ケンゾーのショーは、オペラから程近いリヨン銀行本店だった商業施設を舞台に行われました。ランウェイでは、真っ二つにカットされた家々を街灯が照らしていて、とてもミステリアスな雰囲気。一応デヴィッド・リンチの映画のイメージだったみたいです。テーマはアメリカの北西部。
コレクションは、アイテムそれぞれが良く練られていて充実していたと思います。こちらはリンチの映画で度々見られるネオンをイメージしたプリントのブルゾン。毎回登場する独自のモチーフは、今回ビスとかクギ、トンカチやナイフなどのパーツ・工具類で表現したモンスターでした。今一つピンと来なかったです。
こちらのコートは違いますが、今回登場したコートやブルゾンは、基本的にすべてニットリブの付け襟が合わせられていました。それぞれ別売りで、付け襟の種類は豊富。自分で選んで組み合わせられるのだそう。
ニットにビニールコーティングしたコート。う~ん、これは結構直ぐにはがれてきそう。
モデルたちはこんな風に階段に大集合。左横にいる2人がデザイナーのウンベルト・レオンとキャロル・リム。
ショーに集中しながらも、僕ったら「この家のオブジェ、ショー終了後はどうすんだろう、捨てるのかな、勿体無いよなぁ」とか思っちゃって、夢もへったくれもない気分。たった10分のためにもの凄いエネルギーとお金が消えるわけですからね。本当、パリコレのショーはコスト高すぎ。そしてそれが服の原価に上乗せされるんですよ。切ない…。
でもパリコレやらないと売れないしな~