ドリス・ヴァン・ノッテンのショーは、パリ市庁舎のホールで行われました。僕の記憶違いで無ければ、ここでドリスのショーが行われるのは2回目。
ちょっと眠くなるような、ふんわりしたエレクトロっぽい音楽、Bon Iverの「Woods」が流れる中、華やかなプリントのドレスが続きます。
合間には、無地のシンプルなコートやドレスなどが挟み込まれ、普段使いアイテムの存在をしっかりとアピール。
多く登場したのが、中国の宮廷着の刺繍をプリントしたアイテム。でもプリントだけで埋めるのではなく、例えばこのコートのようにヘムを黄色にして全体を引き締めています。
こんな鶴の刺繍のジャケットなどもあって、全体的に東洋をイメージさせるものが目に付きました。
これは日本人が着てはいけないアイテムかも。ま、多分買い付けされないと思いますが。
エスニック過ぎると思うかもしれませんが、着てみると不思議系とかスピリチュアル系にはならず、ちゃんとモードになるところがこのメゾンの凄さだと思います。
ターコイズブルーをメインにした、グラフィカルなプリントのドレスやコートで締めくくりました。今までの流れからすると、さして新しいことをしていないのですが、やっぱり全体的なバランスが美しいし、世の女性をときめかすような優雅さがあります。
ちょっと気になったのが、手刺繍のアイテムが無くなり、機械刺繍が登場していたこと。ま、遠くから見たので、はっきりと機械刺繡とも言い切れないのですが、多分そうだろうと思います。きっと、コストを下げるという課題をクリアするために講じられた措置なのかもしれません。買う側からすると嬉しいですが、素晴らしい手仕事が消えていくのはちょっと寂しい気もします~。
今からニナ・リッチ~