ヴィクター&ロルフのショーはいつも通り、チュイルリー公園内の特設テントで行われました。今回はランウェイに街灯を設置し、中央分離線を描いて道路のようなイメージにしていました。
ショーを見終わっ直後は、何だか地味で面白味に欠け、もの凄く売れ線のつまんないコレクション、なんて蔑んでいましたが、ファッション通信の原稿を書くに当たって写真をジックリ見たら、かなり凝ったことをしていて意見を改めました。
1月に行われたオート・クチュールのように、オーガンジーにカットした布をボンディングしてモチーフにし、ベストを着ているように見せたり、ドレープを描いたりして、得意のトロンプルイユ(だまし絵)効果を出しています。また、アラン模様のニットモチーフを張り付けているものも登場。それぞれが、ヴィクター&ロルフらしいアイデアに満ちています。
ただ、差し色にブルーや赤を持ってきて目先を変えているのはいいのですが、全体的には華やかさに欠けてたかも。
ヴィクター&ロルフといえば、サントノーレ通りを歩いていたら、ホテル・マンダリン・オリエンタルの真ん前に立派なブティックができていてビックリしました。サントノーレ通りには雨後の竹の子のごとく新しい店がたくさんできてますが、今の世の中服を売ることがどんなに大変なことか、みんな自覚してるのかなぁ、なんて余計なことを考えちゃいました。まぁ、観光客がたくさんいるので問題ないのでしょうが。
明後日日本へ出発です~(汗)