パリ焼のハンドペイント・ジュエリーケース

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 パリ市内の古物市で見つけた、ネイビーブルーがセーブル焼を髣髴とさせるジュエリーケース。手の届く値段だったので、何気なく購入しましたが、今さっき調べたら結構なお品だったことがわかりました。

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 現物は日本へ運んでしまったので正確な大きさはわかりませんが、縦8cm、横13cmくらいで、この手の磁器ケースにしては大きいです。
 
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 外も中も全てハンドペイント。19世紀のパリ焼やマイセンのような緻密なデッサンではなく、割とササッと描いた感じ。

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 底面。金色のバラのようなデッサンは、おそらくリモージュのバックスタンプがあったのをゴールドのペイントで消したものと思われます。パリ焼はリモージュから運ばれた本体に絵付けをするのが慣例で、最終生産地であるパリを示すためにリモージュの文字を消したのでしょう。「パリにて全て手によって絵付けされた」という一文が添えられています。絵付けはル・タレック。カミーユ・ル・タレックによって設立されたアトリエで、エリザベス女王など世界中の王族から注文を受けるほどの技術を誇り、長年ティファニーともコラボレーションしていたのだとか。彼の死の直前の1990年には、アトリエはティファニーに買収されています。現在もアリーグル市場の近くにアトリエがあるそう。

 アルファベットの組み合わせによって年代が特定できるようになっていて、BBというブルーの文字から、こちらのケースは1954年の制作であることがわかります。そしてこちらはチョコレートメーカー、マルキーズ・ドゥ・セヴィニエのために制作されたのだそう。ということは、チョコレートケースだったのかも。それはともかく、丁度60年前の作品で、カミーユ・ル・タレックが生きていた時代の貴重なものだとわかりました。

 う~ん、こんなに立派なものだとあんまり安売りできないなぁ。どうしましょう。そもそも、これを欲しがる人いるんだろうか、なんて思い始めてます…。

売れなくても持ち続けます~
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by tomoakishimizu | 2014-11-05 21:43 | 調度品 | Comments(0)
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