こちらは先月末にヴァンヴで見つけた、イノック・ウェッジウッド社による陶製プレートです。ウッドランドと名付けられたモチーフの様式は、中国陶磁器からの影響が見られるヴィクトリアン。フランスの印判よりも緻密で重厚なところがイギリス的。ということで、19世紀の作かしら、と淡い期待を胸に購入。
このイノック・ウェッジウッドのバックスタンプを見た瞬間、グリーンやブルーの地に白いレリーフモチーフが乗る、マットな仕上がりのジャスパーウェアで有名なウェッジウッドと同じ会社だと思いましたが、ちょっと惜しかった~。というか、全然違った~。
このイノック・ウェッジウッド社のイノック・ウェッジウッドは、ジャスパーウェアを生産するウェッジウッド社の2代目のジョサイア・ウェッジウッドの遠縁にあたるのだそうで、それぞれ別会社でした。イノック・ウェッジウッド本人は19世紀に活躍し、20世紀になるのを待たずして没。会社は当初ウェッジウッド&Coを名乗ってましたが、1965年にイノック・ウェッジウッドLtd.となったのだそう。その後、1980年にジャスパーウェアのジョサイア・ウェッジウッドに買収されているため、ブランドとしては存在しません。ちょっとややこしいですね。
よって、このお皿は1960年代のもの。なんだぁ、50年くらいしか経ってないのか~。でも素敵だからいいや~。という、自分を納得させるいつものパターン。こうやって身銭を切りながら、失敗を繰り返さないとスペシャリストへの道は開けないのでしょう。まだまだガンバレ!
ま、今回はそんなに失敗じゃないか…人気ブログランキングへ