この日は過密スケジュールでバタバタでした。ゴルチエの前にロンドンのパム・ホッグがショーを開催しましたが、ゴルチエまでの時間が45分しか空いていません。予想通りパム・ホッグは1時間近く遅れ、もう間に合わないと思いながら、結構近い距離だったので小走りでゴルチエ本社へ。
自分の居場所を確保した途端にショーがスタートしました。会場正面はこんな風になっていて、モデルが着替えているのが見えるし、ゴルチエ先生が働いている様子が丸見え。7月に行われた
メンズコレクションとちょっと似た形式です。
ショーは音楽無しで、モデルたちは番号札を手にし、お天気お姉さんのシャルロット・ルボンがフランス語と英語で服を説明。各クチュールメゾンのサロンでコレクションが発表されていた50年代のスタイルで見せていました。
服もどことなくその時代を髣髴とせるエレガントなものが多かったですが、モデルたちの肌にはタトゥーのメイクが施され、肌の露出が多くてゴルチエ的。トレンチやマリンボーダー、コルセットなどゴルチエのコードはしっかりと登場。
最後の方に出てきた、コードを縫ってモチーフにしたドレス。かなり手の込んだ作業をしていますが、これってクチュールのコレクションで見たことあるような・・・。
ということで、あまり新鮮味は無かったかも。でも某新聞社の某ジャーナリストさんは、今シーズンのコレクションの中で最高のエレガンスを見せてくれたと大絶賛。う~ん、確かにクチュール華やかかりし時代のエレガンスのエッセンスは入っていると思うけど、最後にランジェリーがドサッと出てきて、これはパリシックとかエレガンスとかではなく、紛れもなくゴルチエそのものです。エレガンスを超越したところにあるような気がします~。
だから何?って言われそうですが。