『ティエリー・ミュグレー』改め『ミュグレー』のコレクションは、多目的スペースのエスパス・コミーヌで行われました。
コレクションは海や海の生物のイメージを持たせながら、ティエリー・ミュグレー全盛期を思わせるスーツがたくさん発表されました。アクアブルー、コーラルオレンジ、ミントグリーンなどの色も含め、それっぽいものが見られてちょっと懐かしかったです。ま、全然別物なんですけどね。
それで冒頭に登場したショートパンツなんですが、燕尾服のテール部分みたいなパーツが前に着いていて、後ろは半ケツにならない程度に短くて、これは結構気持ち悪い代物でした。
金太郎さんの前掛けみたいな物体など、突っ込みどころ満載だけど、いちいち指摘しても仕方ないのでやめておきます。でもですね、何だか勢いが落ちたような気がします。ま、デザイナーたちは2年目に突入したので、そういう時期が来てもおかしくはないか。
デザイナーのニコラ・フォルミケッティは今までで一番着やすいコレクションと自己評価しているようですが、確かにそうなのかもしれません。でも時々現れる気持ち悪いアイテムが目立ってしまって、そっちに目が行ってしまう感じがし、ベーシックなアイテムがその分霞んじゃったかも、なんて思うのは僕だけでしょうか。
これはフィレンツェで見られる、水の上に油性のインクを流して模様をつけるマーブル紙モチーフのジャカードのスーツ。僕は着ないけど、結構好きかも。
ニコラ・フォルミケッティとローマン・クレメール。ひとまずティエリー・ミュグレーの時代が華々しすぎたので、そこからはもっと距離を置いてクリエーションした方が良いのかも。まだまだ頑張れると思うので、次回に期待です~!
明日はクリスチャン・ラクロワ~