60年代の壁掛け時計

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 明日は5月1日でメーデー。日本では“春闘”という言葉と共にニュースで連呼されるくらいで、あまり馴染みの無い日ですが、社会主義のフリをしているフランスでは立派な祭日です。例年通り、街中にスズランを手にした人で溢れ返るのでしょう。どうしてメーデーにスズランなのか良くわかりませんが、偶々時期が重なっただけのようです。ということで、明日は仕入れに出ることにし、当初行く予定にしていたアリーグル市場は今日行くことにしました。でもあいにくの雨。蚤の市は1軒だけしかやってませんでした。仕入れはあきらめて野菜と果物を買い込み、気になっていた閉店セール中の近くの家具屋へ。バスチーユ一帯は昔から多くの家具職人が住み着き、フランス革命時に最も熱くなったのがその職人街だったのだそう。で、いまだにその名残が散見できるものの、古臭い家具しか扱わず、時代の流れに乗り遅れた店は潰れる運命に。で、今日伺ったお店もそんな感じ。その昔は高級家具店として名を馳せたんだろうなぁ、と思わせるほどの立派な門構え。地下と地上階、そして2階の3層構造で、家具を置くにしても無駄に広くて落ち着かない感じです。僕だったらこのスペースをどう有効活用するだろうか。レストランにしたら人件費が掛かって大変だろうから、バスチーユという場所柄、クラブだとしっくりくるかも。店主のオッサン多分ゲイだろうから、このまま物件をキープして、ちょっとハードなゲイクラブとかサウナにしても流行りそう〜。あ、でもインターネットのせいで人なんか来ないか、なんてゴチャゴチャ思いながら商品を物色。全品40%オフ。でも欲しいと思う物が全然無くて困りました。しかも目玉が飛び出るほど高い! すでにヴィンテージ以上になっているようなススけた額縁が普通に500ユーロ。細工が施されているシノワズリーの棚が10000ユーロとかしてて、これじゃ潰れるわな、なんて。仕方ないので天井を見上げると、古めかしい、ホコリだらけの、でも素敵なシャンデリアがたくさん吊るされています。中でも横広がりの小さめのシャンデリアが可愛らしく、お値段を聞いたら2000ユーロで可愛くない。4割引で1200ユーロですって。本体はブロンズで、装飾はボヘミアのクリスタルとはいえ、無理…。蚤の市にどっぷり浸かり切っている僕にとっては、このお店の値段は夢のよう。オッサンに「若いねぇ」とお世辞を言われ(年齢を聞かれて素直に44歳って答えた僕)、「また来て頂戴」なんて色目を使われたけれど、無意味に高過ぎるのでもう行きません。4割値引きというのは実はウソで、元値よりも高くして4割引と謳っているのかも、と疑ったり。安さ至上主義に慣らされてしまっている現代人にとって、本当に価値のあるものを見出すことが難しい時代になってるのかも、なんて思ったりしたのでした。

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by tomoakishimizu | 2015-04-30 23:47 | 調度品 | Comments(0)
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