アレクシス・マビーユのクチュールコレクションのショーは、おととしオープンしたホテル・シャングリラのホールを使って行われました。ホテルの建物は、ナポレオン・ボナパルトの弟の孫であるローラン・ボナパルト王子が1896年に邸宅として建立したものだそうです。まぁ、立派です。ホテルの前には高級車が停まっていて、この前なんてハマー(戦車みたいなごつい車で、価格は1千万円単位)のストレッチリムジンを発見。こんなもの乗る人がいるんだとビックリしました。
それはさておき、マビーユのコレクションテーマは『カラー・セラピー』。プレス資料では、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』の中の一節を引用していて、「着こなしをわかっている人こそが色のある服を着ることができる」と断言していました。
ご覧の通りの服です。頭には紙製の大きな花のヘッドドレスを載せ、顔は同じ色に塗りたくっています。う~ん、アヴァンギャルドな服だったら、こういう手法はありだと思いますが、クラシカルな服にこのメイクは無いよなぁって思いました。ヘッドドレスも大味すぎて、繊細さに欠けるし。巨大な花ということで、
ディオールのクチュール・コレクションを思い出さずにはいられませんでした。隣に座っていたダイコちゃんはメイクを見て、「ヴィクター&ロルフ?」と言っていましたが、それは言い得て妙。
もちろん、それぞれのピースは悪くないのですが、クチュールと銘打つのであれば、もっともっと作り込んでアイデアを凝縮させないといけないと思いました。簡単な作りなのが見えてしまうのはとにかくNG。
デザイナーのアレクシス・マビーユ。
前回のコレクションも謎な感じだったので、次のクチュールで挽回しないと本当に厳しいかも~。
明日はお待ちかね(?)のアルマーニ~