結局、ラストとなるマーク・ジェイコブスによるルイ・ヴィトンのショーには招待されず、モンクレールがパリコレ最後のショーとなりました。ま、他にも見ているので厳密には違うのですが。会場は相変わらず元コルドゥリエ修道院のホールで、ランウェイはジャングルのように熱帯植物でデコレーションされていました。
基本的に春夏ではダウンを使わないのでシンプルなシルエットとなり、そこにデザイナーであるジャンバティスタ・ヴァリらしいプリントが使われ、装飾が施されるというスタイルが続いています。今回はゴージャスな羽使いが目立ち、ゼブラやパンサーなど、アニマルモチーフのアイテムが沢山。
途中でスケボー少年たちが飛び出してきて、ヒップホップスタイルのモデルが登場。
そして最後はやっぱりアニマルモチーフで締め。モンクレール・ガム・ルージュって、パリでは中々買えないラインでしたが、パリコレ期間中にオープンしたビッグな新店舗ではモンクレールの全てのコレクションが揃うようです。
トドメでゴリラがスケボーに乗って登場。会場からは大きな歓声が上がりました。そんなに盛り上がるようなことかなぁ~。
今回は毎日1つか2つのショーしか見られず、自分でも何だかよくわからないパリコレでした。僕だけがそんな目に遭っているのかと思ったら大間違いで、招待されるショーの数がガクンと減っている中堅のジャーナリストやスタイリストが僕の周りには少なくなく、自分だけじゃないんだったら仕方ないか、なんて思ったり。かといって、招待されなかったメゾンのコレクションを見にショールームへ行ってみても、これだったらショーを見ずに済んで良かった、なんて思うことが連続的に起こり(ランバンは違ったけど)、僕にとってファッションとは何ぞや、と考えさせられる微妙な現状にあります。全てのシステムがひっくり返って原点に戻らないと、新しいものを創造するのは難しいのかなぁ。ということは、随分前から思っていることなんですけどね~。
明日から古物に戻します~