フランスの東に位置するフランシュ=ジュラ地方のサラン・レ・バンという町の窯で作られた、黄色のマツボックリが可愛らしいコーヒーポットとカップ&ソーサーセットです。ミルクピッチャーと砂糖壷付き。
ちなみにこの地方の陶器窯は1988年を最後に閉鎖され、もう生産はされていないそう。
フォルムとモチーフからすると、1930年代と思われます。カップ&ソーサーは全部で12脚あったはずですが、カップが6つ無くなっていて、残っている6つのうち1つに欠けがあります。ソーサーは10枚。一番手前の砂糖壷は、フタの裏側に一カ所欠けがあります。と、やや難はあるものの、全体的にはまずまずの状態。
そうそう、陶磁器といえば、以前ご紹介した
リモージュの12角のお皿ですが、60年代ではなく、1930~40年代のものでした。
阪急うめださんで、皿をしげしげと眺めている女性がいたので「こちらは60年代のリモージュです」と言ったら、人を小馬鹿にするような嘲笑的な表情をしたので「何か?」と聞くと「そんなに古くないと思う。私あちら(フランス)に住んでるのでわかります」と言います。「ではいつの時代だと思います?」と聞くと「近代」という返事。その女性、反論する間もなく「今急いでいるので」とササッと立ち去ってしまいました。
それで頭に来て、隣のボタン専門ブースのエリックに「これっていつの時代のもの?」って聞きました。陶磁器を扱っていたこともあるという彼は「30~40年代」という返事。
部屋に戻り、ネットでちゃんと調べたら、ポールアットという窯は1928年から1944年までしか存続していなくて、正にエリックの説が裏付けられた形。さすが20年のキャリア。
ま、僕の60年代という説は違っていましたが、新しいものを古いものと偽ったわけではなく、あの女性には未だ腹を立ててます(僕ったらとことん根に持つタイプ)。今度パリで見かけたら、とっ捕まえて反論してやるつもりです~。
なんちゃって~(実は本気)