出そうとしたら、いつも出しているポストの投入口が郵便局のマーク入りのガムテでグルグル巻きにされて塞がれています。どういうこと?と思って郵便局へ。そうしたらそこでも同じ状態。仕方なく、局内に入って局員に直接手渡しました。「あのポストどうしたの?」と聞いたら「配達員達がやったことだから私たちは知らない」だって。分業が進んでいるフランスでは、他部門のことは知らぬ存ぜぬが通用すると思っている人ばかり。これ以上聞いても埒が明かないと思って諦めました。それからアリーグル市場へ行きましたが、バスチーユ広場でのデモ行進のせいで、迂回したためいつもより時間がかかり、帰る頃にはバスは全く来なくなっていて、仕方なくリヨン駅まで歩き、別の線で戻ってきました。全部で2時間半かかりました。全て自分本位のフランスならではの出来事。日本では絶対に起こりえないことがこうも続くと、20年以上も住んでいて慣れているはずの僕でも辟易となります。でも、未だに馴染めていない自分がいるのを確認し、なぜだかホッとするのでした~。

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 散々愚痴って懺悔、というわけではありませんが、神聖な気持ちで今日はこちらをご紹介します。聖地ルルドのお土産品として、1920年代に販売されていたオルゴール付きランプです。一昨日、パリ市内で行われていた古物市で購入。おそらくはホワイトメタル製。19世紀中頃、村娘ベルナデッタ・スビルーが聖母マリアを見たというエピソードがテーマになっています。書くと長くなるので、ウィキしてみてください。

 ランプが点くかどうかを確認できないのは仕方ないとしても、オルゴールが動くかどうかくらいは確かめられたのですが、それすらもせずに慌てて買ってしまいました。結局、オルゴールは鳴ったし、ランプも点きましたけど。で、オルゴールの曲名は何だかわからず。アヴェ・マリアでないことは確かです。

 もちろん、宗教的に興味があるわけではないですし、「ルルドグッズは日本で売れるよ~」という友人のアドバイスを鵜呑みにしているわけでもないのですが、何だかこのランプには魅力を感じてしまいました。お土産品といっても戦前のものなので、それなりに時間を掛けて作っていることがわかり、それなりに重厚感があります。オルゴールとランプを兼ねているというのも、何だかお得な感じがして良いのかも。宗教物をしてお得って表現するのもなんですけどね~。

部屋の片付けが1mmも進んでない…
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by tomoakishimizu | 2015-06-16 23:14 | 調度品 | Comments(8)
Commented by ちまりん at 2015-06-17 11:08 x
2時間半の修行?!お疲れさまでした。日本が住みやすい分、海外では肉体的精神的にタフでないと暮らせないですね。先頃初訪パリしまして、アリーグルを散策しました。ともくんとすれ違うかな、なんて探してしまいました(笑)
Commented by tomoakishimizu at 2015-06-18 22:41
ちまりんさん、2時間半頑張ってきました~。海外での住みやすさと日本での住みやすさは全然異質で、どちらも捨て難いのですが、最近はフランスのマイナス面が気になって仕方ありません。
アリーグルは、店開きしてないと困るので、割りと遅い時間に行っています。あのゴミの山から何か見つかりましたか?
Commented by ぐり at 2015-06-18 23:04 x
友くん、お疲れ様です。この手の話を聞く度に、日本人が神経質過ぎるのか外国人がいい加減過ぎるのかよくわからんな~、と思います。
って言うか、こんないい加減なことがまかり通るなんて、ある意味羨ましいかも・・・。
Commented by ゆうたんママ at 2015-06-19 10:37 x
友君様
ルルドで思い出しました。一昨年の夏通販横浜のネットshopでルルドのお水が入ったマリア様のプラスチックに入った商品注文して先払いだったので、コンビニからお振込みさせて貰ったのに、商品が届かず。返金して下さいと口座番号書いてメールしましたが、音沙汰無しで詐欺に合いました。まだ領収書は残っています。電話をかけたら、留守番サービスセンターにお繋ぎしますと言われて、何回かけても。4,000円ちょっと支払ったのに悔しいです。やはり自分で見て購入しないといけないなぁと思いました。
Commented by tomoakishimizu at 2015-06-19 22:01
ぐりちゃん、本当のことを書くと、フランス人がここまでいい加減だから、それに助けられてフランスにいられている部分もあるんだよね。だから一概に批判ばかり出来ないんだけど。
日本人ももうちょっといい加減になったらバランス取れてくるかなって思います~。
Commented by tomoakishimizu at 2015-06-19 22:07
ゆうたんママさん、僕の場合は、やはり実際にものを見て買って頂きたいし、それにまつわる説明もちゃんとしたいので、通販はしないことにしています。
委託で渋谷のお店Unikkに置かせて頂いていて、商品によっては通販になっていますが、店主はパリにいた人で、古物については造詣が深いので、それがたとえ通販でも安心して任せています。彼らは店舗も構えているので雲隠れすることは無いですし。
やはり、ある程度自分の脚で見に行かないと、納得の行く結果は得られないというのは、昔とあまり変わっていないのかもしれませんね。
Commented by ちまりん at 2015-06-19 22:36 x
なるほど。仏には仏の良さがあるんですね。他人に過度に干渉しないのかな、仏人は。アリーグルは午前中に行きました。だからまだ店が少なかったんですね。確かにゴミのようなモノもあり、探し出す楽しみがあります。是非リベンジしに行きたいものです。
Commented by tomoakishimizu at 2015-06-20 23:08
ちまりんさん、フランス人は過度に干渉しない代わりに、他人への迷惑を顧みない人も多くて良し悪しです。良し悪しは日本人にもありますけどね。アリーグルは全部ゴミに見えるけれど、中にお宝が隠れていたりするので病みつき。野菜と果物も買えるので、僕にとっては一石二鳥な市場なんです。
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