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アトリエ・ヴェルサーチ 2012秋冬

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 今日からクチュールの記事をアップしていきます。初回はドナテラ様によるアトリエ・ヴェルサーチ。前回はボ・ザール(国立高等美術学校)のホールでショーを行いましたが、今回は修復工事のために今夏でクローズする予定のホテル・リッツのプールが会場でした。ここはドナテラ様の兄上、ジャンニ・ヴェルサーチがクチュールショーを行っていたことで知られ、ファッション業界の人にとってみたら「アトリエ・ヴェルサーチのショー=リッツのプール」という図式が直ぐに思い浮かぶ特別な場所なのです。

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 この日は正にヴェルサーチ祭りという感じで、7時30分と8時30分の2回ショーを行い、更に9時からは内輪だけの着席パーティ(もちろん呼ばれてない)がリッツ内のレストラン、エスパドンで開催され、更に22時半からはアフターパーティが催されるというゴージャスさでした。

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 コレクションは、「脱構築と再構築」というアイデアを軸にしながら、様々な要素を加えてシルエットを作り上げるという、結構実験的なもの。ま、ラインはいつも通りのヴェルサーチなんですけどね。色々なところにタロットカードのモチーフが散りばめられていました。

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 布をカットしてラミネート加工みたいに薄いフィルムを重ねてピカピカにして服にする、みたいなドレスが結構ありました。ヴェルサーチって、前々からプラスチックやビニールなど、あまり服に用いない素材を積極的に使ってたりします。

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 なんかこの辺まで来ると、コレクションの内容が大体わかりますよね。要するにヴェルサーチシルエットの服なんです。

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 何かに似てるなぁって思ってよくよく考えたら、レバノン人クチュリエのエリー・サーブのオート・クチュールに似てました。でも本当はエリー・サーブがヴェルサーチに似てるんですけどね(笑)。とにかく、手作業の素晴らしさを残すという意味でも、伝統工芸として続けて欲しいです。

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 ハイ、ドナテラ様です。僕がドナ様って呼んでたら、ドナ・サマーと勘違いされたので、面倒でもドナテラ様と呼ばないと混乱しそう。腕の筋具合がマドンナのそれとは違って凄いですね。

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 ヴェルサーチといえばセレブです。左から、ジェシカ・アルバ、ピアース・ブロンスナン、そしてファン・ビンビン(当日はビン・ファンファンだと思い込んでた)。レミントンスティールを毎回チェックしていた僕としては、ピアース・ブロンスナンを目の前にして感無量、ということもなく、「何だか分厚くなったなぁ」と冷静な視線を向けてしまいました。そういえば、つい先日、エリザベス・テーラーとロック・ハドソン主演のミス・マープル(アガサ・クリスティ作)シリーズの『鏡は横にひび割れて』に、一瞬だけ出演しているのを発見して嬉しかったです。セリフはゼロで、エリザベス・テーラーの胸に顔をギュッと押し付けてました。

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 食事に招待されてない僕は、リッツのラウンジで原稿を書いて時間を潰し、22時半にいざパーティへ。会場はショーと同じく、プールのスペースです。奥の方はVIPスペースで(もちろん僕は入れない)、ドナテラ様をはじめとするセレブが大集結。ドナテラ様は白いドレスに衣装替えしての登場です。ドナテラ様、ちょっと怖い。もうちょっと怖くない写真を撮ろうと思って、何度もトライしましたが・・・。

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 やっぱり怖い~。『捕えられた宇宙人』みたいなショットが撮れてしまいました。「お身体大事にしないといけませんよ」って言ってあげたかったです~。

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 オマケ。ミラ・ジョヴォヴィッチ、踊りくたびれ、ハイヒール脱いでくつろぐの図。胸がはみ出てきてもお構いなしでした。

やっぱり業が深いヴェルサーチです~

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by tomoakishimizu | 2012-07-16 22:26 | パリコレ | Comments(2)
Commented by やす at 2012-07-17 09:20 x
友くん、こんにちは。

ドナ・サマー(笑) 不意を突かれて笑ってしまいました。

私はエリー・サーブの「変わりばえのしないデザイン」が好きなのですが、その源流はヴェルサーチなんですね。

ところで、ファン・ビンビン。毎年カンヌ映画祭で面白いドレスを着てるのですが、一度も女優として見かけたことがありません。でもこういうセレブの集まるイベントにはよく見かけるので、そういうコネクションがあるんでしょうね。
Commented by tomoakishimizu at 2012-07-17 22:47
やすさん、ドナ様をドナ・サマーと間違えたのはファッション通信のカメラマンアシスタントで、仏人男性でした。
エリー・サーブ、本当に金太郎飴で、今回ファッション通信は他の若手デザイナーを取材したので、エリー・サーブのショーは行きませんでした。でもその他のデザイナーのコレクションが最悪だったので、やっぱりエリー・サーブに戻したら?って提案しておきました。変わり映えしないですがキレイですよね。
エリー・サーブはヴェルサーチとヴァレンティノの流れを汲んでいると思います。レバノンはイタリアの方が近く、やっぱり文化的に近い感覚なのかも。
ファン・ビンビンって、何か後ろ盾があってああいう場所に来ているのは確かでしょう。フィクサーみたいな人と懇意に違いありません。って勘ぐり過ぎでしょうか。
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